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今回紹介いたしますのはこちら。

「魔法少女・オブ・ジ・エンド」第8巻 佐藤健太郎先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、殿ヶ谷と言う男の誘いに乗り、未来へ行くことを決意した児上たち。
そのためにはタイムマシンの準備が完了する一週間の間、何とか生き延びなければなりません。
児上達はオルタナティブ・マジカルと呼ばれる、味方となった魔法少女に守られながらその一週間を過ごすことになったのですが、そこで黒幕である姫路の刺客であるパペットマスターに襲われ……?


混FUSION(コンフュージョン)。
オルタナティブ・マジカルと人間が合体し、尋常ならざる力を手に入れる隠し必殺技。
その力によって、児上達は大ピンチを逃れることができました。
ですがその混フュージョンは、体に激しい負担を強いるというデメリットもありまして……
神とあがめる芥を守るために、混フュージョンを決行した美羽は、意識不明に陥ってしまうのです。
ですが芥にとって、美羽なんてどうでもいい存在です。
彼にとって重要なのは、現役女子高生にして豊満なお胸を持つ美少女、夜華のみ。
守ってくれなんて頼んでない、自分の身くらい自分で守る!とうそぶく始末……
感謝なんてするか、自分は自分のしたいようにするだけだ、と言い残して去っていこうとする芥。
ですが、意識不明だったはずの美羽がその瞬間に目を覚まし……こういったのです。
神、無事でよかった。
自分が意識を失うほどの重傷を負っているにもかかわらず、目覚めてますするのが芥への心配。
……ここまで自分のことを想われていても、芥は彼女を何とも思わないのでしょうか?
芥は一度美羽を振り返りますが、そのまま外へ出て行ってしまうのでした。
……そんな芥が向かった先。
そこで彼を待っていたのはなんと……パペットマスター!!
パペットマスターは芥に襲い掛かってくるどころか、こんな声をかけて歓迎してくるのです。
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ありがとうねぇ、芥倫太郎。
さ、すべてを教えてくれ。
君の望みをかなえてやろう。

学校では、児上が意外な場面に遭遇していました。
あの事件の最初の襲撃で、児上のクラスで唯一生き残った、と思いきや結局殺されてしまった美少女、なつき。
何とその彼女が、入学して初めて見かけた時からずっと好きだったと告白してきたのです!!
今や遠い昔のような気がする第1話のころは、彼女のことを言いなともおもっていた児上ですが、さすがに今の状況では……どうでしょう。
児上は意を決して彼女に何かを言おうとしたところ……オルタナティブ・マジカルが現れ、「あたしとアンタの合体について」話をしようと言い出したじゃありませんか!!
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知らない人から見れば、いきなり男と女が合体、などと言い出したら……あれですよね!!
なつきはサイテー!と児上の頬を叩き、その場を去っていったのです。
が。
その時、なつきの頭に頭痛とともに、妙な映像が流れたのです!
それは、あの惨劇の記憶……!
今までの世界の記憶を持っていたのは、児上や楓、芥といったあの場にいた者たちだけのはず。
一体この現象は何を意味するのでしょう……

児上と楓は落ちあい、今後のことを相談します。
おそらく殿ヶ谷は自分たちを「餌」として、黒幕たちが食いつくことを狙っている。
アイツの目的は何なのか……?
そんなことを話していますと、突然話しかけてくるものが現れました。
なんとそれは、あの惨劇で共に戦った夜華と蓮だったのです!!
しかも彼ら、あの記憶を取り戻していて……
そこに芥も合流。
この謎の減少の原因も気になるのは気になるのですが、やはり一緒に戦った仲間が戻ってきたというのはうれしいものですし、作戦の練り直しの必要も出てくるかもしれません。
記憶が戻れば敵に命を狙われる恐れがあるでしょうし、できることなら彼らにもオルタナティブ・マジカルをつけてもらいたいところ。
一同はラボに向かうことにしたのですが、そこで一同に、言葉にならない声をかけてくるものがいたのです。
振り返り、その声の主を見ると……そこにいたのは
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姫路でした!!
「僕も惨事の記憶が残ってるんだ」
そう書いたスケッチブックを持って……!
児上達が知っている彼は、弱弱しい耳の聞こえない少年です。
真実を知らない彼らのもとに、そんなキャラを再び装って近づく姫路……
一体彼の目的は何なのでしょうか!?
何も知らない児上は、快く彼を迎え入れてしまうのです……!!


さて、クライマックスを迎える本作。
コンフュージョンのすさまじい力、芥に近づくパペットマスター、続々と記憶を取り戻す者たち、姫路の動き。
様々な激動の展開を迎えていくことになるのです。
そして今巻で、物語は衝撃的な展開を迎えて幕引き。
あまりにも衝撃的なその結末は、驚くほかありませんが……その幕引きは、あくまで新たな物語が始まる準備でしかありません。
物語は終焉を迎え、新たなストーリー、シーズン2へ。
果たして新たな物語はどのような物語となっていくのか?
魔法少女による惨殺、と言う本作の人気を決定づけたといってもいい驚きの開幕が印象的だった本作。
シーズン2でもそんなサプライズが用意されているのか?
それとも、また違った物語となっていくのか?
気になるシーズン2、多すぎる本作の謎の解明が進み、来る崩壊を防ぐことにつながるのか!?
そんな絶望と希望、両方の展開に期待がかかりますね!!

そして週刊少年チャンピオンに掲載された、芥側の第1話と言える読み切りも掲載。
佐藤先生の芥大好きっぷりが発揮されたこちらのお話も必見ですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!