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今回紹介いたしますのはこちら。

「犬神姫(わんこ)にくちづけ」第5巻 宮田絋次先生 
エンターブレインさんのビームコミックスより刊行です。

さて、サカサバハキとの交流も行われ、より絆が強固になっていったかに見えたタマバハキの一同。
ですがかずらに思いを寄せていた御子神がとうとうかずらに告白してしまったから大変です!
大きな波紋が起きてしまったタマバハキですが……?


御子神の件が何とかひと段落ついた少し後のこと。
いつものようにお掃除を終えたタマバハキの一同は困惑していました。
いつもならば、仕事を終えればすぐに溶けていたかずらの憑依状態……それが全く解除される様子がなく、12時間もの時が経ってしまっていたのです!

症例はそう多くないものの、過去にもこういった例は何件かあったようで。
およそ24時間立てば治り、後遺症も特にはない……と記録が残っておりまして、とりあえず大きな心配はなさそうです。
いつものようにかずらの意識は眠っているでしょうし、とりあえず様子を見るしかないか、となったのですが……
今日はいつもとは違っていまして、
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何故かかずらの意識は残っておりました!!
ただでさえ犬のような……まあかずらに憑依している弁天号はいぬそのものなので仕方がないのですが……あられもないポーズなんかをしていたたまれないというのに、何せ弁天号は犬養が大好き。
同じように犬養が大好きなものの、いろいろあって思いを表に出せないかずらの気持ちなど知ったことではないとばかりに抱き付くわなめまわすわ、おなかを見せるポーズをしてみせる話でもう恥ずかしいのなんのって!!
体はかずらなんだから彼女がかわいそうだ、ほどほどにしておいてやれというお仲間の言葉がかけられるまで辱めは続くのでした!!

……ですがそんなものは序の口も序の口でした。
問題は、あと12時間ほどはこのままであろうということ。
ということは当然……生理現象も訪れるわけで!?
まさか犬のマーキングのように杏奈ポーズであんなことをしちゃうのか!?
真っ青になるかずらですが、そこは安心しろと犬養。
かずらの世話をさせるために、同じ依代仲間のいつき(と犬塚)を呼んでいたのです!
同性ならばまぁ、とタマバハキの面々も安心するのですが、安心どころではないのがかずら!
なにせいつきに世話をさせる、ということは、このままかずらが犬のようにアレコレする、という事実は変わらず……根本的には何一つ好転していないということなのですから!!

憑依状態のかずらの世話をするとりあえずの宿であるホテルにやってきたいつきたち。
いつきとかずら、そして犬養と犬塚の二人組の二組にわかれ、隣同士の部屋に泊まることとなりました。
部屋に入るなり、いつきはかずらの匂いを嗅ぎ始めます。
昨夜の仕事で憑依したきり戻っていないかずら、当然着替えもしていないので多少におうようで……
いつきはがばっと服を脱ぎ、かずらの服をむいてお風呂へ!
嫌がるかずらの意識を知る由もないいつきは、それこそ全身くまなく彼女を洗ってあげちゃうのでした!!
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そしてやってきてしまいました、生理現象。
ですがそこで弁天号が協力を申し出てくれまして。
トイレの中に一人で入ってくれ、意識の中でかずらの指導を受けながら、うまいこと誰にも見られず用を足してくれたのです!!
こんなタイミングであれですが、いつも助けてくれてありがとう、と感謝の言葉を告げるかずら。
こんなことがきっかけというのはちょっとあれな気もしないではありませんが……
ともかくこの件でかずらと弁天丸はより一層深いつながりが持てたようです。

そのせいでしょうか。
かずらはこんな夢を見てしまいました。
何者かに襲われる中、身を挺して犬養を守るかずら。
ですがその奮闘もむなしく、動けない自分の前で犬養までもが殺されてしまう……
悪夢から覚めますと、そこはまだ意識の中の世界。
しかしそこには弁天号もいまして、今の夢は自分の悪夢で、お前を巻き込んでしまったと謝ってきたのです。
目の前で主が死ぬ。
そんな悪夢を見てしまう弁天号に過去、何があったのか?
今まであまり考えたこともなかった弁天号のことをもっと知りたい。
そう考えたかずらは、弁天号に過去何があったのか教えてほしいと懇願したのでした。

弁天号はかずらに憑依する吉祥天とともに、影浦という男に買われ日夜楽しい日々を過ごしておりました。
ですが狩りに出かけたある日、待ち伏せしていた敵に襲われてしまったのです。
必死に応戦したものの、多勢に無勢。
最初に吉祥天が倒れ、そして弁天号はあの悪夢のように身を挺して影浦を守りました。
そしてやはり夢と同じように、直後影浦も敵の攻撃に倒れてしまい……
弁天号は様々な思いがないまぜになった涙を流しながら、その意識を失っていったのです……

目が覚めたかずらは、自分の体を取り戻していました。
弁天号の辛い過去を垣間見て、自然と頬を伝う涙。
自分は弁天号のために何ができるのか?
そう考えて行ったのは……すぐにまた自分に弁天号を憑依させ、犬養とたくさん遊んでもらう、という行動でした!!
いつきwith吉祥天も巻き込み、その日は遊びまくる一同……
吉祥天と弁天号は、こんなことを話し合うのです。
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お互い、良き主とよき友に巡り合えたな。

ところで、結局なぜこんな憑依状態の延長が起きてしまったのでしょう。
簡単に言えばどうも、こんなことのようです。
かずらと弁天号……二人の相性が、良すぎた、と。


というわけで、弁天号の過去が語られた今巻。
この他にも様々な事件が起きていくものの、そのどれもがタマバハキの結束を高め、あるいはかずらの仕事への思いを強くする結果となっていました。
が、このまま順調にキャリアを積み上げていき、ゆくゆくは犬養とあるべきところに収まる……などという虫のいい話になるわけがありません!!
この後明かされることになる、犬養と犬塚の過去。
そのエピソードがきっかけとなるかのように、物語は急転直下!!
犬養からかずらに対して、思いもよらない言葉が突然投げかけられ、一気に話の色が変わっていってしまうのです!!
果たして物語はどのように進んでいくのでしょうか。
かずらと犬養の関係に物語の焦点が当てられていくことだけは間違いなさそうですが……
本作は次巻で完結。
感動のフィナーレが待っているのか、それとも悲しい結末が待っているのか?
その時を楽しみに待つしかありませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!