今回紹介いたしますのはこちら。
「ドリフターズ」第4巻 平野耕太先生
少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。
さて、戦いに勝利を収め、この世界で銃を作らせることに成功した豊久たち。
勢いづく一同のもとに、敵対しているはずの国、オルテの貴族・サンジェルミが尋ねてきて……?
サンジェルミはとんでもない提案をしてきました。
それは……オルテを奪わないか、と言うもの!!
オルテの貴族であるサンジェルミが、なぜわざわざ自分の所属する国を潰すようなまねをするのでしょうか?
彼は、諸国軍が押し寄せて国土がバラバラになって消滅するのはたまらない、まだオルテに力がある今、立った一撃で効率よく国をつぶす方法がある、と言うのですが……
意外な提案ではありましたが、同じドリフであり、知識も豊富な彼の持ち掛けた作戦、クーデターに乗ることにした一同。
信長によれば、サンジェルミは「裏切りを何とも思わない者」だからこそ作戦に乗ったとのこと。
難なく裏切れるからこそ、誰かを裏切っている最中は信頼できるのだ、と。
豊久たちはサンジェルミの旗印のついた複数の馬車に詰め込まれ、一気にオルテの首脳の集まる城へと乗り込みます。
なにせ彼はオルテの大貴族。
会議に出るだけなのに、不自然な数の馬車を曳いてくれば当然衛兵に止められるものの、少し権力をふるって追い込めば、ノーチェックで入ることができたのです。
オルテの議場では、首脳陣が集まって戦局についての話をしていました。
そこに現れたサンジェルミ、駆け引きなど一切なしで遠慮なく衝撃的な言葉を吐いたのです。
オルテの店じまいのお知らせをしたくて。
この国は我々ドリフが拵えたもの、でももう無理、返してもらうことにした。
これからは豊久を首魁として頑張っていきます、皆様長らくありがとう、さようなら。
いきなりの言葉に当然困惑する首脳陣。
そのうちの一人は、サンジェルミが乱心したと衛兵を呼ぶのですが……誰も来ません。
それもそのはず、豊久たちはこのために来ていたのですから。
すでに抵抗する衛兵たちは皆殺し。
豊久は部下たちと靴音を響かせながら議場へ向かっているところでした!
そんなピンチを知らない首脳の一人は、これは叛逆だと怒り狂うのですが……議場にいる中の多数の首脳はサンジェルミを支持し始めるではないですか!
力押しで国をとることは間違いないものの、サンジェルミはそこまで力任せではありません。
すでにこちらのほうの手回しもきっちりと終らせていたのです!!
……ところが。
オルテ指導部の解体は支持するといった一人の男が、そのあとにこう続けたのです。
新たな国のすべての権力を黒王へ。
我らはただただ黒王様に許しを乞いて平服、その尖兵として人類世界の廃滅の事業をお助けする。
その男の背後には……陽炎のようにおぼろげな別の男の姿が!!
その別の男は、エンズ・ラスプーチン!!
サンジェルミとラスプーチンはどうやら既知の仲のようで、ラスプーチンが円図になっていたことにサンジェルミは戸惑いを見せるのです。
ラスプーチンはどうやら、サンジェルミと同じようなこと……国をそのまま乗っ取ろうと考えていたようです。
お前の思い通りになると思ったら大間違いだ。
期せずして二人は同時に同じセリフを吐き、睨みあっていると……
そこに豊久が姿を現しました!!
ジル・ドレイを殺し、ジャンヌを倒した豊久。
ラスプーチンはそんな豊久たちの相手をしている暇などないと言ったかと思うと……オルテの各所に火を放ったのです!!
さらにエンズの兵を放ち、国内にさらなる混乱をもたらします!!
嫌がらせの類ですが、申し訳ないとにやつくラスプーチン。
ですが
その言葉を言い終わらないうちに、豊久は跳躍し、エンズの兵たちを瞬く間に惨殺!!
さらにご高説を垂れるラスプーチンの言葉を一切意に介さず、ラスプーチンに操られていた男を容赦なく蹴りつけて黙らせたのです!!
豊久の空気を「読まない」行動、
策士を気取っていたラスプーチンは、その策もくそもない豊久の行動を前に何も言えず、冷や汗を流すしかありません。
そこに追い打ちをかけるのが信長です。
冷や汗をかいたら負けだ。
本当は思えらがこの国をかっさらう気だったんだろう?
俺らがいて本当は渋い面したいんだろう?
