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今回紹介いたしますのはこちら。

「真マジンガーZERO VS 暗黒大将軍」第6巻 脚本・田畑由秋先生 作画・余湖結輝先生

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

さて、剣鉄也の衝撃の正体が明かされた前巻。
そして行方不明と思われていた甲児も発見されました。
異国の血で新たな恋人を見つけ、いちゃいちゃしていた……と思いきや、甲児は一人ひそかな戦いを続けていたのです。
そしてさらに甲児から、とんでもない真実が語られることとなったのです!!


この世界でのマジンガーZは封印されている。
その理由は、甲児が幾度世界をやり直しても、ミケーネにZが奪われてしまうからだというのです。
奴らはなぜか、本来知りえないはずの丈情報を知り、先廻りしてくる……
ミネルバのデータ転送までも知っているミケーネとは一体何なのか?
その謎を探るためにも、甲児は仲間達との情報を断って調査を続けていたのですが……
甲児がたどり着いた「すべての要因」。
それは、思いもよらないものでした……

幾度目かのDrヘルとの決戦を制した甲児。
愛機を失ってなお、紅蓮の炎のように燃え盛る恨みの炎を燃やすヘルに、甲児はとどめの一撃を放つのです。
放たれた光子力ビームは、ヘルをチリと葬った……はずだったのです。
……ヘルは、二度と覚めないはずの目を覚ましました。
あたりは見知らぬ海岸。
自分が死んでいないことに驚くヘルですが、まずは今の状況を知ることが先決です。
大きくジャンプし、目の前の断崖を登ると……そこには、今まで見たこともないような未知の文明社会が広がっていたではないですか!
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動く石像を操る、と言うオーパーツ的な技術は持っているものの、生活・文明レベルは古代そのものといった不可解な世界。
これはまるで、バードス島に伝わっていた超古代文明なのではないか?
感動に打ち震えていたヘルでしたが、その存在に向こうも気が付きます。
侵入者と考えたのか、ボウガンでヘルを狙ってきました!
ですがヘルにとってそんな屋などたやすく打ち落とせる、と思われたのですが……
なんと矢はヘルの体をすり抜けてしまうのです。
どうやらヘルの体は、魂だけのような「アストラル体」となってしまっているようなのです!
攻撃がすり抜けるヘルを見て、口々に恐怖の言葉を上げる住民たち。
動く石像は肉弾攻撃でヘルを倒そうとしてくるのですが、もちろん効果はありません。
ですが効果はないとはいえ、攻撃をされるのは不快なもの。
ヘルは心の中に煮えたぎる怒りを思い切り爆発!!
するとその体は巨大な怨霊のような姿となり、石像たちを瞬く間に破壊して見せたのです!!
変化しヘルの姿は、邪悪に燃え盛る炎のようで……
その姿はまさにミケーネを統べる「闇の帝王」そのもの!
そう、ミケーネを率いているのは、
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Zの光子力ビームによってアストラルボディとなり、1千万年前へタイムスリップしたヘルだったのです!!

ヘルは古代ミケーネ人に神としてあがめられることとなりました。
そこでヘルは新たな夢を見出します。
それは、マジンガーZを超えるスーパーロボットを作ること!
このミケーネ文明、化学レベルは低いものの、動く石像を作り出す、現代技術からは想像もできない技術飲みは突出していました。
この分野を伸ばしていけば、ヘルの理想のロボットを作り出せると考えたのですが……なにせヘルはアストラル体、自分で作業をすることはできません。
やむなくミケーネ人に作業を命じて制作を進めることにしたのですが、何せ相手はヘルに比べれば子供以下の知識しか持たないといっても過言ではない古代人。
作業は遅々として進みません。
とはいえヘルには1万年と言うちょっと想像もできないほどの長い時間があるわけで。
ゆっくりと古代人のレベルを上げていき、3500年後にはなんとか戦闘獣の工場を作り上げたのでした。
そしてミケーネ人を消費して100体の戦闘獣を作り、戦わせ、実験を繰り返します。
が、。どうしてもマジンガーZには到達せず、ゴードンヘルのコンパクト化にすら至りません。
この時点での最強の戦士は暗黒大将軍、彼をアップグレードし続ければ、魔神パワーを数段階解放したマジンガーZの息にまでは到達できるでしょう。
ですがそれではZを超えたことにはなりません。
まだまだこれからだ、というところで、まさかの天変地異が襲来。
新エネルギー開発の失敗によってえベルギーが暴走、ミケーネ人の暮らしていた大陸が沈んでしまい、バードス島しか残らなかったのです。
悔やむヘルでしたが、まだ5000年の時間があります。
残ったミケーネ人は戦闘獣化した少人数のみです。
ヘルは、ミケーネ人が滅んでもエジプト人あたりを使えばいいと考えていたのですが……
なんと、ここでヘルはアストラル体となった自分の姿がミケーネ人以外に見えないということに気づかされるのです!
ということは、これ以上ミケーネ人を減らすわけにはいきません。
ある程度いたわりながら復興を進め、何とか1000年ほどで災害前の段階に復帰、さらに労働力としてのクローンを作ったり、戦闘専門の生態頭脳ケドラを作ったりもしたのですが……
ここでついにヘルは焦り始めます。
数千年たった今でも、光子力エンジンの神の原理すらわかっていないのですから!
このままいたずらに時間ばかりが過ぎていって、果たして自分にその真の原理に到達し、マジンガーを超えるロボットが作れるのか!?
焦りとは裏腹に、やはり開発は進みません。
時間がどんどんと進んでいき……あっという間に時代は近代へ。
ヘルの宿敵であり、甲児の祖父である十蔵がこの世に生れ落ちてしまうのです!
そこでヘルは、十蔵のことを調べてみることにしました。
するとどうでしょう、ヘルは奇妙なことに気が付くのです。
東洋系と西洋系、性格……それ等は比べるべくもないのですが、十蔵の両親と、ヘルの両親の容姿が不自然なまでに似ているのです。
そこでさらにさかのぼって、様々な情報を調べてみると……ヘルはとんでもない事実に気が付くのです!!
十蔵とヘル。
この二人は、不倶戴天の宿敵にして……一卵性双生児と言っていい、全くの偶然による「遺伝子パターンが完全に一致する」人物だったのです!!
そこでヘルは考えます。
ならば、マジンガーZは十蔵の孫である甲児などではなく、同一人物と言っていい自分が使ってこそ意味があるのではないか?
ならば
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貰い受けようではないか、マジンガーZを!!!


というわけで、闇の帝王の正体が明かされた今巻。
闇の帝王こと、ヘルがマジンガーZを奪取する目的のようなものがこれで分かりました。
問題なのは、なぜ甲児や剣造といったごくごく一部のものしか知りえないはずの情報をヘルが知っていたか、ということです。
そこには、運命のいたずらともいえる出来事が起こってしまったのは!!
この出来事によってヘルは甲児たちの秘密を、甲児はヘルの秘密をすべて知ることになってしまうのです……

そして物語hが再びクライマックスへ突入します。
ヘル率いるミケーネと、甲児と鉄也が引っ張る人類の大激突が巻き起こるのです!!
全てを知った今こそ、決着をつけたいヘルと甲児。
幾度もの戦いを経て、今や心をある程度通わせるライバルとなった暗黒大将軍と鉄也。
そんな四者の想いが交わる激闘……その結末とは!?

そんな戦いを傍観する、謎の男・大介とその妹マリア。
彼らの存在はこの戦いに波紋を巻き起こすのでしょうか?
我々はこのあと、とんもない光景を目撃することとなります……


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!