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今回紹介いたしますのはこちら。

「ももいろ討鬼伝 モモタロウくん」第1巻 鷹岬諒先生 
小学館さんのコロコロコミックスより刊行です。

鷹岬先生は80年代末頃から活躍されているベテランの漫画家さんです。
少年画報社さんの雑誌で活躍された後、00年ごろからコロコロコミックを中心に、児童向け作品のゲームやアニメのコミカライズをメインに手掛けられてきました。
古くは「キングオブファイターズ」のコミック、最近では「仮面ライダーフォーゼ」のコミックと、タイアップのイメージが強かった鷹岬先生、今回は完全オリジナル作品です!!

さて、本作はアクション+ハーレムものといった感じの作品です。
児童向け漫画と言いますと、大体は勢い任せのギャグやわかりやすいお下品ネタを盛り込んでくるもの。
ですが本作はそのあたりが控えめになった、しっかり読ませる作品となっているのです!!


鬼の子孫が隠れ住むという町、鬼ヶ島町。
その町の小学校、鬼ヶ島小学校5年2組に転校生がやってきました。
桃百太郎(もも ももたろう)。
モモタロウと呼んでくれ!と元気よく自己紹介した彼、なんとその名の通りあのおとぎ話の桃太郎の子孫、第34代モモタロウだというのです!!
現れるなりモモタロウは語気を荒げ始めます!
この街には鬼をぶっ倒しに来た。
鬼なんているわけないなんて思ったら大間違い、実在するんだ!
狂暴で凶悪で冷酷で、いつでも人間を狙っている……鬼は許さない!!!
……少し興奮しすぎてしまったようです。
先生から早く席についてねと突っ込まれてしまったモモタロウ、クラスメイトの席ならココが空いてるよと言う声に導かれてそちらへ向かいます。
ほら、あたしの後ろ。
そう声をかけてきたのは……
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赤い肌に鋭い牙、そして二本の立派な角を持つ女子、鬼堂魔美!!
どこからどう見ても、鬼そのものです!!

鬼だ!みんな逃げろと騒ぎ立てるモモタロウ。
ですがどうしたことでしょう、魔美はあんたって人を見かけで判断するタイプ?と冷ややかな視線を送ってくるのです。
しかもクラスメイト達までそれに賛同し、「最低だ」「そう言う考えがいじめとかを生むんだ」「個性が大切な時代なのに」「みんな違ってみんないい、なのに」とモモタロウを批判してきて……
これは魔美がクラスの皆にナニカしたのに違いあるまい、とモモタロウは実力行使に出ようとするものの、逆にクラスの皆に打ちのめされてしまう始末で……
しかしモモタロウには奥の手がありました。
それは、モモタロウ家に代々伝わる秘宝……きびだんご!!
これを食べれば元気100倍、鬼など一気に叩き潰せるのだ!!
そう言って勢いよく懐からダンゴを取り出したはいいものの、あまりにも勢いよく取り出したために手からダンゴがすっぽ抜けて飛んで行ってしまい……まさかの魔美のお口にストライク!!
そのまま飲みこんでしまったのです……!!

この秘宝、きびだんごとは、万物に宿る「気」を高密度に練り上げたもの。
一口食べれば炭田にとどまり、完璧な肉体を作って絶大なパワーを生み出す!!!
その効果はてきめんで、魔美の体は
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急成長してナイスバディに!!
モモタロウによれば、体だけ成長してもなんの修業も積んでいないお前は強くはなれないだろうとのことですが……?

