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今回紹介いたしますのはこちら。

「キン肉マン」第49巻 ゆでたまご先生 
集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、悪魔六騎士VS完璧超人始祖の激闘が続く本作。
前巻ではプラネットマンとサンシャインと言うトリッキーな能力を持つ二人の戦いが描かれました。
プラネットマンは惜しくも敗れてしまい、サンシャインもシングマンの力に翻弄され、砂の体を固められてしまい、もはや敗北寸前。
悪魔騎士は連敗となってしまうのでしょうか……?


サンシャインとシングマンの激闘が決着したころのこと。
銀閣寺近くにある池の水面が不自然に波立ち始めました。
その泡立ちとともに姿を現した怪しげな人影……
それは、悪魔騎士の中でも屈指の業師、ザ・ニンジャ!
ヤァー!と言う気合とともに飛び出しますと……突然周囲の空を無数のカラスが覆い尽くしました!!
しかもそのカラス、それぞれの嘴に石つぶてを加え、次々にその石つぶてを銀閣寺に投擲し始めたではありませんか!!
ところがその石つぶて、ただの石ではありません。
石どころか……なんと、純銀の塊!!
そして気が付けば、銀閣寺はその名前の通りに銀ピカの風情もくそもない姿に変わってしまっていたのです!!
いくらゆで先生作品と言えど、ただの偶然でカラスが銀の塊を投げつけて、それが張り付いて銀ピカになるはずがありません!
その無数のカラスの群の中から、一人の超人が姿を現したのです!
その名も「完璧・玖式(パーフェクト・ナインス)、カラスマン!!
カラス天狗を思わせるようないでたちのカラスマンに、ザ・ニンジャはすぐさま攻撃を仕掛けます!
将軍様の命により、お前の命を頂戴しに来た!!
そう言って仕掛けた攻撃は、カラスマンに受け止められてしまうのですが……カラスマンは、せっかくの超人同士他の戦いなのだから、堂々とリングの上で勝負をつけようと提案してくるのです。
ザ・ニンジャも超人の端くれ、正式なバトルとなれば望むところといったところ!
カラスマンは例のダンベルを取り出しまして、銀閣寺の彫刻にたたきつけました!
すると何と言うことでしょう。
あのわびさびを体現したような銀閣寺が銀ピカになっただけではなく
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上昇して二階建てになり、一階部分はリングになったではありませんか!!
驚きのビフォーアフターに仰天するニンジャですが、、カラスマンは親切にこのリングの真相を語ってくれました。
かつて完璧超人始祖であったゴールドマンとシルバーマンは超人墓場を出奔し、なんとこの日本で地上にいた超人たちに直々に指導を始めた。
ゴールドマンは金閣寺にリングを作り、シルバーマンは銀閣寺に。
彼ら兄弟はお互いの信念に従い、お互いのやり方で超人たちを鍛えていった。
それこそが、今のニンジャたちのような……正義超人と悪魔超人、その二大勢力の始祖となった存在なのだ!
……なんと正義超人と悪魔超人の源流が日本にあったとは。
さすがのニンジャも驚きを隠せませんが……まぁ戦いには直接関係ありません!!
カラスマンの目的は、下等超人の思い上がりを挫くこと!
そう言って攻撃を仕掛け、二人の超人のバトルが始まったのです!!

