baki
今回紹介いたしますのはこちら。

「刃牙道」第1巻 板垣恵介先生
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行です。

さて、史上最強の親子喧嘩は、お互いが相手を認めるある種の引き分けとなって幕を閉じた「範馬刃牙」。
ですが板垣先生はまだまだバキシリーズを描き足りなかった様子!!
勇次郎、そしてピクルとは違った「最強」を追求するのです!!

あのあまりにも激しすぎる親子喧嘩を終え、日常に戻って行ったファイターたち。
バキの元には、表の格闘会で名を馳せたトップファイターが勝負を挑んできていました。
ですがもはやバキの実力派そんな次元にはなく……
赤子の手をひねるよりも簡単にそのトップファイターを片付けてしまったのです。

そんな勝負の決着の最中にも。
何十段もあろうかという長く高い階段を、落下するかのように駆け下りる訓練をしているときにも。
バキの口からは漏れ出てしまっていたものがありました。
それは……あくび。
表世界では最強といわれている男を前にしても、一歩間違えば死にいたる行動をとっているところでも……バキは、退屈していたのです!!

そして異変を感じているのはバキだけではありません。
隻腕というオリジナルを確立しつつある克巳。
そんな克巳にかろうじて一撃をかすらせることしか許さない、いまだ現役の渋川。
最近滝行を行いだしたと言う独歩。
いきなり山籠りをしだしたと言う本部。
毎日のようにサンドバッグをズタズタに引き裂いていると言う昂昇。
本業そっちのけでトレーニングに打ち込む紅葉。
どんどん薬の量を増やしているジャック。
刑務所で一番重労働をしていると囁かれているオリバ……
数々のファイター達が、なんともいえない感情を抱いていたのです。
それは……予感。
何の予感かまではわかりません。
ですがやって来る何かを感じ取り、より一層体を鍛えなければならないと言う思いに駆られていたのです!!

その予感は間違っていませんでした。
その時、あの徳川のご老公が高名な学者とともに、とんでもないことをしようとしていたのです!!
それは、とある「最強」の復活……!!
グラップラーたちを揺るがす、最強が今この世に最誕しようとしていたのでした!!


というわけで、新たなバキ伝説が始まる本作。
物語の感じとしましてはピクル登場と似た構成となっています。
本来今のこの世にいるはずの無い、最強と思われる人間が誕生しつつある……
フィジカル最強、と言うことで考えますと、恐竜と普通にやり合っていたピクルに匹敵するものはいないでしょう。
ということは、技術面で最強と見られる存在が出てくるはず。
歴史上の人物で、素手で強かったといわれる人と言うのはあまり思い浮かぶ人はいません。
雷電とかいますけど、バキワールドではお相撲さんのヒエラルキーは低いですからね……!!
で、歴史上実在した人物で強い人。
板垣先生はあの人を現在にたたき起こし、バキワールドのファイターたちと戦わせようとしているようです!!
となればピクル戦のように争奪戦が起きてみたり、順番にその人にファイターたちが挑んでいく感じになるはず。
今回は誰がその切符を掴むのでしょうか!?
やっぱりバキなのか、ピクルは味見だけしてやらなかった勇次郎なのか、それとも……!!

そして、対その人以外のバトルも期待してよさそうです!
バキの戦いもよろしいのですが、やはり魅力的な人気キャラ同士のバトルがまた見てみたいもの。
烈さんはいまだにアメリカで頑張ってらっしゃるようですしね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!