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今回紹介いたしますのはこちら。

「転落悪魔!デモンズ・コア」第2巻 ムサシマル先生 
秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

さて、悪魔退治を生業としていたハルアキが、落ちこぼれ悪魔イズミの面倒を見ることになってしまった前巻。
その出来事をきっかけにして、ハルアキは以前にもまして悪魔に狙われるようになってしまったハルアキ。
どうもイズミやハルアキには本人たちも知らない謎があるようなのですが……?


当初はハルアキたちを狙ってやってきた悪魔のヒズミ。
ですが幾度となくハルアキと触れ合っていくたび、敵対心が薄れていくどころか、むしろ恋心めいたものまで抱くようになっていました。
さらに命令がイズミの「捕獲」から「監視」というふわっとしたものに変わったこともあり、人間界でバイトに精を出しながらのんびり暮らす日常に移行している始末。
久しぶりに雇い主であるアスタロスのもとに帰った時なんて、人間の女の子っぽいラフでキュートな服装に身を包んだうえ、ばっちり東京土産の紙袋を下げてくるという人間界への馴染みっぷりを見せていたのでした。

イズミの報告を聞いたアスタロスは、特に何事もないという報告に落胆していました。
そして、何やら聞き捨てならないことまで言い始めるのです。
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お前はイズミの高品質レプリカのつもりで作ったのに、接触してもイズミは覚醒の兆しも見せない。
何らかの反応があるかと思ったのに、期待外れか。
ヒズミは、アスタロスに作られたイズミのレプリカ……?
さらりととんでもないことを言われたヒズミですが、さすがに急すぎて理解できなかったのか、アスタロスにもう一回人間界へ行かせてくれ、もう少し調べてみたいんだと懇願します。
アスタロスはそんなお願いに笑顔で行かせてやると答えるのですが……
「形を変える」ともいうのです。
イズミの目の前に、何か、とてつもなく巨大なクジラのような、船のようなものが姿を現します。
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何が何だかわからず、ぽかんとするヒズミですが……

人間界。
最近異常におなかがすいて我慢ができない、とイズミが冷蔵庫をすっからかんにしていると、そこに悪魔退治行の仲介なんかをしている銀河会が尋ねてきました。
わざわざ彼らが尋ねてきたのは、まずい状況が間近に迫ってきているから。
悪魔たちが、人間界に侵攻を始めたのです!!
その先頭に立っているのは、アスタロス。
アスタロスと同じ、悪魔の世界の様々な会社の社長数名も一緒に人間界にやってきているようです。
人間界と悪魔界を自由に行き来できるトンネルを作る計画は確かにありました。
ですがそれを安定させるには膨大な力が必要で、すぐには実現できなかったはず。
しかしアスタロスは先ほどの巨大な船を使い、人間界への大規模侵攻を成功させたのでした!!
船のコアとなっているのは……ヒズミ。
どうやらアスタロスによって、強制的に船のコアとして利用されてしまっているようで……
物言わぬ部品と化したヒズミに、始めましょうかと語りかけるアスタロス。
すると船は船首を口のようにがばりと開き、一斉に人間たちの魂を吸い上げはじめたのです!!

同業者の斎木やクレオは、アスタロスと一緒にやってきた社長悪魔たちとの戦いで手いっぱい。
手が空いているハルアキがあの船を何とかしたいところですが、何せ相手は航空にいるので何もできません。
そこで、船の中にヒズミがいることに気が付いたイズミが、直接飛んで行ってヒズミに止めるようにお願いしてみるという試みを敢行することになりました。
ヒズミのもとへやってきたイズミは、みんな死んじゃうからもうやめてください、と語りかけます。
が、ヒズミは絞り出すように「逃げろ」というのが精いっぱい。
イズミはまごまごとしているうちに姿を現したアスタロスによって捕獲されてしまうのです。
地上からそれを見たハルアキは、剣気を飛ばしてイズミを救出しようとします。
が、あまりにも距離が遠すぎて、イズミを拘束していたマニュピレーター的なものを切断することには成功したものの、イズミを助け出すことや船を落とすことなどまでには至りません。
アスタロスは決定打にはならないまでも妨害してくるハルアキを邪魔と認識し、マニュピレーターでハルアキに攻撃を仕掛けます!!
その攻撃を食らってしまうハルアキ。
実際は運よく隙間にはまり込んだ形になり、ほとんど無傷だったハルアキですが、上空にいるイズミからはつぶされ、絶命してしまったように見えたのでしょう。
衝撃的な光景に頭を抱え、絶叫するイズミ……
するとどうでしょう、突如イズミの体が発光したかと思ったその直後
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巨大な船にも劣らないほどのサイズに巨大化し、モリモリと船を食べ始めたのです!!
いったいこれは何なのでしょう!?
その場にいる全員が、あっけにとられてみているほかない異常事態ですが!?


というわけで、完結を迎える本作。
腹ペコキャラのイズミをはじめとして、様々な女性キャラの魅力的なキャラとボデェに目が行きがちな本作ですが、様々な謎も多く用意されているのも見どころでした。
残念ながらその謎が明かされることなく物語が終わることとなってしまいました。
ですがやけくそになって伏線回収に走るのではなく、多分連載終了が告げられたと思われるラスト2話でできることをして、きっちりと落ちをつけるラストに仕上げて見せたムサシマル先生はさすが!
打ち切りながらも、すっきりと楽しめる内容になっております!!
そしてその打ち切り決定直前のテコ入れのような気がするエロス展開も見逃すべからず。
イズミにクレオ、ヒズミなどのあられもない姿がたっぷり堪能できますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!