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今回紹介いたしますのはこちら。

「新 職業・殺し屋。 斬 ZAN」第5巻 西川秀明先生
白泉社さんのJETSコミックスより刊行です。

さて、AYA・率いるS・Bとの全面戦争が始まった本作。
S・Bは今までの敵と比べても格段に危険な相手で、卑劣な手段を使われたとはいえあの実力派の四条が瀕死の重傷にまで追い込まれたうえ、YOUに続き死織やMr.AA、魔由香と風間、綾子までもが命を落としてしまったのです!!
さらに職・殺のオーナーである啓までもが襲撃を受け、その身に刃を受けてしまいます。
果たしてこの血を血で洗う決戦、どのような結末を迎えるのでしょうか……


Z国による人体改造実験の結果によって生み出された、最強の「毒蜘蛛」。
その毒蜘蛛の遺伝子を用い、作り出されたのが最強のテロリスト集団・S・B(スパイダー・バイト)です。
その数は総勢71人。
71人の毒蜘蛛は、Z国の支配を脱した今も世界中に潜伏し、「行動の時」を待っているのです。
そして今その行動の時を知らせるスイッチを握っているのが、世界大王を自称するAYA・!
AYA・の当面の目的は一つ。
職業・殺し屋と全面戦争をすること!!
当初は御庭番も参戦し、職・殺とともにS・Bとの対決という機運も高まっていたのですが……
AYA・は日本政府に介入を禁じたのです。
遊びの邪魔をしたらスイッチを入れ、全世界同時テロを行う、と!!
……世界の命運は、職・殺に握られたといっても過言ではないでしょう。
総理をはじめとした、国のトップたちもできることはたった一つだけ。
……職・殺を信じて、待つこと……!!

そしてその時はやってきました。
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S・B側は、AYA・や、志賀そっくりの顔をした3号を含めた4人。
対する職・殺は、志賀、蟷螂、赤松の3人。
単純な数でも負けている職・殺の旗色が悪いのは否めません。
ですが志賀たちにはわかっているのです。
この戦いが負けられない戦いであることを。
世界の命運がかかっている?そんなことは関係ないのです。
自分たちが職・殺を相手に殺し合いをしているのも、ただ遊びたかったから。
意味なんてない、行動に意味を求める奴なんてただの弱者なんだ。
強者ならば意味なんていらない、仲間が死んだと怒るなんて、バカなんじゃないか?
ボクは世界大王なんだから!!
そう言って笑い、勝ち誇るAYA・。
そんなAYA・に、志賀は言います。
なるほど、弱いやつほど言い訳がましい。
先日の襲撃の際に小夜子をさらって人質にしたのも、全世界同時テロをちらつかせたのも、まさに「保身」。
所詮お前は、S・B最強の男である自分、00号の次点。
暫定世界王者、残念な弱者の00’号だ!
……志賀はすべてを思い出していたのです。
ですがだからと言って、何が変わるわけでもありません。
今の彼は、S・Bの00号ではなく、職・殺のイカレた銀髪の蜘蛛なのですから!!
だからこそ許せないのです。
AYA・は……S・Bは。
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職業・殺し屋を、嘗めた!!!

……開戦のゴングは打ち鳴らされました。
打ち鳴らされる鐘の音の代わりに飛び散ったのは、真っ赤な鮮血。
ですがそれは対峙した7人のうちの誰のものでもありませんでした。
肩から脇にかけて袈裟切りにされたのは……
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小夜子!!
人質だと?
バァカ、ゴングなんだよ!!
とっととかかって来い!!
大口を開けて笑うAYA・!!
もはや職・殺の怒りは怒髪天!!
どちらかがこの世から消え去るまで終わることのない最終決戦。
最後に立っているのは……誰だ!?


というわけで、足掛け12年という長期連載であった本作も今巻にていよいよ完結。
常に血なまぐささが隣り合わせであった職・殺ですが、理由は様々にしろその手を汚してきたことは紛れもない事実。
殺し屋はいつか殺される。
そんなセリフもあった本シリーズで、多少の手傷は負っても基本的に致命的な傷は受けずにターゲットを殺してきた職・殺の面々が次々と倒れていったのは必然かもしれません。
ですがやはりその様子はショッキングそのもので、読者を驚きと興奮のるつぼに叩き込んでくれました!!
そして待っていたのは最後の最後まで予想のつかない、油断すれば即座に死につながるギリギリの状態での激闘……
職・殺最期の死闘、その結末はぜひともその目でご確認ください!!

そして今まで本作で最大の謎であった志賀の過去もしっかりと明かされます。
志賀がS・Bの一員であったのはすでにある程度分かっていたことですが、ついに志賀が封印していた忌まわしい過去のすべてが明かされることに!!
さらに去れぞれのキャラクターのその後も描かれ、様々なモヤモヤを解消。
それでいて含みを持たせるラストとなっていまして、様々な感想を抱くことのできるラストとなっています!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!