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今回紹介いたしますのはこちら。

「アイアムアヒーロー」第16巻 花沢健吾先生 
小学館さんのビッグコミックスより刊行です。

さて、温泉での脱出劇を乗り越えた英雄たち三人。
安全そうなホテルと大量の食糧を見つけ、つかの間の安息を楽しむ三人でしたが、そこでなんと小田が妊娠してしまっていることが発覚します。
堕胎しても1~2週間の安静が必要、出産となればどんどんと身動きができなくなっていく上、無事出産できたとしてもこの状況下で育てるのは難しい。
そう判断した小田は二人と別れて行動する道を選び、早朝ひそかにホテルを出て行ってしまうのでした。


小田はまだ動くゴミ収集車に乗り込み、出発します。
小田が一人で出ていったことに気づいていた英雄と比呂美、手がかりもなく街をうろうろとしていたのですが、比呂美がゴミ収集車のバックする音を感知。
ダッシュして音のほうに向かうと、小田の乗るゴミ収集車の前に出ることができました。
強行突破しようとする小田ですが、比呂美がその前に立ちはだかって阻止。
英雄が近寄って水臭いですよと声をかけると、小田は近くに病院内か調べてすぐ戻るつもりだけど、とすまし顔でとぼけます。
戻ってくると言い張る小田ですが、それが嘘であることは比呂美はもちろん、鈍い英雄でもわかります。
ゴミ収集車のフロントに手をつき、行かせまいとする比呂美。
英雄は冷静に話し合おう、今まで三人だからここもでこれたわけだし、一人で悩まずみんなで考えようと何とか説得しようとする英雄。
ですが小田の決意は変わりません。
どいて、ほんとに轢くよと言う小田の言葉に、比呂美は行きたきゃ轢きなよと返答。
小田は売り言葉に買い言葉とばかりに、少しアクセルを踏み込むのです……慣れない車のためか想像以上に車が動いてしまい、比呂美はその衝撃で後ろに転倒してしまいました!
後頭部を打ち付けたのか、地面に転がったままうめき声を上げる比呂美。
冷静になった小田は、様子を見ようと慌ててトラックから降りるのです。
……その時、地面に寝転がった形になる比呂美にだけ見えているものがありました。
小田さん、ダメ!!
比呂美がそう声を上げた時にはもう、小田はもうトラックから降りて、地面に足を付けた状態でした。
そのすぐ後ろに、いたのです。
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はいずり歩き、ゴミ収集車の下に潜り込んでいた……赤ん坊のZQNが……!

イタリアの街は人でごった返していました。
いや、元人だったもの、といったほうがよいでしょうか……?
街を我が物顔で練り歩くのは、すべてZQN。
ですがそんな中、ただ一人泣き声を上げながら母親を探している人間の少女がいました。
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不思議と周りにあふれているZQNは彼女に興味を示しません。
黒い毛玉のようなぬいぐるみを引きずりながら、当てもなく街を歩く少女……
すると、一軒も家の、格子のはまった小さな窓から声をかけるものがいました。
生きてるなら右手を上げて。
そうささやかれた少女は、おずおずと右手を上げます。
すると男は、ドアを開け手少女をさっと中に招き入れました!!
建物のなあに入った少女は、再びママ、ママと声を上げて泣きはじめ……
そんな少女をなだめながら、男は少女を連れて屋上に向かいます。
そこにはほかに4人ほどの男女がいまして。
中年の男性は、この期に及んでまだ人を助けたのか、と残り少ない食糧の心配をして起こり始めました。
少女を助けた男は、どちらにしろもう一日分も持たない、とこちらもなだめるのですが、男性は少女への食糧はお前の分から出せよとそっぽを向いてしまうのです。
日本からやってきたというカップルは、イタリア語がわからないからなのか、だからフランスに旅行に行けばよかったなどとどうでもいい痴話げんかをしています。
そして、もう一人の若い男は、うずくまってひたすらパニーニ、とつぶやいているだけ……
どうやら少女果たす勝手とは到底言えない状況のようです。
しかも何なのでしょうか……街のあちこちには、何とも言いようのない巨大な肉塊のような怪物が練り歩き、ZQNを次々と捕食しているのです!
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そんな状況を見て、少女を助けた男はこの場にいる面々に語り始めました。
あくまで仮説ですが、今回のゾンビパニックは地球外生命体によるテラフォーミングのようなものと考えます。
……突如語られた、思いもよらない言葉。
いくらなんでも突飛すぎる言動のような気もしますが……男はきちんと自分なりの根拠があってその主張をしているようです。
いったいその根拠とは何なのでしょうか。
そしてこの後、その理論を裏付けるような事実が明かされることとなるのです……!!


というわけで、驚愕の展開が連続する今巻。
安息もつかの間、小田の妊娠が発覚したことによって起こってしまった問題。
小田が単独行動しようとしたことによって、とんでもない事態を招いてしまいました。
小田の背後に忍び寄る、赤子のZQN。
彼女はのまま噛みつかれてしまうのでしょうか……?
赤子のZQNと言えば、比呂美の感染もそうでした。
もし噛まれてしまっても、もしかすれば、と言う希望もないではないのですが……
絶望の中にあった安息は、さらなる絶望へ!
英雄編はさらに目の離せない展開へなっていくのです!!

そして挿入されるイタリア編。
突然打ち出された宇宙人説には度肝を抜かれた方も多いとは思われますが、どうもあながち個人の暴論というわけでもなさそうです。
こちらで次々に打ち出される、「もっともらしい」ゾンビパニック発生の理由。
これが本当に真実なのかはわかりませんが、真実味を感じさせる様々な要素があって……
物語の謎を解き明かすうえで欠かせないエピソードとなりそうなこのシリーズも注目!
驚きのどんでん返しも用意されていますよ!!

さらに最後にまたまた新シリーズに突入!
なんとあの人物が再登場……?
どうも今巻からまた時間が経過している様子の新シリーズ、こちらも気になって仕方ありません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!