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今回紹介いたしますのはこちら。

「ガンロック」第1巻 原作・猪原賽先生 漫画・横島一先生 
秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行です。

さて、本作はスチームパンク的な世界の中で繰り広げられていくアクション漫画です。
猪原・横島先生タッグによる久しぶりの連載作となる本作、両先生の持ち味が存分に発揮された作品となっています!!


戦後最大の不景気にあえぐ倫敦。
町は失業者にあふれ、飯にありつこうとわざと犯罪を犯して牢獄にぶち込まれようとするものも少なくはありません。
その刑務所も今では予算不足でまともな食事などではしないのです。
そんな失業者の一人……と思われていた男、ジャック。
そんなジャックを収容していた牢獄から、轟音が響き渡りました。
駆けつけてみれば、そこに残されていたのは監視員の遺体。
そして、牢獄の壁は破壊され、巨大な穴が開いていました。
誰か協力者がいて、ジャックを助け出すためにこんな凶行に及んだのでしょうか?
いや、それは考えづらいでしょう。
助け出すのならばわざわざ監視員を殺す必要もありませんし、そもそもジャックは自分から望んで収監されたがっていたはず。
それに加えて、不自然に切断された鉄格子も目を引きます。
まるでのこぎりか、チェーンソーで切断されたかのようなこの鉄格子……
壁を破壊しているのに、わざわざ鉄格子も切断する理由は何なのでしょう?
数々の点を不可解に感じながら、倫敦の女性警部、デストレードはジャックの自宅を調査するために駆け出したのですが……
その道中、街角で発火パイプをくわえた男にぶつかってしまいました。
その衝撃で、男の持っていたフィッシュ&チップスがぶちまけられてしまい……
男はデストレードにすごみます。
俺の飯をどうしてくれるんだ、ポリスケ!
フィッシュ&チップスの&チップスがかけて、これじゃフィッシュだ、イギリスのアイデンティティ皆無だ!
もうだめだ、腹減った、このポリがイギリスを侮辱した!!
駄々っ子のようにそう言って暴れるその男……
まともに相手するのもあれですし、デストレードはミルクの配給券を渡してその場を立ち去るのでした。

デストレードがジャックの部屋に入ると、そこにいたのはジャックではない別の、右目に眼帯をした男。
今ここにいるというだけで十分怪しいわけですから、銃を突きつけつつ事情を聴こうとするのですが……
眼帯の男はそのまま窓から飛び出し、逃走。
近くに止めてあった車に飛び乗るのですが、なんとそこには先ほどの発火パイプの男も乗り込んでいるではないですか!!
デストレードは、靴に装着されているモーター付きローラーで素早くそれを追いかけ、車に乗り込みました!
家宅侵入、公務執行妨害、逃走および、スピード違反、信号無視。
車を止めなさい、と罪状を羅列して冷静に銃を突きつけるデストレード。
ですが眼帯の男は急いでいてとまれないので、とハッカパイプの男に協力するようにと声をかけます。
ハッカパイプの男はデストレードのタブレットを奪い取り、指紋の認証をすると……
表示されたのは、眼帯の男とハッカパイプの男の
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「機密扱い」「逮捕不可/即時釈放」という表示だったのです!!
一体彼らは何者なのか?
即時釈放が命ぜられてはいるものの、このまま放置するわけにもいきません。
デストレードは、眼帯の男の運転のまま同行することにしたのですが……

たどり着いたのは、軍の関係施設であった廃墟でした。
ジャックの部屋のコンピューターを解析したところ、この施設を調べた形跡があったとのことで……
中に入っていくと、あの牢獄のように、壁や障壁、セキュリティのためのトラップの類がすべてバラバラに破壊されていました。
バズーカなんかを直撃させても、容易には破壊できないであろう分厚い壁を、ばらばらに!
常識では考えられないその破壊痕を横目に先に進んでいくと……やがて、広大な大広間に出ました。
ジャック、いや、ジェイムズはここにいますよ。
眼帯の男がそう言ったこの大広間……その中で立ち並んでいるのは……墓石?
この広大な広間は、墓地なのでしょうか……?
歩き回っていると、やがてその中の一つの墓石の前に、ジャックが立っているのを発見します。
三人が近寄ってきたのを察知したジャックは、一同にこう声をかけてきました。
何でここに、俺の墓がある……?

