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今回紹介いたしますのはこちら。

「孔雀王ライジング」第4巻 荻野真先生 
小学館さんのビッグコミックスより刊行です。

さて、クマラとの激戦の末、高野山を破門となってしまった孔雀。
ですがただ破門となって高野山を追い出されるわけではなく、ひょっとしたらその命まで奪われてしまうのではないかと仲間たちは戦々恐々とするのですが……?


孔雀は高野山を追われることになりました。
が、だからと言って一人あてどもなく街をさまよう状況になった、というわけではないのです。
孔雀はある人物に師事することになりました。
慈空、慈覚と並び立つといわれる伝説の退魔師、捨覚。
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孔雀は捨覚とともに人の世に降り立ち、退魔行修行を行うこととなったのです!


まず捨覚が命じたのは……托鉢でした。
街角などにお坊さんが立っていて、お経を唱えながらちりんちりんして寄付を募るあれです。
捨覚は孔雀が憐れな境遇の少年だと称して人々の同情を買い、見事に大金をゲットして見せるのでした!!

たくさん手に入れたお金を持って、捨覚は両替してくるからお前は托鉢を続けていろと言い残して去っていきました。
とりあえず托鉢行を続ける孔雀ですが、ほどなくして女性に声をかけられます。
一万円を帰社してくれるという彼女、さすがに孔雀も恐縮してお釣りを渡そうとするのですが、女性はそれを断ります。
そこで孔雀は捨覚に相談しようとするのですが、女性によれば捨覚は先ほどのお金を持ってパチンコ屋に入っていったとか……
自分の稼いだお金をギャンブルなんかに使うとは、と怒りでわなわなと震える孔雀!
そこで女性は、お金が受け取れないなら私がやっているレストランでご飯を食べないかと持ち掛けてきました。
本作ではすっかり腹ペコキャラが板についてきた孔雀。
食べ物の誘惑には逆らえず、女性についていくのでした。

女性は孔雀にたくさんのごちそうを振舞ってくれました。
それはもうすごい勢いでがっつく孔雀ですが、女性はそんな様子をにこにこしながら見ていたかと思うと、今度はすすり泣きはじめました。
事情を聴いてみれば、なんと女性の息子は誘拐され、死体となって見つかったのだというのです!
犯人は結局見つからずじまいだったばかりか、見つかった遺体も頭だけ。
息子におなかいっぱい食べさせたあげたくてこのお店を作ったのに。
そういって泣き崩れる女性を前にしていたたまれず、孔雀はレストランを出ようとするのですが……せめてあの子の代わりに私の料理をおなかいっぱい食べて行って、と懇願してくる女性。
じゃあこれだけね、と言って残った皿に手を付ける孔雀ですが……女性の顔がゆがんだ醜い笑顔を浮かべていることには気が付けませんでした。
最後の料理を食べるなり、昏倒する孔雀。
女性はそれを見てにやりと笑い……!!

気が付けば孔雀は、ふんどし一丁で調理台の上に縛り付けられていました。
わけのわからず叫ぶ孔雀に背を向けたまま、女性は言います。
メインディッシュだよ、と。
孔雀はもうおなかいっぱいだと料理を断るのですが、女性はまさしく般若のような表情で振り返り、お前が食うんじゃない!と叫びました!!
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女性の手に握られているのは、肉が腐り落ち、ほとんどどくろになってしまった少年の頭がい骨!!
この子が食べるんだ、肉が落ちて悪臭がして、やせ細っていくこの子に、元気のいい子供の肉を食わせる!!
これが我が子を慈しむ母の愛だ、と言って女性は包丁を振り下ろすのです!!
が、その瞬間、エネルギー弾が飛んできて女性を吹っ飛ばしました!!
棚に激突する女性、その衝撃で頭上の棚の戸が開き……中からおびただしい数の頭がい骨が零れ落ちてきます!!
嘘をつくんじゃない、お前には母の愛もなければ、子供もいないじゃないか。
そう言って姿を現したのは……捨覚!!
他人の子が妬ましくてさらっては殺し、お前が食ったんじゃないか。
元々は普通の人間だったはずの女性は、いまや鬼子母神のふりをして子供を食う妖怪になり果てていました。
般若の面は上半分が苦しみで下半分が怒りの、子殺しで心が壊れた母親の顔だという説があるそうです。
ですがそれに殺しの楽しみが加われば、妖怪「笑い般若」になってしまう……
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女性はもう完全に開き直っていました。
妖怪が坊主の肉を食えば、不老不死の力を得られるんだってね。
だからその小坊主は、骨まで食ってやる!!
女性は本性を現し、無数の頭がい骨を弾丸のように飛ばして攻撃を仕掛けてきたのでした!!


というわけで、いよいよ退魔行が始まる本作。
のちの孔雀の食い扶持となる退魔行を、実力だけは間違いない捨覚から学ぶことになります。
捨覚は慈空の弟子で、慈覚の弟弟子。
まさに孔雀に退魔のイロハを教えるにふさわしい経歴の持ち主ではありますが……
孔雀の師匠と言えば慈空のはず。
のちのシリーズでは出てこないことからも、捨覚とは別れが待っている予感がします!!
……まぁ荻野先生ですから、そこまで細かく考えていない可能性もありますけど……
この退魔行修行編、今までの修業時代のスタンドバトル……守り本尊での戦いはなりを潜め、他のシリーズと同じような印や勁を使った戦いへとシフトしていきます。
そしてその戦う相手は、妖怪をモチーフとしたものに!
今までの神様やら音量やらとの戦いとは一風変わったバトルが楽しめるのです!!

ちなみに本作に「ゲゲじじい」なるどう見てもウォーターウッド先生の作品を元ネタにしたゆるキャラがチョイ役で出てくるのですが、島根出身になっているんですよね……!
鳥取出身にしないとマズイ(?)気がするのは俺だけでょうか!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!