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今回紹介いたしますのはこちら。

「ギガントマキア」 三浦健太郎先生 
白泉社さんのJETSコミックスより刊行です。

さて、「ベルセルク」を好評不定期連載中の三浦先生。
本作はその連載の合間に突然(?)発表された本作は、やはりファンタジーアクションでした。
ですがさすがの三浦先生、同じジャンルではありながらも、がらりと味わいの違う作品になっているのです!


砂漠を歩くがっちりとした体形の大男、泥労守(デロス)。
どこかへ向かってまっすぐ歩いているらしいデロスですが、その肩の上では少女が仁王立ちをしております。
彼女の名は風炉芽(プロメ)。
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どうやらデロスは彼女の導きで進んでいるようですが……

その道のりのさなか、オアシスを発見する二人。
プロ目はそれに何かを感じたようで、オアシスなどではないと制止するのですが、デロスは一切耳を貸さずにそのオアシスに突進していき……食われそうになりました。
そのオアシスは、大きな怪物が口を開けて待っている、擬態。
その怪物の思惑にまんまと引っかかってしまったデロス。
プロメはそんなデロスを、常に思慮が足りない粗忽ものだと罵倒するのです。
ですがデロスはそれでもその怪物の口の中で水浴びをしようとしていまして……
そんなデロスの行動はもう慣れっこらしいプロメ、その方法では生存確率が低い、自分には清潔な水を安全に確保しろ、とわれ関せずといった感じなのでした。

するとそこへ、奇妙な集団がやってきました。
巨大なカブトムシに乗った怪しげな数名の人影……
実は彼らこそがデロスたちの探していた者、甲虫使いの砂漠の民です。
デロスは友好的な態度を見せて接触を図ろうとするのですが……砂漠の民は怪物ごとデロスを捕獲し、いずこかへと連れ去ってってしまうのでした。

連れていかれた先は、岩山の中にある集落でした。
虫と人が共に暮らしているその村ですが、住んでいる人も変わっています。
人と虫の中間のような姿をした……亜人間(デミ・ヒューマン)。
彼らは、自分たちの生活を脅かし、生存圏を奪い続けている人間を激しく憎んでいるのです。
様々なものを投げつけて怒りを表現する彼ら。
やがて彼らはデロスを円形に開けた広場のような場所に連れて行きました。
さながらそこは闘技場。
その場所にふさわしい、大歓声が響いたかと思うと……逆側から全身が甲殻のようになっている、大柄な男が現れました。
勇者オグンと呼ばれるその男は、初めてデロスたちに会話をしてくれた砂漠の民となりました。
ですがそれは交渉といったたぐいのものではなく、処刑宣告でした。
貴様が宇y後家なくなったその時、目の前で娘の首をはねる。
肉親を目の前で殺す、人間が我らにさんざんやってきたことだ!
オグンはそれでも弱者をいたぶることは好かない、とデロスにやりを渡します。ところがデロスはそのやりを捨て……こういう時のやり方は心得ている、と戦闘態勢に入ったではないですか!!
その堂々たる態度を見たオグン、デロスもまた戦士であると理解。
人間の戦士の力を見せてみろ、と一層闘志をみなぎらせるのでした!!

まずオグンが放ったのは右ストレート。
技術などは何もない、ただの力任せのパンチです。
デロスはそのパンチを左手で下に払い、右掌で受け止めることで防ごうとしたのですが……オグンのパンチはそのガードをやすやすと貫き、デロスの顔面に食い込みます!!
続けざまに放たれる、両の手によるパンチの連打。
デロスは防戦一方です。
なんといっても、砂漠の民と人間とではもって生まれたフィジカルが段違い。
オグンの放つパンチは、一発一発が1トンほどの衝撃を備えています。
逆にデロスの攻撃は、オグンのかたい外皮を破ることはできないでしょう。
やがてその攻撃にぐらりと来たのか、デロスは体勢を崩し、オグンの腰にもたれかかりました。
いや、それはダメージによって体制を崩したのではありませんでした。
見苦しいとオグンがデロスの背中に鉄槌を叩き落とそうと大きく拳を振りかぶったその時、デロスは素早い動きでオグンの背後に回りました。
そしてそのまま大木をひっこん向くようにオグンを持ち上げ……
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美しいジャーマンスープレックスで大地にたたきつけたのでした!!
これこそが人間ならではの、相手の重量を逆に利用した闘法!
砂漠の民同士の戦いでは使われないその戦い方に驚きを隠せないオグン。
そんなオグンに、デロスは言い放つのです。
さぁ立て、あんたの怒りと誇り、全部ぶつけて見せろ!!

その頃、砂漠の民のクラス村に近寄ってくるものがいました。
巨大な、巨大な……巨人。
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この巨人は一体何なのでしょうか。
そしてその目的は……!?


というわけで、一風変わった世界でのアクションが行われる本作。
主人公のデロスはごらんのとおり、レスリングを主体とした戦法を使い、立ちはだかる巨大な敵を倒そうと奮闘するのです。
その目的は、プロメの指示するあるものを集めること。
そのあるものとは、あまりにも意外なもので……
そして物語の後半では、戦いはさらなるスケールアップを果たします!
三浦先生の鬼気迫る描き込みで描かれる戦いはまさにド迫力!!
三浦先生がベルセルクの執筆を滞らせて(?)まで描いたこの作品必見ですよ!!

ちなみにそこかしこから三浦先生のプロレスラブがあふれ出ているのも本作の特徴かもしれません。
ファンタジーものなのにプロレスのすごさが堪能できちゃいますよ!!

本作は全一巻という体裁をとっていますが、物語はまだまだ続きがありそうな感じ。
先を知りたい気も大いにするのですが……ともかくベルセルクのほうを終わらせてもらってからですよね!!!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!