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今回紹介いたしますのはこちら。

「ハチワンダイバー」第33巻 柴田ヨクサル先生 
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、長かったトーナメントもいよいよ決勝戦。
決勝戦に残ったのは、衆目からすれば意外としか言いようのない菅田とそよでした。
ですが物語を追ってきたものからすれば残るべくして残ったと言える二人、その激突の行く末は……!?


観戦していた森根名人は、このトーナメントの本当の目的を看破していました。
谷生の目的……それは、トーナメントのどさくさついでに「中静そよ」を完成させること。
谷生だって男なんだから、大きなおっぱいやお尻は好きか嫌いなら好きだろう。
森根名人とではなく、そんな彼女と「答え」にたどり着こうとしている……
実は誰よりも谷生を求めていたであろう森根名人、そよに嫉妬し、谷生にいら立ちを感じたのでしょう。
こんなことを言い出すのです。
わが愛しの谷生に、全く完全予定外(ノーマーク)の男を送りたい、と!!
あの無表情で何を考えているかわからない、何事にも動じないように見える谷生ですが……そよが、もしかすれば森根名人が上がってくるだろうと想定している中で、菅田が現れたらどうなるでしょうか。
「え?」って声を出すぞ、さすがに。
「ウソ」くらい言うかもしれない、ハトみたいな顔して。
……そんな森根名人の期待を一身に受ける菅田。
今現在、棋力はそよのほうが上と言わざるを得ません。
そこで菅田が打った手は、とんでもない危ない手でした。
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周りのギャラリーが思わず息をのむその手、森根名人はプロポーズだと形容します。
悪魔のような君のなにもかもすべてを受け止める、ただし君も全力で来なければおしまい、君の負け。
実力が上の相手に真っ向勝負を挑むようなまねをした菅田……
そよがこの挑戦を受けないわけもありません!
そよはいきなり銀を菅田の玉の前に放り込むという、勝負を決めるような手を打ってきたのでした!!
これはもしかして……いや、もしかしなくても勝ちを読み切っている?
慌てて盤面にダイブする菅田ですが……どうもひと目足りないような感じです。
それならば自分の将棋間を信じて、相手の波に乗るしかない!
手が進むにつれ、その感覚ははっきりとしてきました。
このままいけば、菅田の勝利!
……頭脳をフル回転させて戦う将棋において、理攻めの積み重ねではとても追いつかない終盤で将棋指しが最後に頼りにするものがあります。
それは、「におい」。
そこにある途中の読みをすっ飛ばし、地平線の果てにあるはずの何よりも甘い勝利の果実を……嗅ぎ付ける!!
そよが放ったのは、二度目の銀の放り込み!!
菅田の背筋に悪寒が走りました。
読めば読むほど、首が締まっていくような感覚……
負けか?手遅れか?
おびえながらダイブをした先には……
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漆黒の12枚の翼を広げ……純度100%、将棋の鬼と化したそよがいたのです!!
もはや鼻先まで迫ってきている、はっきりとした敗北。
果たして姿は鬼と化したそよの前に屈するしかないのでしょうか?
それともこの絶体絶命のピンチを打破する、「何か」を見せることができるのでしょうか!!


というわけで、いよいよ大詰めも大詰めを迎えたトーナメント。
そよはみるみると成長していき、今や谷生が何よりも求めていた鬼となり果てました。
将棋の鬼を前にして、飲み込まれつつある菅田……
ですが、鬼に身を落としたそよを救い出せるのは菅田を置いてほかにはいないのです!!
将棋においては常に一歩も二歩もそよの後ろを歩いてきた菅田ではありますが、そよと同じくこのトーナメントの間にも上達を遂げています。。
そして、そよと菅田の間に生まれた愛は、棋力とともに確実に成長し、お互いが何よりも大事な存在になるまで巨大化していまして……
将棋を通して生まれた二人のきずなは、敵討ちをきっかけとしてひたすら将棋の腕を磨いてきたそよと、その怨敵でありながら師ともなった谷生との間の宿命を打ち破れるのか。
その結果は間もなく証明されることとなるでしょう!!

そして同時に進行しているビル爆破組の戦いも大詰め!!
前作「エアマスター」ファンならば思わず震えるバトルも収録されていまして、こちらも見逃せない内容となっています!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!