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今回紹介いたしますのはこちら。

「県立地球防衛軍 完全復刻版」第4巻 安永航一郎先生
小学館さんの少年サンデーコミックスより刊行です。

さて、防衛軍と電柱組のなんやかんやの小競り合いを描いていく本作。
前巻では盛田とバラダギがラブコメしやがりまして、このままそっち方面に物語がすすむのか?と当時思った方もおられるかもしれません。
ですがやっぱりそこは安永先生、最終巻となる今巻でもいつも通りのアレなお話を続けられるのでした!!

予備校生生活を満喫している盛田。
お昼にうどんなんかを啜っておりますと、出し抜けに強面の外人さんが登場!
盛田を殴り倒してあっという間に拉致してしまったのです。
盛田が目を覚ますとそこはアメリカ大使館……の、今津留支部。
そしてそこにいたのは、CIAの一員だと言う男でした!!
わざわざ盛田(と防衛軍)を拉致した彼らの目的はこんなものでした。
変態の都の異名を持つ(らしい)ロサンゼルスで、変態達が2派に別れて一大決戦をすると言う流れができつつある。
どうやら突然そんな状況になったのは、ロサンゼルスに現れた二人の凄玉変態のせいだとか。
二人の変態がそれぞれの派閥のリーダーとなり、お互いの派閥が一触即発の状態になっている……
その二人の変態が、何を隠そうあのまっする日本と正月仮面だったのです!!

要するに、その二大変態と面識のある防衛軍に二大変態を退治してほしいとのことで。
ただでアメリカにいけるとあって、地球防衛軍はいちもにもなくアメリカへ飛ぶのでした!!
一方、少し前に来日していたサンチンの姉、パメラもアメリカにやってきていまして。
そんな彼女も二大変態の暴走に手を焼いているようで、やはり専門家(?)を呼び寄せていたのです。
その専門家とは……バラダギです。
期せずして宿敵は、目的を同じくして異国の地に足を踏み入れたのでした!

パメラと現地のロス警察は、すでに決戦の手はずを整えておりました。
翌朝6時、12番倉庫で決着をつけよう。
という文面の手紙を、まっする日本と正月仮面、両方に送っていたのです!
決戦の場と時は整いました。
後は……防衛軍+バラダキが変態に止めを刺すだけ!!
……だけ?
物凄く厄介な難問を押し付けられた一同。
果たして彼らに明るいあさってはやってくるのでしょうか!?
最終変態決戦、その結末やいかに!!

というわけで、こんなとんでもないお話で完結を迎える本作。
サンチンの姉、パメラが登場するお話や、サイボーグかされてしまったりと散々だった猪上裕子さんがとんでもないことになるお話、勤労少女であるバラダギこと原滝さんの働き振りが拝めるお話などの女性キャラがメインの……ちょっぴりサービスシーンもあるお話ももちろん収録されています。
が、そんな安永先生らしい女性キャラのちょっぴりアレながらもチャーミングな姿が、瞬く間にかすんでしまうほどに強烈な変態どもが跋扈しているのがこの最終巻なのです!!
満を持して登場する新変態怪人グリコーゲンXが桜前線とともに北上しながら花見客を恐怖のズンドコに叩き落せば、最終回でも存在感を示しているまっする日本が、日本の地でも正月仮面とぶつかり合ってみたり……
ぶつかり合う変態と変態、そしてそれをとりあえず横目で見る防衛軍……
ラブコメ展開ははるかかなた、、やっぱりこっちの安永先生らしさに行き着くようです!!
その最終回のドイヒーな終わり方はもはやある意味芸術!?
とんでもないラストシーンをその目でごらんください!!

そして完全復刻版恒例の描き下ろし新作が16P収録!!
こちらでは正月仮面が凄い勢いで暴れまわってくれるお話となっています!!
ビックリするほど出番の無い防衛軍にも注目(?)ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!