これでお前らの脅威を喧伝し、国を救いに我々が来たと大義名分ができてやりやすくなった。
ほら、さっきみたいに笑えよ。
……怒りに顔をしかめたまま、ラスプーチンの幻は霧散しました。
これで一発で国を乗っ取るという作戦は頓挫、オルテとの激突は避けられません。
ですがそれでいいと豊久は思っているのです。
無血で国をとったためしはない、最初から戦で決着をつけるつもりだ!
……やはり火蓋を切ることになってしまったエンズとの戦い。
今回のエンズ軍の指揮を執るのは、ラスプーチン……ではなく
土方歳三!!
果たしてこの国盗り合戦、どちらが勝利を収めるのでしょうか!?
というわけで、激闘が始まる今巻。
今回の戦いの目玉はなんといっても豊久VS土方でしょう!
本作で今まで幾度となく繰り広げられてきた戦い。
その中でついに、時代は違えど日本の侍同士の戦いが繰り広げられることになるのです!
その激闘ももちろん気になる所ですが、土方が見せる奇妙な執着も気になる所。
本作での土方、何やら豊久に思うところがあるようなのですが……?
さらにこの他にも物語は動いていきます。
信長の率いる鉄砲隊の初陣、豊久たちとは別の場所で戦いを繰り広げるドリフ。
そして、あの信長との因縁ぶかき新たなる人物の登場をはじめとした、エンズたちの不気味な動き。
激しいバトルと謎多き物語、次々と散りばめられる新たな物語の鍵、中二心くすぐる独自の言葉選び。
そこにおなじみの腰砕けギャグが組み込まれ、今回も読みごたえばっちり!!
今後さらなる激戦の予感も匂わせ、ますます今後が楽しみです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「ドリフターズ」第4巻 平野耕太先生
少年画報社さんのYKコミックスより刊行です。
さて、戦いに勝利を収め、この世界で銃を作らせることに成功した豊久たち。
勢いづく一同のもとに、敵対しているはずの国、オルテの貴族・サンジェルミが尋ねてきて……?
サンジェルミはとんでもない提案をしてきました。
それは……オルテを奪わないか、と言うもの!!
オルテの貴族であるサンジェルミが、なぜわざわざ自分の所属する国を潰すようなまねをするのでしょうか?
彼は、諸国軍が押し寄せて国土がバラバラになって消滅するのはたまらない、まだオルテに力がある今、立った一撃で効率よく国をつぶす方法がある、と言うのですが……
意外な提案ではありましたが、同じドリフであり、知識も豊富な彼の持ち掛けた作戦、クーデターに乗ることにした一同。
信長によれば、サンジェルミは「裏切りを何とも思わない者」だからこそ作戦に乗ったとのこと。
難なく裏切れるからこそ、誰かを裏切っている最中は信頼できるのだ、と。
豊久たちはサンジェルミの旗印のついた複数の馬車に詰め込まれ、一気にオルテの首脳の集まる城へと乗り込みます。
なにせ彼はオルテの大貴族。
会議に出るだけなのに、不自然な数の馬車を曳いてくれば当然衛兵に止められるものの、少し権力をふるって追い込めば、ノーチェックで入ることができたのです。
オルテの議場では、首脳陣が集まって戦局についての話をしていました。
そこに現れたサンジェルミ、駆け引きなど一切なしで遠慮なく衝撃的な言葉を吐いたのです。
オルテの店じまいのお知らせをしたくて。
この国は我々ドリフが拵えたもの、でももう無理、返してもらうことにした。
これからは豊久を首魁として頑張っていきます、皆様長らくありがとう、さようなら。
いきなりの言葉に当然困惑する首脳陣。
そのうちの一人は、サンジェルミが乱心したと衛兵を呼ぶのですが……誰も来ません。
それもそのはず、豊久たちはこのために来ていたのですから。
すでに抵抗する衛兵たちは皆殺し。
豊久は部下たちと靴音を響かせながら議場へ向かっているところでした!
そんなピンチを知らない首脳の一人は、これは叛逆だと怒り狂うのですが……議場にいる中の多数の首脳はサンジェルミを支持し始めるではないですか!
力押しで国をとることは間違いないものの、サンジェルミはそこまで力任せではありません。
すでにこちらのほうの手回しもきっちりと終らせていたのです!!
……ところが。
オルテ指導部の解体は支持するといった一人の男が、そのあとにこう続けたのです。
新たな国のすべての権力を黒王へ。
我らはただただ黒王様に許しを乞いて平服、その尖兵として人類世界の廃滅の事業をお助けする。
その男の背後には……陽炎のようにおぼろげな別の男の姿が!!
