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今回紹介いたしますのはこちら。

「グラゼニ~東京ドーム編~HELL OR HEAVEN」第1巻 原作・森高夕次先生 漫画・アダチケイジ先生 
講談社さんのモーニングKCより刊行です。

さて、紆余曲折あって新たな戦地を東京ドームに決めた凡田。
オープン戦までとはいえメジャーのマウンドにはたった、百戦錬磨と言ってもいい彼ですが、今度の戦場はあの伝統と歴史の文京モップス!
今度の戦場で、凡田はどのような戦いを繰り広げるのでしょうか!!


年俸8000万、出来高契約2000万。
それが今シーズンの凡田のサラリーです。
50試合に登板すれば出来高満額がもらえ、自分も億を稼ぐプレイヤーの仲間入り。
子供のころひたすら憧れていた、あの文京モップスが自分にそこまで払ってくれる用意がある……
そして、燦然と輝くプロ野球のスターたちが多く在籍したこのチームに、自分も籍を置くことができる!
その事実に凡田は感動を覚えるのですが……同時に言い知れない不安も感じるのです。
文京モップスの中継ぎ陣のレベルは言うまでもなく高いです。
それだけではなく、文京モップスを取り巻く特殊な環境も不安材料でして。
マスコミの目、ファンの目。
そして、大人気球団だからこそことさらに言われる「外様」と言う立場!
やはりなんだかんだと「生え抜き」がもてはやされる環境で、突然入ってきた外様の自分……
そんな色眼鏡で見るものは、チームメイトだけではないかもしれません。
モップス球団全体から、そう見られてしまうのではないか……
どうしても、凡田は恐怖を感じてしまうのです。

与えられた背番号は40。
スパイダース時代の39から、一歩前進してほしいという意図で決められた番号だそうです。
その背番号を披露する記者会見が間もなく行われるのですが、あいにく球団は今オープン戦で広島から札幌に移動中。
大物選手は記者会見に監督が同席したりもするのですが……この状況もありますし、言っては何ですが、まぁ凡田程度の選手ならそこまでする必要もないということになるのでしょう!
そこは凡田自身も重々承知の上。
むしろ気楽に記者会見に挑むことができるのです!

報道陣で席がぎっしりと埋まっている会見場。
入団の発表を正式にしますと、報道陣から質問が投げかけられます。
投げかけられる質問の中、記者の中に紛れ込んだ(?)セキネが指摘してきたのは、凡田が蓄えているあごひげです。
文京モップスは紳士たれ。
そんな言葉があるように、この球団ではひげや長髪は許されないはずなのです!
その質問を受け、凡田は良い質問をしてくれました、と電気シェーバーを持ってこさせます。
ちょっと失礼しまして、とおもむろにシェーバーの電源を入れ……
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報道陣の前で髭を剃り始めたではないですか!
これはセキネと打ち合わせたパフォーマンスです。
衆目の前で、モップスの決まりごとに準ずる……
こうして、外様である自分が、モップスに確固たる忠誠を誓うことを現したわけです!!
なかなかわかりやすいパフォーマンスだったと言えるでしょう。
ですがこの後、凡田に予想外の出来事が起こってしまったのです!!
モップスのユニフォームを着て撮影をしよう、と球団関係者がユニフォームを手にしたところ、そのユニフォームは僕にかけさせてくれ!と会見場に一人の男が乱入してきたのです!!
その人物とは……ここには来るはずがないと思われていたモップスの監督、鈴木だったのです!!
監督は広島から札幌に向かう飛行機に乗った、はずだったのですが……監督だけ東京に行く瓶に乗ってきたのだとか。
どうしてもこの場に同席したかった。
そう言って監督はユニフォームを受け取り、凡田に羽織らせたのです!
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期待しているぞ、背番号40。
その言葉とともに、一斉にはじまる撮影……!!
凡田はこの監督の来場にびっくり。
さっきのシェーバーは自分とセキネの打ち合わせでやったことだが、これは正真正銘のガチで行われたことらしい!!
本来ならば中継ぎ投手の入団会見で監督が同席などするはずはありません。
ここで監督がやってきたのは、紛れもなく凡田の頑張りが生んだ結果なのです!!
……そして何よりもすごいのは、鈴木監督の人心掌握術!
来るはずのなかった状況でやってきて、固い握手を交わす。
これならば、パフォーマンスで忠誠を現すポーズをした凡田も、本当にハートをキャッチされてしまうかもしれません!!
しかも鈴木の真骨頂はこれからだったりするのです。
凡田が愛用するグローブを貸してくれないか、と鈴木監督。
一日で返すから、とグローブを持って去っていってしまいました。
これは一体どういうことなのか……?
翌日グローブは小包で返送されてきたのですが、そこにはもう一つグローブが入っていて……!?
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というわけで、文京モップスの一員となった凡田の新たなスタートとなる今巻。
開幕前のあれこれをメインに描いていくわけですが、やはりこの文京モップスと言う球団は良くも悪くも異質でして。
誰が何と言おうとも、日本一の人気球団であるこのモップスに存在する独自のルールや、ファンたちの目は無二の者でして、凡田も戸惑い通し!
実力者がひしめき合うこの球団で一軍の座を不動のものにできるかという不安はもちろんのこと、そう言った独自ルールになれ、この球団に溶け込むことができるのかと言う不安も大きなものとなるのです!!
と同時に、ベテランの領域に足を突っ込み始めた凡田に求められる「後輩への指導」と言う要素が加わってきます。
高校野球編では今までちょくちょく見せてきた「エラそうな凡田」が、この新天地で発揮され始め……?
様々な側面が加わり、旧グラゼニとは違った楽しみが見られるこの新シリーズ……今まで以上期待できそうですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!