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今回紹介いたしますのはこちら。

「グラゼニ~東京ドーム編~HELL OR HEAVEN」第2巻 原作・森高夕次先生 漫画・アダチケイジ先生 

講談社さんのモーニングKCより刊行です。

さて、紆余曲折の末、日本一の人気球団と言ってもいい文京モップスに入団した凡田。
ですがこのモップスと言うのは、良くも悪くも独特な球団で、その特殊な風土(?)と空気になかなかなじめません。
同じ「外様」である富士野とともにこのモップスで生き残ろうと奮闘しようとしたのですが、凡田の初仕事の時にとんでもないことが起きてしまうのです!!


初登板で、実にあっさりとツーアウトを取って見せた凡田。
ですが、あっさり打ち取ったかに見えたスリーアウト目を、外野の富士野がまさかの落球をしてしまうのです!!
視界に照明が入ってしまい、ボールを取り損ねたのですが……記録はヒットとなり、バッターは2塁まで進んでしまいます。
富士野は移籍後、ここまで15打席0安打。
移籍前に在籍していたパ・リーグでは300本以上ホームランを打ってきた彼に期待されているのは間違いなく打撃です。
が、ただでさえこんな体たらくだというのに、守備でまで足を引っ張る形になってしまった……
ショックを隠し切れない富士野ですが、凡田もまた少なからずショックを受けていました。
モップスでの初登板、正直3人で終わりにしたかった!
思いっきり表情をこわばらせる凡田……
それにいち早く気付いたのは、凡田に目をかけていた対戦相手のワイルドワンズの監督、北王子でした!
堅くなるのも無理はない、読み通りだ。
この試合は党首選になっているから、「2番手」はかえってキツイ。
それも、移籍初登板でアンラッキーなヒットに見舞われたら……

実際、凡田はこの状況を明らかに意識していました。
大丈夫、アウト二つ取ってるんだ、落ち着いてこのバッターを取ればいい、切り替えろ!
……切り替えろ、と思うだけで、自分の思うように気持ちを切り替えられればどんなにいいことか。
凡田は慎重に慎重に攻めすぎて、そのバッターをフォアボールで歩かせてしまうのです!
ランナー一・二塁。
ピンチが拡大したところで、次なるバッターはよりによって四番!!
ここで凡田はさらに慎重になって球を抛り……ファールを交え、フルカウントからのフォアボールを出してしまたのです!!
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ツーアウトランナーなしから、まさかの満塁へ!
ベンチの監督たちもこれには冷や汗。
そんなに慎重にならなくていいのに、もっと思い切ってストライクゾーンに投げ込めよ!!
イライラとしながら視線を送っているのは監督たちだけではありません。
外様としてやってきたピッチャーを見守る、モップスファンもそんな目で見ていることでしょう!!
俄然力の、入りすぎる凡田。
次なるバッターにはレフト前にはじき返されてしまうのです!!
レフトを守るのは……富士野!!
ですが今回はヒット性の当たりです、取れなくても仕方がない……のですが!
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富士野はとっさに前へダッシュ、飛び込んで球がバウンドした直後にキャッチ!!
転がって体勢を建て直し、セカンドへ送球しました!!
ファストランナーはノーバウンドでキャッチされることを恐れたのか、スタートが遅れていました。
セカンドへの送球と、ランナーの到達はほぼ同時!!
判定は……アウトです!!
これによって、サードランナーのホームインは認められないことに。
危ないところで凡田はピンチを脱することができたのでした。

その日の試合は辛くもモップスの勝利で終わることができました。
「仕事をした」とは言い難いこの結果、凡田の中に焦りが募っていきます。
そしてそれは富士野も同じ。
結局16の0になってしまった富士野を、ぼちぼちスポーツ紙なんかが叩き始めました。
いい加減次の試合あたりで明確な「結果」をださないと、層の厚いモップスですから一軍の地位すら危ういかもしれません。
肩を落としながら球場に入ると、二人を出迎えたのはヘッドコーチの徳川でした。
いわゆる「精神論の人」である彼は、富士野にこんなアドバイスをします。
もう体でボールを打つのはやめにしたらどうだ?と。
その言葉の意味がわからない富士野。
徳川の語るその言葉の真意はこうでした。
俺は精神論の人だとか言われるが、そんな単純じゃない。
技術を持っていないやつにはちゃんと技術を教えるが、お前のような十分技術を持っている奴に技術論を語ってもしかたがない。
技術は体に染みついてるんだから、もう後は「男の心意気」で打つしかないだろう!
その言葉で吹っ切れたのでしょう。
富士野はその日、チームを勝ち越しに導くホームランを放つのでした!!
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移籍18打席目にして初ヒット、しかし貴重な勝ち越し弾を売った富士野。
これで彼の評価と調子は好転していくことでしょう。
となれば次に奮起しなければいけないのは凡田です!
8回、1点勝ち越した状況で出番となった凡田!!
凡田はまたもあっさりとツーアウトを取るのですが……
ここでまた、アンラッキーなランナーが出てしまい!?
止まらない不穏な流れ……まさか今回も……!?


というわけで、モップスでの戦いが続く本作。
前シリーズの後半くらいから、基本的に好成績をキープしてきていた凡田ですが、今巻ではさっそく窮地に立たされることとなってしまうのです。
窮地であえぐ凡田……目の前に立ちはだかる難関を乗り越えることができるのでしょうか?
凡田にとっての敵は、やはり自分自身と言えるでしょう。
ですがもう一つ忘れてはいけないのが、層の厚いモップスの選手たちです。
まごまごしている選手を、いつまでも見守ってくれるほどこのチームは人手不足ではないのですから!!
幼き日のあこがれの球団は、楽園となるのか、針の筵となるのか!?
注目の正念場が続いていくことになりそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!