その別の男は、エンズ・ラスプーチン!!
サンジェルミとラスプーチンはどうやら既知の仲のようで、ラスプーチンが円図になっていたことにサンジェルミは戸惑いを見せるのです。
ラスプーチンはどうやら、サンジェルミと同じようなこと……国をそのまま乗っ取ろうと考えていたようです。
お前の思い通りになると思ったら大間違いだ。
期せずして二人は同時に同じセリフを吐き、睨みあっていると……
そこに豊久が姿を現しました!!
ジル・ドレイを殺し、ジャンヌを倒した豊久。
ラスプーチンはそんな豊久たちの相手をしている暇などないと言ったかと思うと……オルテの各所に火を放ったのです!!
さらにエンズの兵を放ち、国内にさらなる混乱をもたらします!!
嫌がらせの類ですが、申し訳ないとにやつくラスプーチン。
ですが
その言葉を言い終わらないうちに、豊久は跳躍し、エンズの兵たちを瞬く間に惨殺!!
さらにご高説を垂れるラスプーチンの言葉を一切意に介さず、ラスプーチンに操られていた男を容赦なく蹴りつけて黙らせたのです!!
豊久の空気を「読まない」行動、
策士を気取っていたラスプーチンは、その策もくそもない豊久の行動を前に何も言えず、冷や汗を流すしかありません。
そこに追い打ちをかけるのが信長です。
冷や汗をかいたら負けだ。
本当は思えらがこの国をかっさらう気だったんだろう?
俺らがいて本当は渋い面したいんだろう?
これでお前らの脅威を喧伝し、国を救いに我々が来たと大義名分ができてやりやすくなった。
ほら、さっきみたいに笑えよ。
……怒りに顔をしかめたまま、ラスプーチンの幻は霧散しました。
これで一発で国を乗っ取るという作戦は頓挫、オルテとの激突は避けられません。
ですがそれでいいと豊久は思っているのです。
無血で国をとったためしはない、最初から戦で決着をつけるつもりだ!
……やはり火蓋を切ることになってしまったエンズとの戦い。
今回のエンズ軍の指揮を執るのは、ラスプーチン……ではなく
土方歳三!!
果たしてこの国盗り合戦、どちらが勝利を収めるのでしょうか!?
というわけで、激闘が始まる今巻。
今回の戦いの目玉はなんといっても豊久VS土方でしょう!
本作で今まで幾度となく繰り広げられてきた戦い。
その中でついに、時代は違えど日本の侍同士の戦いが繰り広げられることになるのです!
その激闘ももちろん気になる所ですが、土方が見せる奇妙な執着も気になる所。
本作での土方、何やら豊久に思うところがあるようなのですが……?
さらにこの他にも物語は動いていきます。
信長の率いる鉄砲隊の初陣、豊久たちとは別の場所で戦いを繰り広げるドリフ。
そして、あの信長との因縁ぶかき新たなる人物の登場をはじめとした、エンズたちの不気味な動き。
激しいバトルと謎多き物語、次々と散りばめられる新たな物語の鍵、中二心くすぐる独自の言葉選び。
そこにおなじみの腰砕けギャグが組み込まれ、今回も読みごたえばっちり!!
今後さらなる激戦の予感も匂わせ、ますます今後が楽しみです!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
コメント
コメント一覧 (3)
武勇で敵方にも讃えられ、娘達も良縁に恵まれてまずまずの人生でしたから
廃棄物化するほどの無念や怨念は無いでしょう。明智光秀が廃棄物側として
登場したということはヒラコーは「金柑頭が生き延びて天海大僧正になった説」は
採らない訳ですね。未だ去就が明確でないのは源義経ですが、彼の場合史実通り
死んだのであればさぞや無念や怨念を抱えていたでしょうけど、祟りや呪いを
今より信じていたはずの当時の人々が義経の遺体を手厚く埋葬しなかったとは
考えにくいことから、埋葬地の記録が無い以上義経は平泉では死んでない説を
採りたいです。遺体が消えたのであれば漂流物の条件も充たしてる訳ですし、
最新号では成り行きで十月機関員を一人SATSUGAIしてしまったものの、義経には
できればドリフ側に立ってその狂気を廃棄物へ叩き付けて欲しいものです。
だいたい義経が廃棄物の人外能力を手に入れたらチート過ぎてつまらん。
でも生死不明縛りっぽいドリフよりも、非業の死縛りのエンズのほうがどうしてもすごいメンバー集まるんですよねぇ……
将門さまとか出てきたらどうしよう!!!