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今回紹介いたしますのはこちら。

「ダーウィンズゲーム」第6巻 FLIPFLOPs先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、宝探しゲームもクライマックスを迎えた前巻。
カナメはレインとともにこのゲームに隠された謎を解き、エイスの王との最終決戦に挑んだのでした。


宝探しゲームを終えたカナメたち。
上々の戦果を収めることのできたカナメ達でしたが、その代償としてリュージは大怪我を負い……そして何よりも、カナメ達は凶悪な男、王が率いる巨大クランに狙われることとなってしまいました。
そんな中、リュージが尋ねていたのはシンジュクに拠点を構える大クラン、ダンジョウ拳闘倶楽部。
そこのリーダーであるダンジョウ、の奥さんであるカエデにけがの治療をしてもらっていたのです。
カエデのシギルは「薬師恩寵(ヒーリンググレイス)」というもので、自然治癒を促進させるもの。
この治療は素直にありがたいのですが、今直接敵対関係にないとはいえ、宝探しゲームで一気に脚光を浴びたリュージたちに手を貸すのは自分の首を絞める可能性につながりかねないでしょう。
何故彼らはリュージを治療してくれたのか?
それはある人物の依頼の一つだというのですが……

リュージはダンジョウに連れられて廊下を歩いていきます。
なんでもダンジョウは元々は普通のキックボクサーだったそうで、このダンジョウ拳闘倶楽部も大勢の所属者がいるものの、実際にダーウィンズゲームに参加しているメンバーは二十数名で、他の人々は普通に事務として使っている一般の会員だということ。
ある程度の成功を収めている人物が、何故ダーウィンズゲームに参加などをしたのでしょうか?
それは、彼が格闘家だから、だそうです。
某グラップラー漫画でもおっしゃられておりましたが、格闘家と言う人種は一度は本気で世界最強を目指してしまうんだそうで。
果たして刃物と向き合った時、己の技は通用するのか。
銃器なら?
……戦車なら!?
そんな格闘家にとって、ダーウィンズゲームのシギルは、悪魔の誘惑に等しい……
そう語るダンジョウに、リュージは問いかけます。
それで、今のダンジョウさんなら戦車と戦って勝てるかね?
ダンジョウは迷うことなく答えるのです。
一対一ならば、と!!

二人がたどり着いたのは、トレーニングルームでした。
そこには第2巻で登場した、イヌカイがいます。
彼はリュージの傷を治してくれと言う依頼主とトレーニングをしていたそうで。
リュージの傷を治してくれ、と言うのと、トレーニングに協力する……と言うのがその依頼主の持ち込んだ依頼なのだそうですが……
ダンジョウは、トレーニングを次の段階に進める、自分が力を測る、と腕をならし……その依頼者の前に立ちます。
ジムへの入門でもなく、クランの加入希望者でもなく、対等の「同盟者」としてここに現れた。
つまりこれはクランリーダー同士の話し合い、ならば自分が出ないわけにはいかない!
お前が同盟を結ぶに足る相手か確かめる、全力を出せ!
ダンジョウがそう言い放った相手は……
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カナメでした!!
不意に降ってわいた、クランリーダーとの直接対決……それも、シギルあり。
「最初から殺すつもりの攻撃はなし」「この建物自体の破壊」だけを禁じてとして、戦いは始まります!!

試合開始の合図とともに、マシンガンを作り出すカナメ。
ですがそれが実体化するのが早いか、ダンジョウのすさまじい突進からの正拳月が襲い掛かってくるのです!!
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とっさにマシンガンの銃身で受け止めたカナメですが、ダンジョウの政権はその重心もたやすく折り曲げてしまうほどの威力で。
カナメはその勢いで後ろにしりもちをついてしまうのです。
反応と思い切りはいいが、同盟者としてはややもの足りないな!
ダンジョウはそう言いながら次なる攻撃を仕掛けてきます。
要が次に作り出したのは、グレネード。
ダンジョウの目の前で爆発するのですが……やはりそれくらいで倒せる相手のわけがなく、ダンジョウは難なくそれを回避。
どんどんと攻撃を仕掛けてきて、カナメが銃を作り出して、構えて撃つという動作を許しません。
そこでカナメは大ぶりのナイフを作り出して横薙ぎに振るい、距離を取ることに成功します!
カナメはリュージによって様々な武器を手に入れていて、作り出す武器のバリエーションを増やしていました。
その武器で次々に攻撃を仕掛けるのですが、ダンジョウの攻撃はその上を行っています!!
戦闘場に用意されていた大きな石を担ぎ、それを盾にして突進!!
そしてある程度近づいたのち、カナメに向けて投擲してきたのです!!
さすがにこれを受けてはひとたまりもないでしょう。
カナメは身をかわすのですが、そのさいの体勢の崩れは致命的となってしまうのです。
ダンジョウは瞬く間にカナメに馬乗りになり……
勝負は決したかと思われましたが、カナメもただでは終わりません。
グレネードを再び作り出し、すぐそばに置いたのです!!
自爆か、とダンジョウは身構えます。
ここでようやく発揮されるダンジョウのシギル。
それは、自らの体を鋼よりも固くする力!!
こうなればちょっとやそっとの爆発では傷一つ負いはしません。
……が、カナメは最初から勝利を放棄し、自爆覚悟の技を繰り出すほど愚かではないのです。
そのグレネードはあくまでおとり。
本命は……視線がグレネードに行っていた隙に作っていた、スタングレネード!!
その閃光と轟音までは体の硬質化では防げず……勝負は再び仕切り直しに!!
ダンジョウはすでにここで同盟の価値ありとカナメを認めるのですが、一度火のついた闘志は燃えたぎるばかり!!
第2ラウンド……と言いたいところですが……
そこに突然、異様な気配が現れたのです!!
振り向いたそこには……日本刀のような刃物を持った、狐面の女が!?
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そしてその狐面の女は、一刀のもとにカナメとダンジョウを切り捨て……!!
一体この人物は何者なのでしょうか!?
そして、カナメとダンジョウの命は……!?


というわけで、新展開を迎える本作。
長かった宝探しゲームを制したカナメ達は、あの時のメンバーでクランを結成。
ダンジョウ拳闘倶楽部と同盟を組むことで、巨大クランのエイスに対抗しようとしたようです。
さらに自分のパワーアップも図り、その目論見は大部分が成功したように見えたのですが……
この後、物語は思いもよらぬ展開へ!!
カナメはエイスに対抗する力を手にすることができるのでしょうか?
そしてあの狐面の女は……?
物語は急展開を迎えることとなるのです!!

そしてさらに今巻で気になる要素が追加されます。
宝探しゲームでよい結果を得られたカナメですが、その終了後にある人物とあるやり取りをするのです。
謎だらけのこのダーウィンズゲーム、その根源に迫るかもしれないこのやり取りの内容はまだ明かされていません。
この要素がこれから先の物語に大きくかかわっていくことは間違いないでしょう!!
何をしでかすかわからないエイスの動向も気になりますし……
今後の展開に目が離せませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!