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今回紹介いたしますのはこちら。

「エクゾスカル零」第6巻 山口貴由先生
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

動地憐の目指す「メデューサ計画」。
それが「到達者」担ってしまう前の人類をみな安楽死させ、その魂のみをエクゾスカルの中で保管すると言うとても許容できない内容でした。
覚悟は憐の額に銃弾を撃ち込み、彼の居城を去りました。
ですが憐の体は体の再生を促す液体の中に落下し、その傷を見る見るとふさいで言ったのでした。

覚悟は一人荒野を走っていました。
その胸のうちにあるのは、二つの相反する感情でした。
メデューサ計画は絶対に許せないと言う確固たる正義。
そして、運命を同じくするエクゾスカル戦士たちから、たった一人だけ離れて彷徨わなければならない虚無感です。
自分は本当に、他の戦士たちが言うような「死神」なのか。
覚悟の胸のうちはざわめくのです。
そんな覚悟の元に現れた憐。
復活した憐は、もはや覚悟を計画を汚した敵としてしか見ていません。
手に携えていたのは金属バット。
憐の強靭な筋力をもってすればそのバットですらも必殺の凶器となるでしょう。
ですがエクゾスカル同士の戦いがそれで終わるはずが無いではないですか!!
動地憐と葉隠覚悟。
正義失格者同士の、壮絶を超越した戦いが始まるのです!!

こんな感じの今巻。
覚悟の胸中に、迷いのような影が立ち込め始めたわけですが……これがこの憐との戦いに、そしてこの先に待っている、いや、待っているかすらもわからない道にどんな影響を及ぼすのでしょう。
牙なき人を護るだけでは、人類に待っているのは到達者となって尊厳の死を迎えるだけ。
だからと言って、自ら死へ向かう者や、第三者によって勝手に奪われようとしている命を見過ごせるはずもないのです。
覚悟の選ぶ道が正しいのか正しくないのか。
その結論が出るのはおそらくすべての正義失格者と出会い、そしてぶつかった後なのでしょう。
ですがどちらにしろ、覚悟にはもう立ち止まることは許されない……
失われた過去を取り戻したとしてもそれは変わらないはず。
覚悟が進んだ後の道には、何が残されているのでしょうか!!

そんな今後に投げかけられた覚悟の道だけでなく、やはり覚悟と憐のぶつかり合いも見逃すわけには行きません!!
一撃で相手の体を粉々に砕くような威力を秘めた二人の肉体に、あらゆる攻撃をはじき返す硬度とより一層威力を加速させる装備を備えたエクゾスカル。
一瞬の油断が死につながる死闘、読み手もまた目の離せない濃い戦いとなっていますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!