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今回紹介いたしますのはこちら。

「七つの大罪」第11巻 鈴木央先生 
講談社さんのマガジンKCより刊行です。

さて、エリザベス奪還のため王国に攻め込んだメリオダスたち。
あえなくというかやはりというか発見されてしまい、バトルに突入。
キングはヘルブラムを倒すことに成功したのですが、メリオダスはヘンドリクセンとギルサンダーの二人の相手を強いられることとなってしまいます。
果たしてトップクラスの聖騎士二人を相手にして、メリオダスは勝利を収めることができるのでしょうか?


最初はメリオダスに加勢してくれた、キャメロット国王アーサーですが、県議は相当な腕前ではあるものの魔力はからきしでして。
あっさりと倒されてしまい、完全なる2対1となってしまいました。
ですがヘンドリクセンは何やら気にはかかっている様子。
それはアーサー本人ではなく、そのそばに付き添っている怪しげな側近です。
はたから見れば、一枚のローブが浮いているだけにしか見えないその側近、代わりに戦うでも加勢するでもなく、ただただ種の戦いを見守っているだけでして。
その意図が全く読めないのです。
気にはなるものの、今は2対1でメリオダスに攻撃できる絶好のチャンス。
七つの大罪の隊長であるメリオダスをここで始末できるのならば、多少の疑問など感じている場合ではないのです。
ですが、魔神の力を行使しつつ戦うメリオダスは、ギルサンダーとヘンドリクセンの二人がかりでも互角……までも行かないほどの強さを誇っています。
そこでヘンドリクセンは、エリザベスを羅りした瞬間移動魔法の使い手である魔法使いをこの場に呼び出し、三人がかりで戦いを挑むことにしたのです!!
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「今の私は七つの大罪の誰よりも強い。」
そう言い切るギルサンダーの実力は確かに高いもので、それに引けをとらない力を持つヘンドリクセン、そして瞬間移動魔法のみならず、氷結魔法で足止めなどもしてくる魔法使いも加わったことで、さすがのメリオダスも厳しくなってきました。
そんな激戦を遠くから見守っていたのが、マーガレットでした。
彼女こそ、ギルサンダーが本来憎むべき相手であるはずのヘンドリクセンに付き従って戦わなくてはならない理由なのです。
ギルサンダーの恋人であるマーガレットは、不可視の魔物を常に近くに潜まされています。
ギルサンダーが何か裏切るような行為をしたと確認すれば、すぐさまその魔物がマーガレットに攻撃を仕掛ける……
愛する人物を人質にとられ、やむなく従っていたというわけで……
幼い日に二人が交わした、騎士の誇りにかけて一生守り抜く、と言う誓い。
今、ギルサンダーがもっとも慕う人物と券を交えているのは、紛れもなくその誓いを守るためなのです。
マーガレットの願いはただ一つ。
どうかもう、私から解放されて。
あなたの英雄を裏切らないで……
マーガレットがそう願った瞬間です。
防戦一方だったメリオダスに、三人の力を合わせた壮絶な一撃が降り注いだのは……

メリオダス必殺の「全反撃」を発動させる隙を与えず、魔神化した気配もなし。
勝負は決したかに思えたのですが……ヘンドリクセンはそうではないことに気が付いたのです。
途中からメリオダスが反撃してこなかったのは、じり貧になって防戦一方に陥ったからではありません。
必殺の一撃を決めるため、魔力と感覚を研ぎ澄ませていたからなのです!!
ならばその一撃を放たれるよりも先に仕留めるしかない!
三人は、それぞれが持つ最大の技を持ってメリオダスに攻撃を仕掛けました!!
対するメリオダスもその練り上げた力で「神千斬り」という必殺の一撃を放つ準備を完了!
メリオダスはその威力を秘めた券を大きく振りかぶり……なんと三人に背を向けたではありませんか!!
突然の意味不明な行動に戸惑う魔法使いとヘンドリクセン。
メリオダスがその射程内にとらえたのは……マーガレットでした!!
放たれた神千斬りは大地を割り……
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マーガレットのすぐ横にいた、不可視の魔物を一閃!!
マーガレットを呪縛から解き放つことに成功したのです!!
……が、その代償は大きいものでした。
さしものメリオダスも、無防備な背後から攻撃を食らってはひとたまりもありません!!
大きなダメージを受け、動きの泊まったメリオダスに、ヘンドリクセンがすかさずとどめの一撃を加えようとするのですが……
その瞬間、ヘンドリクセンが攻撃を仕掛けた右腕は切り落とされ、宙を舞いました。
救いの神となったのは……
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ギルサンダー!!
とうとう聖騎士と七つの大罪が本格的に共闘するときがやってきたのです!!!


というわけで、ギルサンダーの呪縛を解くことに成功した今巻。
メリオダスは大きなダメージを追ってしまいましたが、これで数の上での不利は消えました。
ですがそんなことより何より、本来は信頼し合っていた師弟であり、友人でもあった二人の間に聳え立っていた壁が消えたことのほうが重要かもしれません!
これで戦局は一変……するのでしょうか?
それとも、ヘンドリクセンたちにはまだ隠された手でもあるのでしょうか。
何せここは敵地真っ只中。
何が起きても不思議はないのです!!

そしてこの後、新たな七つの大罪の一員が登場!!
七つの大罪全員がそろうときも間近に迫りまして、王国との戦いも最終局面が近づいている予感がします。
すさまじい戦いの中、迫りくるクライマックス。
今だ隠されている謎もまだまだ残されていますが、それもゆくゆく明かされていくはず!
激しいバトルと併せて、そんな物語の様々な要素にも注目ですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!