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今回紹介いたしますのはこちら。

「ブラックギャラクシー6」 阿部共実先生
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックス・エクストラより刊行です。

さて、本作はとある高校のある部活動を行う少年少女の日常を描いた作品です。
阿部先生作品ということで身構えてしまう方もいらっしゃるでしょうが、本作は阿部先生らしい精神的にくる描写はかなり控えめ。
やはり阿部先生の得意とする、シニカルなコメディが繰り広げられるのです!!

新たな生活に馴染み、だんだんと友達ができ始めてくるころのこと。
とある女子高生……ギドラにも友達のようなものができました。
そのお友達は枯木さん。
どうやら彼女は初対面同然な相手でも容赦ないあだ名を付けるのがクセ(?)のようでして、女の子であるギドラに怪獣全としたあだ名をつけたのでした。
で、ギドラにはとある目標がありました。
この学校に今までに無い部活を立ち上げよう、と言う!
当初は死を作るのがスキだから文芸部にしようと思っていたのですが、枯木さんはイマイチ乗り気じゃありません。
家で寝転がってジュースを飲んで本を読みながら、サラブレッド育成のゲームをしたい、などとめんどくさがっているのです。
そこでギドラはおもいっきり譲歩。
部活として認められれば部室を借りて好き放題できるし、部費なんかを使ってソファやテレビを用意することもできる。
何なら文芸部じゃなくても、枯木さんがやってもいいというオカルト研究会の要素を加え、オカルト文芸部にしてもいい!
それならやってもいいとは言うものの、部になるには5人集めなくてはならないわけで。
ギドラが連れでも集めてくれとやる気なさげな枯木さんですが、実はギドラにはそれができないのです。
ギドラは中学時代、どこのグループにも属せなかった、いわばぼっち。
そんな暗い中学時代を覆い隠すために、友達と集まって楽しむ動機を作りたかった……それがこの部活動つくり最大の目的なのです!!
ちなみにギドラというあだ名も嫌がっているふりをしつつ、初めてあだ名をつけてもらったことが嬉しくてしょうがなかったりもしていたのです!
そんなギドラが勇気を振り絞り、ある提案をしました。
枯木さんもあだ名で呼んでいいか?、と!
断る理由も無い枯木さん。
フルネームが枯木流那(かれき るな)だから、カレルナでいいか!?と興奮を抑えきれずに語りかけるギドラに対し、なんだか枯木に対して枯れるなと励まされてるみたいでだるいな、とはいうものの否定まではしません。
こうしてギドラの「所属するグループが無いなら自分で作ればいいじゃない」作戦が幕を開けたのでした!!


というわけで、ギドラの頑張りから始まる日常漫画である本作。
この後わりと部員と顧問の先生はあっさりと見つかり、ギドラとカレルナに加え、チョロ助、ザッキン、シロスギの5人で幕を開けることとなります。
さらにそこにひょんなことから部活に加わる二年生のハリセン、小学生の弥和なんかも加わって一気に賑やかになっていくのです!
基本はギドラのどうしようもなさや、めんどくさがりの皮をかぶった真面目なツッコミ役カレルナあたりを中心として、アレコレなんでもない日常を過ごしていくわけですが。
弥和の小学生らしい行動に振り回されるお話や、恋愛的な要素があるようなないようなお話もあってみたりと狭い狭い部活動の中ながらバラエティ豊かなお話が用意されています!
昨今流行の部活動モノで、その内容もざっと書くと部活動という名の元になんでもない日常を過ごしていくもの、というよくある感じのものになってしまう本作。
ですがその読み味は阿部先生ならではの味わいが堪能できる内容になっているのです!!
コミカルな日常ものではあるといえ、時折ドキッとする描写も混ぜられていますし、独特の読後感の最終話も必見!!
いつもの少年少女の黒い部分が控えめながらも、読み応えはたっぷりの一冊なのです!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!