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今回紹介いたしますのはこちら。

「ワールドトリガー」第5巻 葦原大介先生
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、玉狛支部からA旧隊員を目指すことになった修たち。
遊真はその卓越した戦闘能力で、千佳は並外れたトリオン量で周囲の注目を集めるのですが、やはり取り立てて目立った能力の無い修は埋もれていた……ハズなのですが……

修は突然、A級のランキングで3位に名を連ねる風間に模擬戦を申し込まれます。
実力の差は歴然。
模擬線を受けるメリットは少ないですが……それでも上の強さを身をもって体験できるチャンスだと捉え、修はその勝負を受けて立つのです。
始まった模擬戦は、あっという間に決着してしまいます。
なにせ模擬戦ではトリオンが使い放題。
技術の差があるうえ、エネルギーが無制限とあっては即効で勝負が決められてしまっても無理はありません。
が、風間もまた一戦で勝負を追える気はなく。
どんどんと連戦していくのですが……修が思案に思案を重ねて一戦一戦戦ったにもかかわらず、結局20回以上の戦いをすべて惨敗で終えてしまったのです。
風間はすっかり修に興味を失ってしまいました。
ネイバーを……遊真を手懐けた上、迅がブラックトリガーを手放すほどの人物にもかかわらず、戦闘能力は特徴の無いB級下位と言ったところ。
思わずその落胆を声に出して呟いた風間ですが、修からすれば迅がブラックトリガーを手放したと言うのは初耳です。
迅が自分達のために、ブラックトリガーを手放した……?
それを知っては、凡百のB旧隊員の烙印を押されたまま風間を帰すわけには行きません!
修は今までの戦いの経験と、トリオンが無尽蔵であると言う特性を生かし、思いきった作戦で最後の一戦に挑むのです!!

そして勝負を挑まれたのは風間だけではなかったり。
なんにせよ注目されている修を面白くなく思っているものもいるわけで……
この次々に降りかかってくる火の粉を、修はいかにして振り払うのでしょう。
困難は修を成長させてくれることも確かでしょうが……?
そしてそれを見た遊真はどう動くのか。
そんな訓練の日々から、物語は一気に動き出すことになるのです!!

というわけで、訓練編が展開する今巻。
ネイバーであり、卓越した戦闘能力と強烈極まりないブラックトリガーを持つ遊真。
戦闘能力はまだまだ未熟なものの、学習能力が高く、なにより悪漢のトリオン量を誇る千佳。
そんな二人や、迅を始めとする玉狛支部の面々と並ぶとどうしても修は何枚も見劣りしてしまいます。
だからと言って、修がお荷物なのかといえばそうではありません。
今回の模擬戦で、修は他のボーダー達があまり持ち合わせていない、彼ならではの強みを見せてくれることになるのです!!
そして修の強さは本人の才能だけではないのです。
彼の持ち合わせたある力が、間違いなく物語を動かしていまして。
戦闘能力が高くなくても、立派に主役しているわけです!!

そして今巻の最後で、かなり大きな異変が起こることに!
様々な出来事が起こってきた本作ですが、この異変によって物語はいよいよ本編に入ることになりそう。
今までも数々の驚きを齎してくれた本作ですが、これからはより大きなショックを与えてくれることでしょう!
今まで以上に本作から目が離せなくなりましたね!!


さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!