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本日紹介いたしますのはこちら。

「東京喰種 トーキョーグール」第13巻 石田スイ先生 
集英社さんのヤングジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、とうとうあんていくが梟のアジトだと突き止め、侵攻を決めたCCG。
奇しくもカネキもあんていくに戻る決心をし、以前の日常に戻れるかと思われた矢先のことでした。


あんていくへの襲撃。
隻眼の梟率いる、邪悪なグールたちの巣窟……そうCCGが認識している地への侵攻を前に、メンバーたちはそれぞれ覚悟を固め始めていました。
過去を思い返す鈴屋、決戦を前にその思いをさらけ出す暁、そして亜門、間近に迫る死を前に恐怖を隠しきれない滝澤……
否が応でも近づいてくる戦いの時。
あんていくのメンバーは何も知らず日常を過ごしていたのですが……とある喫茶店でゆっくりとコーヒーを楽しんでいたカネキが、その作戦を耳にすることとなります。
「梟」が、20区に潜んでいる。
梟……店長?
カネキは不意に湧き上がる胸のざわつきを抑えきれないのでした。

その店長はといいますと……怪しげな集団に取り囲まれていました。
店長を功善と呼ぶその謎の集団……そのリーダー格らしき人物を、店長は芥子と呼んでいますが……どうやら彼らと店長は旧知の仲のようです。
自分を始末しに来たのか、けん制する店長。
ですが芥子は、それならもっと「大勢」でくる、と思わせぶりな言葉を、笑みを浮かべたく力もらし……今度は、友人としてお前を助けてやりたいんだとなれなれしく肩に手をかけるのです。
だから、「ガキ」の居場所を吐け。
……芥子の本当の目的は店長を助けたいと言う親切心からくるものなどではなく……本物の「隻眼の梟」の身柄を手に入れることです。
隻眼の梟と、店長の間に血縁があるのは明らか。
隻眼の梟の率いる「アオギリの樹」によって、謎の男たちの組織が保ってきた均衡が崩れてきた。
隻眼の梟の存在そのものが、「V(ヴィー)」への裏切りなんだ。
奴を差し出し、Vに忠義を尽くせ。
有無を言わせぬ迫力でそう伝える男。
ですが店長は、「隻眼の梟」など知らない、私に子などいない、とはっきり男に拒否の意思を表示するのです。
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その言葉を聞いた男たちは、今までの表面上だけの友好的な態度を完全に消し、立ち去って行ってしまいました。
死ね、貴様は籠の中だ、どこにも逃げられない。
彼らの残したそんな言葉。
誰もいなくなった夜の街で、店長はだれに聞かせるともなくつぶやくのです。
わかっているさ、だからもがいているんだ。

CCGが討伐隊を組み、あんていくを狙っている。
そのことを四方に伝えるカネキ。
四方は店長に伝えるからお前も身を隠せ、ほとぼりが冷めたら連絡すると冷静に答えました。
カネキが気になるのは、やはり店の行方です。
今後のことを聞くと、店はやり直せるからとにかく生き残れ、と答える四方。
ですがどうしてもカネキの不安は消えません。
それどころか募っていく一方で……
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また会えますよね。
そんなカネキの言葉に、四方はうなずきはするのですが……

報告を受けた店長は、四方にトーカと西尾、そしてリゼのことを頼みます。
どうやら店長はもうそのCCGの動きを察知していたようでして。
あんていくの古間とカヤがその場にやってきて、店内の掃除と、書類の処分が終わったと告げてくるのです。
一仕事を終えた二人に、自らコーヒーを入れてねぎらう店長。
その脳裏には、かつては凶暴な敵意をむき出しにして噛みついてきた二人の姿が浮かんできていました。
続けて、トーカやカネキ達、あんていくのメンバーのみんなの笑顔が浮かんできて……
店長は思わず、寂しくなるね、と声を上げてしまいました。
二人は、自分たちが最後までついていくから、それじゃ不満かと笑顔で答えるのですが……
店長の胸のしこりはどうしても消えないのです。
かつて愛し、自らの手で殺めた女性の名を呼びながら……
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私の願いはとうとう叶わなかった。
そう胸の中でつぶやくのでした。

……そして。
ついにその時がやってきてしまうのです。
CCGと、あんていくメンバーとの……決戦の時が。


というわけで、激動の時がやってくる本作。
平穏の時はほんの一瞬で終わりをつげ、またも新たなる激闘が幕を開けるのです。
店長は自分と、古間、カヤとその部下とですべての決着をつけるつもりの様子。
その口ぶりからも、ここでその命が費えるのもやむなしと思っているのでしょう。
文字通りの総力戦となるこの戦いですが、その蚊帳の外となった者たちはどうするのでしょうか。
トーカ、カネキ、西尾といった、逃がされた者たち。
彼らがこの戦いを見て、おとなしく命を長らえるために逃げる道を選ぶのでしょうか?
それこそが店長たちの願いでもあり、あんていくの火を残すためにも最善の手段ともいえるでしょう。
ですが……その中でも特に、何もできない辛さを知っているカネキが、戦わずして逃げられるものでしょうか……?
人間、グール、それぞれの様々な思いを抱えたまま繰り広げられる激戦。
その行方は……


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!