カラスマンは素早くニンジャの後ろに回り、腕をクラッチしつつリフトアップ。
そしてそのまま後ろにたたきつけようとしたものの、そこでニンジャが得意の「順逆自在の術」を発動!!
二人の体が入れ替わり、ニンジャがカラスマンをリフトアップしている形になった……と思いきや、そうはいくかとカラスマンが気合を入れると、宇h足りの体は再び入れ替わり、キャンバスにたたきつけられたのはやっぱりニンジャ!!
順逆自在の術とは言うが、実際は目にもとまらぬスピードで体を入れ替えているだけなんだろう。
だが、自分も早さには自信がある。
……正直言って超スピードだけではブロッケンJr戦のクモ糸縛りで順逆自在の術なんてできない気がしますが……まぁ以前もパワーをダウンさせることで順逆を自在にしている様子がスローモーションになったりしていた気もしますし……そう言うことにしておきましょう!!
その仕組みを見切ったカラスマン、ニンジャが仕掛けてきたエメラルドフロウジョンをなんとオリジナル順逆自在の術、「体躯鸚鵡返し」で体制を入れ替えて見せたではありませんか!!
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なんとカラスマンのスピードは、あのゴールドマンをしてもとらえきれなかったのだとか。
たしかにカラスマンの動きは超高速!
ニンジャは防戦一方になってしまうのですが、空蝉の術を使って攻撃を回避!!
そして、戦闘によって散らばったカラスマンの羽を使い、あのサタンクロスに披露した「水鳥羽輪の術」から、渦巻いて相手に向かう羽毛に火を放つ「業火羽輪の術」に派生したのです!!
ところがカラスマンは再び羽毛を放ち、その業炎を封じ込めてしまったうえ、逆にニンジャに打ち返したのです!!
なすすべ寝久火だるまになるニンジャですが、すかさず衣を脱ぎ、キャンバスに広げました!
その頃もの裏には水の紋様が描かれていまして、キャンバスに敷き詰められたその水の紋様はすぐさま本物の水たまりに変化!!
こちらも得意の転所自在の術で、火だるまから逃れたのです!!
そして今度は転所自在の術でキャンバスを火山口に変化!
バク宙からのオーバーヘッドキック、背転田楽刺しでカラスマン火口に叩き落とすと、火山がタイミングよく爆発!!
その猛烈な勢いにダメージを受けたカラスマンは、為すすべなく火口の中へ落ちていきました……
あっけないものだ、と笑いながら死体を改めに行くニンジャ。
ですが火口の中に入ると、カラスマンは自分の羽毛なんかを駆使して急ごしらえの鳥の巣を作り上げ、落下を防いでいたのです!!
一気に形勢逆転をしたカラスマン、ニンジャを火山口の断崖にたたきつけた挙句、空高くから舞い上がってそのままたたきつける必殺「クロウズ・ボムズアウェイ」にとらえたのです!!
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何とか猛攻を防いできたものの、とうとう決定打を受けてしまったニンジャ。
このまま敗北してしまうのでしょうか……?
激闘の決着が訪れるのは、そう遠くはありません!!


というわけで、ザ・ニンジャVSカラスマンをメインに繰り広げられていく本作。
戦いの前半は、悪魔超人の中でも印象深い技を持つザ・ニンジャの今までのバトルを凝縮したようなバトルとなっています。
ですが、今までの集大成だけで勝つことができないのが完璧超人始祖と言う存在!
多彩な技で翻弄しようとするニンジャですが、カラスマンはそれをうわまる芸達者!!
新技も交えて打倒の糸口を探すニンジャですが、徐々に劣性に追いやられていくことになります!!
そんなニンジャの苦しい戦いのカギを握るのが……何を隠そう「仲間」の存在!!
ニンジャは実力者であるカラスマンに、どのように迫っていくのか?
一矢報いることができるのか、それとも……?
注目の大熱戦は白熱の決着を迎えるのです!!

さらに気になるのは徐々に明かされていく完璧超人始祖の過去。
前述したカラスマンの教えてくれたあれこれですが、この他にもシングマンが意外な真実を教えてくれます!
今回の戦いのラスボスと目される完璧超人が、何をどうしたのか?
そのあたりも明かされてきまして、ゆで先生らしからぬ(?)考えられたものがたりがつむがれていくのです!!
こうなればシルバーマンやらも絡んでほしい所ですが……
その辺はこれから先の展開を楽しみに待つしかなさそうですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!