その後の学園生活は平和そのもの。
クラスに完全に溶け込んでいるように見える魔美から、モモタロウは邪悪さを感じ取ることはできませんでした。
善良な鬼なら、退治しなくてもいいのではないか?でも、凶悪なはずの鬼を許してしまっていいものだろうか……
葛藤するモモタロウに、魔美のほうから声をかけてきます。
鬼は人間の敵なんて、頭の中まで昔話なんだから。
今では人間と仲良くやっているんだから、友達になろうよ!
そっと握ってきた手を、思わず放せと振り払ってしまうモモタロウですが、その時見せた魔美の寂しげな顔を見て、ドキリとしてしまいます。
もしかして、本当にいいやつなんだろうか……?
そんなしおらしげな表情、親しげに行ってくるスキンシップ、そして……きびだんごで急成長したナイスなバディ。
思わずモモタロウは不倶戴天の敵であるはずの鬼にときめいてしまうのです!!
そんなモモタロウの気持ちを見透かしたかのように、体を密着させておねだりをしてきました。
あたし、欲しいの。
貴方の大切な……きびだんごを!
……もっと食べればもっときれいになるだろうから、と言うのですが……
きびだんごは、秘宝中の秘宝、あれが最後の一個なんだそうで。
それを聞くや否や、魔美は態度を一変させてモモタロウをけっ飛ばしました!
聞いた?もう持ってないってさ。
魔美がそう言うと、地面からたくさんの鬼が這い出てきたではないですか!!
その中のひときわ巨大な鬼が、魔美に言うのです。
でかしたぞ魔美よ、まんまとモモタロウとたぶらかし、きびだんごを手に入れるとはな。
……そう、やはり魔美は人間の敵、凶悪な鬼だったのです!
あんた本当に鬼と人間が仲よくできると思ったの?
この街はアタシら鬼が支配してんのよ!!
そう言って高笑いする魔美!!
騙されたモモタロウは、それでもきびだんごなしで戦おうとするのですが……やはり多勢に無勢、歯が立ちません。
その様子を見て魔美はご満悦なのですが……巨大鬼の言葉を聞いて赤い顔を蒼白に染めることとなるのです!
きびだんごを渡せ。
食べてしまったのなら、お前の体を割いて直に取り出す!!
鬼は鬼、仲間意識などというものも皆無ということなのでしょう……
手柄を上げたはずの魔美は、仲間である巨大鬼によって八つ裂きにされそうになってしまいます。
それを見たモモタロウ、俺をだました報いだ、と最初はざまーみろと見つめていたのですが……
力を振り絞り、巨大鬼に思いっきりキック!!
なんと魔美を助け出したのです!!
何であたしを助けるの?あたしだって鬼なのに、だましていたのに。
戸惑う磨美ですが、モモタロウはそれにこう答えました。
騙していようが何だろうが、こう思っちまったんだからしょうがない。
お前を、守りたいって。
……そんなモモタロウの言葉に、今度こそ心から胸を高鳴らせる魔美……
ですが状況は依然ピンチ。
鬼たちもきびだんごがないお前に何ができる!と襲い掛かってくるのですが……
きびだんごはここにある!!
そう言ってモモタロウ、
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魔美のおパンティーあたりに手を当てたではありませんか!!!
この状況で一体、何事……!?
ですがこの後、モモタロウの真の力が明かされることとなるのです!!


というわけで、現代のモモタロウと鬼のバトルを描いていく本作。
予定通りと言うかなんといいますか、このお話で魔美はモモタロウにしっかりと惚れてしまうことになります。
ある事情によって、モモタロウと魔美はなるべくいつも一緒にいたほうがいい状況になりまして、ラブが込める展開へと突入していくのです!!
が、この後さらにヒロインが続々登場!!
モモタロウの姉的存在であるレモン、そしてひょんなことからやっぱりモモタロウに惹かれてしまうざくろ。
この三人をメインにして、ハーレムもの的なラブコメを展開していきます!!
さらにヒロインと言うにはちょっと微妙な気もするサブヒロイン的なキャラ、児童向け漫画に欠かせない(?)個性豊かなギャグ担当ドタバタ要因キャラなんかも登場。
物語はどんどんにぎやかになっていくのです!!

三人のヒロインの板挟みになりながら、襲い掛かってくる鬼たちとバトルを繰り広げていく。
戦闘シーンもきっちり力押しだけではない仕掛けもしかけられていますし、鬼と人という立場の違いからくる意外に(失礼!!しっかりとした恋愛模様もあり、児童向けと片付けるにはもったいないお話な本作ですが、お色気要素も忘れてはいけません!!
幼き日、児童向け漫画に胸を高鳴らせた伸氏諸君も多いかと思いますが、本作はまさにそのポジション喪になっておりまして。
本編でもパンチラや服の破れは当たり前、描きおろしのおまけ漫画に至ってはバリバリお洋服が脱げて行ってあられもない姿に……!!
いやらしさのないカラッとしたお色気要素がこれでもかと投入されているのです!!
昨今は一般向け漫画の限界に挑戦するエロス要素も散見されるご時世ですが、いやらしさの薄い健康的なお色気要素もいいもんですよ!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!