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今回紹介いたしますのはこちら。

「禁忌 絶対にやってはいけない13のこと」 原作・矢樹純先生 漫画・加藤山羊先生
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行です。

こちらの作品は、「タブーを犯したことによって恐怖が齎される」という題材の恐怖短編を集めた一冊です。
ダブルヤギ先生が最も得意としているジャンルと言えばやはりホラー。
本作でもダブルヤギ先生らしい、じわり、じめりとした恐怖を描いてくれているのです!

「振り返ってはいけない」「踏んではいけない」「追い抜いてはいけない」……
そんな、誰の日常にもあるようなちょっとした行動。
それを「やってはいけない」と言われている場所やモノには、それなりの理由がある。
そんな物語が本作です。
ずらりと並べられたゾクッと来る恐怖感に満ちた13編。
個人的に目を惹かれたのは、「轢いてはいけない」です。
いや、してはいけないといわれるまでもなくやってはいけないことなんですが!
本作ではスタンダードな「轢いてはいけない」的な話でよくある、なにか轢いてしまって、供養とするどころか後悔の念すらなく走り去ってたたりが起きる……という流れとはまったく違うところが印象的。
まず主人公は、以前から君が悪いと思っていた小さな社の前で何かを轢いたような後を見つけるのです。
家に帰ってみるとそれをつけた主が自分の敬愛する兄であることがわかります。
その兄、いかにも何かをしでかしてしまったといった態度で、あの社のところで猿を轢いてしまったから、埋めるのを手伝ってほしいと言ったのです。
その猿がはいっていると言う袋は、日本人がイメージするような、いわゆる日本猿とは思えないほど大きく、重く……
もしかして兄が轢いたのは猿なんかではなく……!?
という感じのお話なのですが、この後の展開は予想とはこれまた違う方向へ進んでいくのです!
流石のダブルヤギ先生とでも申しましょうか、単純なオチでは終わりません。
ぎょっと展開と、いろいろ考えてしまう結末がまっています!!

本作のエピソードに共通しているのは、「気味の悪さ」でしょう。
ビックリ系だったりじわじわ系だったり、世にも奇妙なお話系だったりと様々な方向性で攻めてきてくれる本作ですが、そのどれもが読んでいてなんといいますか、居心地の悪さと言うか、体のどこががむずがゆくなるような気味の悪さを感じるのです!
これこそがまさにダブルヤギ先生の持ち味!
画力という言葉では表しきれない、薄気味の悪さを演出する絵力を持つ加藤先生と、スタンダードなお話に一工夫加えてさらにおぞましさを増加させてくれている矢樹先生。
その二人のお力があわさり、えもいわれぬ気味の悪さを生み出してくれているのです!!
この感覚は呼んでいただくのが一番わかりやすいかも!?
なんともいえない感覚を味わえること間違い無しですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!