tg0
今回紹介いたしますのはこちら。

「東京喰種 トーキョーグール」第12巻 石田スイ先生 
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、嘉納を追って地下研究所に潜入したカネキ達。
その中でカネキは暴走し、仲間までその手にかけてしまいます。
予期せぬ自身の行動にショックを受けたカネキですが……?


カネキは四方の住むコンテナを訪ねていました。
コンテナを改造した部屋に住む四方、こちらのほうが人間に紛れて住むグールにとっては都合がいいそうで。
人との関わり合いをなるべくしないように生きている四方のもとを訪ねた理由は、いろいろと聞きたいことがあったからなのですが……その中でも一番重要視しているのが「リゼ」のことについてです。
カネキの人生を大きく変えた要因であるリゼ。
人間としての生活をすべて失うきっかけとなったリゼではありますが、同時に数々の命の危険から助けてくれたのもリゼの力。
そんな彼女に会ってみたい。
カネキがいろいろと考えた末に出した結論なのでしょう。
ですがそんな言葉を、四方は頭から否定するのです。
お前のためにならないからやめておけ。
……そんな言葉に、カネキは我慢ができなくなってしまいます。
tg1
だったら何が僕のためになるんだ、肝心な時に助けてくれないのも、大事なことを何一つ教えてくれないのも、全部僕のためなのか!?
僕の気持ちなんて何もわからないくせに!!
カネキが思いのたけをぶ負けていたその時、近くのコンテナから大きな物音が聞こえました。
またか、とつぶやく四方。
カネキはそこでピンとくるのです。
……リゼさん?
四方の制止する声も聞かず、物音の下コンテナに走っていくカネキ。
コンテナをこじ開けて中を見ると、そこには……いたのです。
カネキの闇の人生が幕を開けた原因……リゼが。

恐る恐るリゼに話しかけるカネキ。
僕のこと、わかりますか?
リゼに投げかけた言葉。
返ってきたのは
tg2
もはや意識らしいものを感じ取ることすらできない、けだもののような叫びだったのです。
肉が食べたい、おなかがすいた、もう耐えられない、こんなの無理だ、お父様、ここは暗くて怖い……
その狂気としか取れない絶叫を前にして、カネキは何もできず立ち尽くしてしまい……
四方はそんなリゼの前に、手のひらほどの肉片を投げ渡しました。
拘束衣を破らないように最低限の食事しか渡していない、極度の空腹状態のリゼはお前がだれかすらもわかっていないだろう。
リゼとの予想もしていなかった形での再会。
カネキは、涙とともに言葉をこぼすのです。
僕、あれから大変だったんですよ。
でも不思議とあなたを憎めないんです。
これって変かな、でも話がしたいんだ。
僕を見てくれよ……
彼女がいなければ今の僕が空っぽなんだ、ただの人間の金木研なんだ、とうずくまるカネキ。
そんなカネキに、四方は言うのです。
お前は思い違いをしている。
お前はいつだって自分の力で戦ってきた。
リゼでもだれでもない、他でもない自分自身の力で、だ。
他の声に惑わされるな、お前の力で歩いて行け。
tg3
いつもうまく話せなくて悪いな、といいながらかけてくれた四方の言葉は、張りつめていたカネキの心を確実にほぐしてくれたのでした……


というわけで、リゼとの再会を果たした今巻。
その再開はカネキが思っていたものとはあまりにも違い、自分の気持ちに良い変化を与えてくれるものではありませんでした。
とはいえ、いつも言葉少なのために何を考えているかわからなかった四方のやさしさに直で触れることによって、カネキの心の中にある種の結論を出してくれたことでしょう。
これによってカネキは、手段を選ぶことなく一人でも戦い続けようと考えていた自身の決意が、正しいものではないことに気が付くのでしょうか……?
そんな中、カネキはある事実にたどり着くことになります。
この事実を知ったカネキの心情に、さらなる変化が現れることは確実。
出番がなくなってきた代わりに、ヒロイン度が増してきた気がするトーカも久々にがっつり登場しまして、カネキの心を揺り動かしていくのです!

今巻は戦いが続いた後で訪れた束の間の平穏、その中で明かされる真実、といった感じの小休止的な感となっています。
が、ラストには次巻以降に大きな動きが起きそうな予兆がおきまして……!
14年7月よりアニメの放送も始まり、より盛り上がっていきそうな本作。
これから先も目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!