kg0
本日紹介いたしますのはこちら、「絢爛たるグランドセーヌ」第1巻です。
作者はCuvie先生。
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行、チャンピオンREDにて連載されています。

さて、本作はバレエを題材にした作品です。
あのチャンピオンREDで連載され、作者は「ナイトメア・メーカー」「籠女の邑」のCuvie先生。
となればエロスなかおりを感じざるを得ないと思いますが、なんと本作はエロスをまったく売りにしていない、至極真っ当な本格バレエ漫画!!
見るものを引き込む魅力溢れる作品になっているのです!!

舞台の上で踊る……妖精。
kg1
それは、奏たち一家がすむマンションの一室の、お隣さんである梨沙でした。
顔も体も、紛れもなく梨沙。
ですが舞台上で舞う梨沙は、奏の目には紛れも無い、「妖精」に見えたのです。
それを見た奏は、すっかり妖精に……バレエに心を奪われてしまいます。
自分も梨沙みたいに踊りたい!!
バレエの練習は大変です。
まだ幼い奏が、一時のテンションでそう強請っても長続きするかどうか……
しかし、今まで自分から何かやりたい、ということがほとんどなかった奏がそう言うのです。
途中で投げ出したりしない、という約束とともに、奏は憧れのバレエの世界に身を投じたのでした!!

二ヵ月後。
奏の目は死んでいました。
つま先が伸びていない、右足が低い、背中はしゃんと伸ばして。
ことあるごとに注意される奏。
ついにはお母さんの前で、「楽しくない」とふさぎこんでしまうほどバレエは苦痛となっていました。
ですがそれは指導が厳しいから、練習が辛いからではありません。
鏡をみれば、そこにいるのは思い描く美しい「妖精」のそれとはかけ離れた不恰好な自分。
何よりもそれを見るのがいやで、奏は次第に鏡を見ることを忌避し始めるのです。

ある日のレッスンのこと。
数名が同時に同じ動きをしている中、奏一人だけ早く動きすぎてしまい、注意されてしまいます。
一旦注意されてしまった拍子に、振り付けを忘れてしまって動きが止まる奏……
先生は、他の子みたいにちゃんと鏡をみて練習しないと合わせられないし、自分の悪いところも直せないよ、と奏に語りかけるのです、が。
知ってるもん、わかってるもん、自分の悪いところ。
梨沙ちゃんとぜんぜん違うんだもん、あたしの踊り
kg2
すごくみにくいんだもん!
と、奏は泣き出してしまったのです!!

泣く子と地頭には勝てぬ、とはよく言ったもので。
先生にはどうしたら奏が泣き止むのか見当も付かず、お母さんに迎えに来てもらうことにしました。
ですがお母さん、どうしても外せない用事があってあと2時間ほど迎えに行くことができないのです。
あと2時間、どうすればいいのか……
先生は苦し紛れに、おねえさんクラスを見学していくか?と提案してみました。
おねえさんクラスでは、梨沙も今レッスン中。
手の付けられない状態の奏も、憧れの梨沙の踊りがみられると言うところには反応!
こくりと頷き、レッスンの見学に向かうのでした。

泣いていたはずの奏の顔は、梨沙の踊りをみて途端に変わりました。
特に目を惹いたのは、ペアテと呼ばれるターンの一種。
kg3
何回も、何十回も華麗にまわる梨沙。
そうはいてもたってもいられず、それはどうやってやるのか!?と梨沙にたずねてしまうのでした!

お母さんが迎えに来た頃、奏は梨沙にターンの手ほどきを受けているところでした。
一回のターン、ピルエットは何とかできるようになったものの、続けて行うペアテは目が回ってしまい、なかなか成功しません。
そこで梨沙は目が回らないようにするコツがある、とこうアドバイス。
いつもかお墓神のほうを向いているようにすればいいんだよ。
鏡をみることにどうしても恐怖を感じてしまう奏。
ですが梨沙は続けます。
手の位置は正しいか、背筋は真っ直ぐか、足は綺麗に上がっているかチェックするの。
舞台の本番なら、鏡はお客さんの瞳。
想像してごらん
kg4
観客全員の目を釘付けにする自分の姿を。
だから自分が醜い踊りをしていると思うなら、目をそらさずみて直さなきゃ。
梨沙の指導の最中に、鏡に映った自分の姿。
その姿は忌避していた醜いそれではなく……!
ちゃんとよくなった!と褒めてくれた梨沙に、奏ははじけるような笑顔で答えるのでした!!

それ以来、見違えるようにバレエに打ち込むようになった奏。
時間は過ぎ、レッスンスタジオの舞台が間近に迫ってきました。
奏は端役も端役、梨沙は主役。
そんなまるで違う立場ではあるものの、初めての梨沙との共演に奏の胸は躍っています。
その時に向けてレッスンにやってきた奏ですが、その時梨沙は今後のバレエ人生を左右する大事なコンクールにでていました。
それを聞いた奏、梨沙ちゃんが一番に決まってる、梨沙ちゃんの踊りはいつも最高だもん、みたかったなぁ、残念、と梨沙の勇姿を想像していました。
その梨沙が
kg5
舞台上で転倒し……それだけではない、無様な踊りを見せてしまっていたとは……考えもせずに……
成長をはじめる奏。
悲痛な運命に直面した梨沙。
物語は、ここから始まるのです……

というわけで、奏のバレエの道が始まる本作。
今巻では、奏がその頭角を現し始めるところまでを収録しています。
着々と自分のバレエを見つけ、成長していく奏。
ストイックさと、子どもらしい純真さを併せ持った奏の奮闘は、読者を引き込むこと必死!
これからの彼女の飛躍、そして待っているであろう数々の試練がこれからも読者をハラハラドキドキさせてくれることでしょう!!
そしてそんな奏をこの世界へ誘い込んだ梨沙にも注目です。
舞台上で転んでしまった彼女に何がおこったのか?
本来とはかけ離れた、みるものによっては醜態と称されてしまうような踊りを披露する事になった原因はやはり……
この舞台を転機として、梨沙の道も大きく変わっていきます。
梨沙は、奏は、どのような道を歩いていくのでしょうか。
その先にあるのは華やかな明るい道か、それとも……?

本格バレエストーリー、「絢爛たるグランドセーヌ」第1巻は全国書店にて発売中です!
チャンピオンREDの、そしてCuvie先生の今までのイメージを覆す本作。
バレエ経験者だと言うCuvie先生、そのためか作品からもなんとなく描きたかったオーラが感じられます!
バレエというジャンルで敬遠されガチかもしれませんが、読めば引き込まれること間違い無しですよ!!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!