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本日紹介いたしますのはこちら、「名探偵マーニー」第7巻です。
作者は木々津克久先生。
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行、週刊少年チャンピオンにて連載中です。

さて、女子高生探偵マーニーが事件を解決していく様を描く本作。
他に類を見ないほど多種多様な事件が本作の特徴ですが、そんな本作に欠かせない物語の軸となっているのが史上最大の愉快犯ことメカニックの存在。
何をするかわからない異色の存在である彼、今回はどのような行動をするのでしょうか?

恐ろしい事件が起こってしまいました。
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幼稚園バスのハイジャック。
犯人は木戸という男で、かつては人気子役として名を馳せたものの、成長するに連れて人気が落ちていき、今は無職と言う絵に描いたような転落をした人物です。
子役時代は今でも輝いている女優、如月アリアと仲が良く、そのツテを使って何とか芸能界に復帰使用としたのですが相手にされずじまい。
業を煮やした木戸は、たまたまアリアとマーニーが会っていたところに銃を持って乱入!
そのままアリアを拉致し、幼稚園バスをジャックして逃走を始めたのでした。

悪いことは重なるもので、マーニーが知り合いの刑事に乗せてもらっていたパトカーが重体に捕まってしまいます。
高速道路で大きな事故があり、通行止めになってしまったようで……
不運なことに今現在、幼稚園バスを追えているパトカーは……ゼロ!!
十五人もの子どもと、アリアが捉えられた幼稚園バスを見失ってしまったのです!!
ヘリや白バイを動員しての操作網が展開されましたが、どうしても見つかるまでには時間がかかってしまうでしょう。
マーニーは今までの出来事を思い起こし、推理を構築していくシンキングワールドに入りました。
マーニーは木戸の人生を振り返ってみることにします。
ネットの情報、木戸が出版していた自伝……
木戸は今、自殺同然の行動を取るような自暴自棄な状態です。
そんな人間が向かう場所……今までの人生の中で強い印象の残った場所に向かうのではないだろうか……?
マーニーのその予想はバッチリ当たっていました。
木戸が向かっていたのは、とある遊園地。
それはあるテレビ番組の最終回スペシャルでロケ地となった場所で、貸切にして一日中遊んだ場所でした。
今思えば、あの時こそが人生の絶頂だった。
あの日に帰るんだ。
かなうはずの無い思いを乗せ、バスは進んでいくのでした。

遊園地に到着すると、アリアは木戸にこんなことを言い出しました。
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私、ある人に助けを求めちゃったから。
彼はもう近くまで来ている、彼が来たら殺されるより酷いことになる。
……マーニーは知りませんが、アリアは密かにメカニックと親交がある人物。
助けを求めれば、メカニックは駆けつけてくることでしょう。
事情がまったく理解できない木戸ですが、そこであたりが暗くなり始めていることに気がつきました。
このまま日が落ちきれば、山の中にあるこの遊園地は真っ暗になってしまうことでしょう。
バスの鍵は持っていますし、最寄の街まで10キロはあります。
逃げ出すなどと考えるなと念を押しておき、木戸は電源室に向かうのです。

電源室に向かう途中、突然メリーゴーランドの電気がつきました。
そこにいたのは……マーニーです。
ここはもう警察が包囲している、子どもたちももう救出されているだろう。
マーニーはそう告げるのですが、実際はマーニーと知り合いの刑事の二人しか来ていなかったり。
電源を入れに行く途中、木戸の姿を見つけたマーニーは慌ててメリーゴーランドの電源だけをつけてごまかしたのです。
今ならまだ間に合う、そう言って説得を試みようとするマーニー。
ですがその瞬間、急につけたはずの電源が落とされたのです!!
何故電源が?誰かいるのか!?
戸惑うマーニーですが、そこに声をかけてくるものが現れたではないですか!!
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やあマーニー、奇遇じゃないか。
どうやら目的は同じようだ、その男を引き渡さないか?
悪いようにはしない。
そうはなしかけてくる男の声には聞き覚えがあります。
……そう、メカニック!!
メカニックは暗視スコープを装備しているようで、マーニーの行動が手にとるようにわかっている様子。
さらに大勢の仲間を引き連れている気配も感じます。
絶体絶命のピンチといいましょうか……マーニーに架せられた、「木戸を引き渡すかどうか」の選択は事実上選ぶ選択肢が決まっている状況に追い込まれてしまっています。
君が大人しくしていれば、腰抜けの偽善者と軽蔑するが何もしない。
君が彼を助けようとするなら、尊敬を持って敵だとみなす。
どちらを選ぶんだい、マーニー。
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ゆっくり選択する時間すら与えずに迫ってくるメカニック。
マーニーはといいますと、この場にそぐわない愛想笑いを浮かべてちょっと用が立て込んでて……と言葉を濁すのです。
少しでも時間を稼ごうと考えたのでしょうが……メカニックにその作戦は通じません。
悠々とマーニーの横を通り、木戸の拉致を開始したのでした!!
いくら犯罪者といえど、目の前で連れ去られるのを黙って見過ごすわけにはいかないでしょう!!
マーニーはとっておきの閃光弾を使用!!
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突如巻き起こった激しい光、裸眼でも厳しいのに暗視スコープを装備しているメカニックの一段にはたまったものではありません!!
ですがメカニックはその行動すら察知していました。
いち早く暗視スコープを外し、難を逃れたメカニック。
あくまで戦う姿勢を見せたマーニーに、それでいいんだと賛辞の声を贈り……ようやく駆けつけた警察たち気配を察知して去って行くのです。
また会いに来るよ、と言う言葉を残して……

結果として、怪我人を一人も出すことなく木戸は逮捕されました。
警察に一連の事情を聞かれるマーニーですが……何故でしょうか、メカニックのことは口にしてはいけない気がして……
自分の手で捕まえたいと言う気もちなのか、それともまったく違う感情なのか。
そんな理由を考えることもできず、マーニーはひたすらいつもの日常に戻らなければいけない、とだけか案が得て帰路に着くのでした……
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というわけで、メカニックと対面することとなった本作。
ここからすぐにメカニックと対決!ということにはならなそうですが、メカニックもマーニーを明確に敵と認めはしたようです。
今まではマーニーだけを特別視することはなかったわけですが、これからはマーニーにちょっかいを出してくる頻度が増えることでしょう。
マーニーの心をかき乱し、消えないトラウマを刻みつけたメカニック。
彼をその手で捕まえることだけが、マーニーのトラウマを癒す手段かもしれません。
一層暗躍していくであろうメカニック、そしてそれを阻止しなければいけないマーニーの動向に注目していきましょう!!

もちろんいつもの一風変わった事件もたっぷり収録されています。
山奥に忽然と現れた無人の村の謎に迫る「ナゾの村」、夜毎行われる連続婦女子暴行強盗事件の意外な犯人を探る「女の敵」、学園カーストトップに立つ男子の行き過ぎた追っかけの対策を立てる「立花さんのバカ!」等々、9編収録!
今巻もはっと驚かされる事件揃いな上、あのキャラやあのキャラがほんのり恋愛色を見せる様子まで楽しめますよ!!

メカニックとの遭遇、「名探偵マーニー」第7巻は全国書店にて発売中です!
開戦ののろしが上がった今巻。
これから徐々に、ゆっくりとメカニックとの決戦ムードが高まっていくことでしょう!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!