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本日紹介いたしますのはこちら、「県立地球防衛軍 完全復刻版」第2巻です。
作者は安永航一郎先生。
小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行されました。

さて、九州某県で日夜行われている、県立地球防衛軍と悪の秘密結社・電柱組の戦いをバカらしく描いていく本作。
第1巻では安永先生の真骨頂である(?)変態性は薄めでしたが、今巻になるとあの伝説的キャラも登場しまして、どんどんとらしさを発揮していくのです!!

電柱組の下っ端3人組が、街中を歩いておりました。
阿蘇の子弁当が値上がりしただの何だのと言う他愛ない会話をしながらの道行きの中、突然不気味なギターの音が流れ始めます。
その音をかき鳴らす人物は、ビルの屋上の上に立っておりました。
待てい、そこの三人!と、越えたからかに叫んだ後、すたっと地面に降り立ったその男。
下っ端三人組に、貴様ら悪人だな!と凄んだかと思うと、即チョップで攻撃を仕掛けてきたではないですか!
いきなりの暴行に腰を抜かす三人組ですが、男は深々とかぶっていた帽子を脱ぎ捨てて名乗るのです。
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俺の名は、マッスル日本!
オレは悪いやつを見ると許しちゃおけないんだ!!
そんな威勢のいい名乗りと共に、三人組に飛び掛っていくマッスル!!
筋骨隆々のボディ、モヒカンにタンクトップという、世紀末救世主な世界における雑魚か、あるいはあまりお近づきになりたくないかという風貌とは裏腹に、その実力は本物でして。
瞬く間に三人組をのしてしまったのでした!!
……まぁもともと、下っ端はそんな強くないんですけど……

また勝ってしまった、戦いはいつもむなしい。
そんなことをいいながら去って行ったマッスルですが、その後も継続的に下っ端をのしてまわっていきます。
こうなってはやられる一方だった下っ端たちも黙って入られません!!
……このままじゃ安心して働けない!と、ストに入ったのでした……
そんな時にわりを食うのは中間管理職。
さっさといつも通りの業務に戻るため、マッスル日本を片付けろ!
そんなめんどくさい指令を下されたのは、バラダギだったのでした。

指令を受けたバラダギは、まっすぐ地球防衛軍のリーダー的存在、盛田の元へ向かいます。
詳しい事情を知らないバラダギ、マッスル日本は盛田たち地球防衛軍が成りすましたものだと思い込んでいるようで、何もしてないのに下っ端をいじめるな!と直談判に言ったわけです。
ともかく身に覚えの無い盛田たち、とりあえずバラダギに詳しい話を聞いてみることに。
話し合いをした結果、盛田たちはこの件に関して潔白だと言うことを理解したようです。
が、バラダギは証言を元にしたマッスルのモンタージュ写真を持っておりまして。
その顔は実物そっくり、どう見ても森田達が扮装したようには見えないのですが……
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ともかくこれでマッスルの顔を地球防衛軍も把握できました。
このままなし崩し的にこの事件に巻き込まれる形になるようです!!
……地球防衛軍の紅一点、あき子だけはマッスルの写真を見て、美形だと頬を染めていたりするのですが……!!

その帰り道。
あき子は公園であるものを拾います。
そのものズバリ、行き倒れていたマッスル日本を!!
ここで本来ならばバラダギあたりに連絡するのが筋というものでしょう。
ですがあき子もやはり変人揃いの防衛軍の一員。
いいものみつけたとばかりに、マッスルが途中で目を覚まさないように痛烈な一撃を加えた後、自宅まで引き摺って行ったのです!!
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一度は納得したものの、やはり信用できない!と意見を翻したバラダギ。
防衛軍は無実の証明のため、やっぱり一緒にマッスル日本を探すことになりました。
盛田たちはバラダギを伴って、とりあえずあき子を迎えに彼女の家に来たのですが、

彼女の家からはそのマッスル日本が威勢よくでてきたではないですか!!
あのあとマッスルとあき子は、お互いが正義の味方(一応)であることを知って意気投合していたのです!
あき子がさっき公園で拾った、とありのままの説明をしても、なにせ自宅からお尋ね者が出てきたのでは信用できません!
やはりマッスルと防衛軍は繋がっていたんだなと怒るバラダギ!
誤解されたままというのもなんですし、防衛軍はマッスルに降伏しろ、しないとサイボーグのアンチンによるミサイルポッドの集中砲火を浴びせるよ?と臨戦態勢に入ります。
あき子のこの人は敵じゃないと言うかばい立ても、マッスルの自分は争いを好まないから君達も喧嘩を売るなと言う言葉もお構いなし!
やっちまえ!と、サンチンのミサイルを容赦なく浴びせるのです!!
ところがなんと言うことでしょう、ミサイルの雨アラレを浴びても、
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マッスルはぴんぴんしているじゃありませんか!!
それどころか、私は戦いがキライだ、だから戦おうとする奴を見ると無性に腹が立つのだ!と無茶苦茶な理論を振りかざして反撃をしてくるのです!!

戦いを終えて、マッスル日本は去っていきます。
私も一緒に行く、といおうとしたあき子に、ついてくるな、俺はマッスル日本だ、といい残して……
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残されたのは、激闘の跡に下敷きになった盛田たちと、ようやくマッスルと防衛軍に繋がりが無いことに納得が言ったバラダギだけだったのでした……

というわけで、並ならぬ変態、マッスル日本がマンを辞して登場する今巻。
さらにこのほかにも、日本中を常に正月にしようとたくらむ変態、正月仮面や、食通を自称して店々でただ食いをするあまりにもちんけな怪人、タイガードラゴンなどなど、続々アレなキャラクターが登場!!
その有り余る変態力を発揮し、防衛軍を苦しめるようなそうでも無いような戦いをくりひろげるのです!!
かと思えばバラダギが防衛軍の勉強を見てあげるお話やら、電柱組の謎のポリシーからその目的やら正体やらが白日の元にさらされるお話と言った、ひたすらおバカなだけのお話もありまして。
なんにせよ、防衛軍と電柱組を中心にしたドタバタな毎日が楽しめると言うわけです!

そして今回も描きおろしの新作読みきりが収録!!
やっぱり16Pという豪華なページ数で、マッスル日本を始めとしたアレなキャラクターが大暴れ!!
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ノリは変わらず、密度がミッチリと高くなった新作と旧作を読み比べるのもまた一興です!!

めくるめく変態たちの宴、「県立地球防衛軍 完全復刻版」第2巻は全国書店にて発売中です!!
着々と変態が数を増やしていく今巻。
これからもますますといろいろと勢いが増していく本作、続巻が待ち遠しいところですね!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!