世界を暗闇に叩き落とした、世界動力大戦。
その大戦を終わらせたのは、「星核(コア)」と言う新たな動力を力とした改造兵士、「星核兵(コアソルジャー)」でした。
そして、ジャックはその大戦で、多くの敵をめちゃくちゃに殺して回ったコアソルジャーの一人だったのです。
……大戦が終わった後、ジャックはコアソルジャー・ジェイムズであった記憶を消され、ただの失業者・ジャックとして世に放たれます。
……なぜこんなことをしたのか。
このままでは失われていた記憶とともに、殺人衝動までもよみがえってしまうかもしれないのに!!

眼帯の男は、そんなジャックを治療するために来たのだ、と右手を差し出しました。
するとその右手は、まるで十徳ナイフのように多数の医療器具に変化!
その変化を、ジャックは攻撃だと受け止めてしまいました。
ジャックが叫び、後ずさるとともに右腕を振ると……眼帯の男の右腕は切断されています!!
俺に危害を加えるな!俺の手がうずいて、勝手にお前らを殺すから!!
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ジャックの右腕は、巨大なチェーンソーのそれへと変化していたのです!!
もうだめだ、お前らを挽肉の塊(ハンバーガー・ヒル)にするまで、この疼きは消えない!!
ジャックの体はどんどんと変化をつづけ、ついにはその両手が巨大チェーンソーに……
あの分厚い壁をもたやすく切断する巨大チェーンソーを前に、一同は絶体絶命の危機を迎えることに……なったかに思えたのですが……
ハンバーガーもいいけど、今は口がすっかり「&チップス」なんだよなぁ。
そう言いながら、ハッカパイプの男が……ハッカパイプを放り捨てます。
そして眼帯の男に煙草をよこせ、と言い出すではないですか。
禁煙終了ですか、床の場にそぐわぬのんきな言葉とともに、眼帯の男は自分の絶弾された右手を拾い上げ、そこから煙草を射出!
ハッカパイプの男がその煙草をくわえ、一息吸い込むと……!!
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猛烈な勢いで煙が上がり、瞬く間にハッカパイプの男は巨大なコアソルジャーの体へと変化していたのです!!
よう兄弟(ジェイムズ)、とジャックに声をかけたハッカパイプに男は、甲名乗りました。
俺の名は、ポール・シャーロック・ホームズ。
そして眼帯の男も名乗ります。
私はジョン・H・ワトソン、と!!
こうして物語は幕を開けるのです。
数々の過去との決着をつける、ホームズとワトソンの事件簿が!!


というわけで、いまだかつてないホームズものとなっている本作。
この後もかつてのブラザー、コアソルジャーを探して二人の探偵業は進んでいくことになります。
ホームズもの、と言えどもそれはキャラクターのモチーフと各話のタイトルくらいでして、内容は「悪徒」を法オフつとさせるような変身ヒーロー的アクションバトル!
推理なんてそっちのけで、コアソルジャーと真っ向からぶつかり合うことになるのです!!
今巻ではキャラクター紹介的な、レギュラー核のキャラクターの顔見世的な一話完結型の物語がメイン。
それはそれで、胸を高鳴らせてくれる興奮のストーリーなのですが、今巻のラストにてボスと思しき人物も登場!
ホームズの宿敵と言えばモリアーティなわけですが……果たしてこの人物がモリアーティなのか!?
物語の軸となっていきそうな要素も加わり、バトルとともに目の離せないストーリーが展開していくのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!