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今回紹介いたしますのはこちら。

「第13保健室」第1巻 あおやぎ孝夫先生 
小学館さんのゲッサン少年サンデーコミックススペシャルより刊行です。

さて、本作は学校を舞台にした日常ものです。
タイトルが示す通り、メインの舞台は保健室で、主人公は保健の先生となっています。
保健室の先生が主役となっていろいろしていくお話と言うのは意外とありまして、有名どころではジャンプの「保健室の死神」、そのほか最近の作品でも「保健室の黒便り」や「ヒトミ先生の保健室」、さらに言えば大人向けの漫画では大活躍です!!
ですが本作は、そんな従来の保健室漫画(?)とは一線を画した設定が用意されています!
果たしてその内容とは?


こんなかすり傷大したことないよ、と嫌がる生徒にしっかり消毒を施し、大きなばんそうこうを張る。
生徒のこんなのかっこ悪いと言うぼやきをだったらもうバカなまねはしないこと、と諭す……
ああ、これぞ青春!
そうやって妄想に浸り、これからお世話になる学校の理事長との面談の際中にもかかわらず身をくねらせてしまっていたのが本作の主人公、南園先生。
他の先生や生徒たちには明日の始業式で改めて紹介するから、今日は学校内を見てきたらどうか、と言われ、さっそくこれから勤めることになる燕舞台学園を散策することにしたのでした。

燕舞台学園は小中高一貫校で、生徒数は4000人を数え、10棟以上の校舎、体育館mプール、グラウンドなどを備え、東京ドーム十数個分の敷地を持つ超巨大校です。
これからここで養護教諭になるんだ、と胸にこみ上げる思いを楽しみながら散策する南園先生。
のんきに野球部の練習なんかを見学していましたら、運悪く飛んできた球が彼女のおでこに命中してしまったのです!
意識を失ってしまった南園先生ですが……目が覚めると、そこにいたのは
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競泳水着の上に白衣を着た美女……?
保健室に連れて行ってあげるという彼女ですが、養護教諭が着任前に保健室のお世話になったとなれば笑いものになってしまうことは必然!!
慌てて大丈夫とその誘いを断り、校舎の中に逃げ込むのでした!!
ですが保健室がどんなものなのか見ておきたいという気持ちもあります。
巨大校をうろうろして保健室を探してみると……ようやく探し当てた保健室には「第5保健室」の看板が。
とにかく中の様子をうかがってみますと、そこではボンデージファッションに身を包み、その上に白衣をまとった女王様チックな女性が、生徒を椅子に拘束しているではありませんか!!
おまけにベッドは鉄格子の中にあるわ、体重計は三角な木のお馬さんの形状になっているわ……
とてもじゃありませんが保健室とは思えないのですが……拘束されている生徒は紛れもなく保健室にやってきた生徒で、彼女は養護教諭の様子。
その謎の養護教諭は南園先生の額にたんこぶがあるのを見つけ、それで保健室まで来たのかと理解。
そして
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こんなの舐めときゃ治るわよ、南園先生をその豊満な胸に抱き寄せて、額をぺろりとなめたではありませんか!!
ショックあまり保健室を飛び出した南園先生、ふらふらしていると先ほどの競泳水着の女性が現れました。
話を聞いてみればどうやら彼女も養護教諭なのだとか。
それも、「第6保健室」の……
なんでもこの学校、その膨大な数の生徒の面倒を見るために保健室がたくさんあるのだとか。
ということは、あの女王様のようなとんでもない養護教諭がたくさんいるということ……?
養護教諭を一体何だと思っているのか!!
怒りを爆発させた南園先生は、翌日の始業式のあいさつで声高に宣言!
生徒の皆さんが健康的で明るく、素晴らしい学園生活を送れるよう努力する。
それが私の仕事です!
私も一生懸命頑張ります、ですから皆さん一緒にこの学園生活を……
青春を輝かせましょう!!

滑りまくった挨拶を追え、南園先生は第12保健室へと配属されました。
仲はごく普通の保健室で、南園先生は一安心……したのですが、なぜかそこには炊飯器が置いて有りまして、しかもホカホカのごはんが炊けたところでした。
一体誰が炊いたのか……?
その疑問の答えはすぐにわかることになります。
ベッドを囲むカーテンがさっと開かれ、出てきたのは
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下着の上にシャツ一枚だけを着た女性!?
一体彼女は何者なのでしょうか。
この作品のタイトルにもなっている、第13保健室とは何なのか!?
そして南園先生の目標、青春を謳歌する手伝いが果たせるのでしょうか!!


というわけで、南園先生の受難を描く本作。
この後判明するのですが、このいくつもある保健室の番号は、そのまま人気ランキングなのだそうです!
それぞれの保健室の養護教諭たちが、人気を獲得するためにそれぞれ考え抜いた芸風で個性を打ち出していく。
そんな養護教諭同士の血で血を洗うような(?)戦いが栗拾出られていくわけです!!
ですが本作の主人公の一人である南園先生は、青春を味わいたいというもう双璧的なものはあるものの、基本的に真面目一徹!
あの手この手で思春期の少年少女たちを引っ張っていく他の養護教諭たちに真面目さだけでは太刀打ちできない、かのようにも見えるのですが……?
そんな戦いのカギを握るのがもう一人の主人公ともいえる、紹介の最後に出てきた女性。
彼女とともに南園先生は流されるままに養護バトルに挑むのです!!

南園先生意外に少なくとも11人はいるはずの養護教諭ですが、今巻中にしっかり登場するのは5人。
前述の紹介分に登場した女王様チックな麗奈先生、競泳水着も眩しいボーイッシュなボクっ子の勇気先生。
そして超人気の、超ゴージャスな超お嬢様養護教諭の三条先生、本作で初めて表立って対決することになる養護教諭であり、人気アイドルというキャラのモコちー先生!
あまりにも個性豊かな彼女たち、それぞれが健康的なエロスやら健康的でないエロスやら、歌と踊りのキュートさやらのそれぞれの魅力を持っています!
彼女たちの今巻、そして今後の活躍を楽しむもよし、これから出てくるであろうさらなる個性的な養護教諭に思いをはせるもよし、南園先生のスタンダードな養護教諭ぶりに昂ぶるもよしの、より取り見取りのキャラクターが本作の魅力と言えましょう!!
ですがあおやぎ先生らしく前作「エル・パラシオ」のような、魅力的な女性キャラととぼけた感じの日常の影にシリアスなストーリーが潜んでいる予感もありまして……
そちらも見逃せない要素になっていきそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!