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今回紹介いたしますのはこちら。

「メタラブ」第1巻 小路啓之先生 

講談社さんのモーニングKCより刊行です。

さて、「束縛愛」で一風変わった恋愛を描いている小路先生。
同時に連載されている本作でも、特殊な力を持っている人物が登場する、一風変わった恋愛漫画、というところが共通しています。
ですがお話の内容は決して似通ったものではありません!
「束縛愛」と単行本が同時発売となった本作、その内容は……


のぞむは、人の「望んでいること」が聞こえてしまいます。
のぞむの彼女であるめばえが、二つの服のどちらを買うかで悩んでいました。
どっちがいいんだろう、と見比べている服は、忍者がプリントされているものと、しゃれこうべがプリントされているもの。
どっちがいいか選んでと言われているように見えるこの状況、実際は選ばされているのではありません。
なぜなら、迷いに完全な半々というのはないからなのです。
この場合、彼女が選んだ「答え」を返すことが望まれているわけで。
本来その「答え」は気分で変化するものなので、正しい選択をするのは難しいところ。
ですがのぞむにとってはそうではないのです。
のぞむの耳に聞こえてくる、めばえの望み。
「ワタシ、めばえが選んでほしいのは忍者の方」……
ニンニンでござる、と答えるのぞむ。
するとめばえは、どうしてのぞむ君はそんなにめばえがわかんの!?やっぱ二人は最強!!と抱き着いてくるのでした。

人が望んでいる答えを返すことのできるのぞむは、実に良好な対人関係を築いています。
おかげで常に人気者、人は自分のことを分かってくれる人を求めるものですから、のぞむを味方と思って交換を持ってくれる、というわけ。
めばえはその最たる人物で、のぞむを運命の相手だと思って信奉しています。
のぞむもそんな彼女の願いを裏切らず、学校内でも求めてくる彼女の要求にこたえるのです。
彼女は大満足ですが、実はのぞむはそうでもありません。
なんとのぞむ、いままで女性で満足したことがないとのことで……
まさに一仕事終えた、という心境でふと窓の外を見ますと……
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じっとこちらを見つめる、美女が立っています。
……今までの行為を、見られた!?

ちょっとトイレ、とめばえを置いて美女を追うのぞむ。
ほどなく彼女は見つかりました。
のぞむは恐る恐る、さっきのことは黙っていてくれないかとお願いするのですが……
美女はどうしたものかなと煮え切らない返事。
のぞむは、見なかったことにしてくれたら何でもするというのですが、彼女は残念ながら私に願い事なんてない、とつれない返事……
こっちから提示させるタイプか、と察知したのぞむは、良いですよ、当てて見せますと言いながら彼女を見つめます。
ないものを当てて見せるのか、私の無意識の真相願望を理解するというのか?心理学部の生徒か?
そんなことを言っている彼女の顔を見続けるのですが……どうしたことでしょう。
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彼女からは、彼女が望むことが聞こえてこないではないですか!!

もしかしたら、人の望みが聞こえる能力が、彼女との出会いをきっかけに失われてしまったのではないか?
のぞむの能力は、望みを知りたい人と目を合わせることで発動します。
万が一を考えて人と目が合わせられなくなってしまったのぞむですが、本当に能力がなくなったのかを確認することにします。
その相手として選んだのは、めばえです。
彼女ほどわかりやすい人はいないのですから!!
出会うなり大歓迎してくれる彼女。
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と同時に、のぞむの耳には「したい」という彼女の望みがものすごい勢いで飛び込んできます!!
どうやら能力は健在の様子。
とりあえず安心したのぞむは、彼女の願い通り「して」あげるのでした。

あの美女の名は、園希美。
広い大学、もしかしたらもう会うことすらないかもしれない……などと思っていたのですが、なんと彼女、のぞむの所属する心理学部に臨時講師としてやってきた人物だったのです!!
もう会わないかもしれないからと楽観視していたのぞむは、先日の別れ際に彼女に言われた言葉を思い出します。
しばし時間を与えます。
それまでに私の望みを探してください。
見つからなかったら皆に言っちゃいますからね。
その約束を、彼女はばっちり覚えていました。
講義の際中にのぞむにこんなことを言ってきたのです。
昨日だした「宿題」、期限を1か月としました。
私はこれも心理学を高めていく行為だと思っています。
……期限は一か月。
のぞむは初めて、手探りで人間関係に挑むこととなるのです!!


というわけで、のぞむと希美、そして彼らの周囲の人物を巻きこんで物語は進んでいきます。
今までのぞむは、人の望みを知り、そののぞんでいる通りの言動や態度を取ることで円滑な人間関係をはぐくんできました。
そんなせいでしょうか、女性関係も流されるままになっていた節があります。
いままで正解を知っているクイズしかやってこなかったのぞむが出会った、初めての難問。
この手探りの人間関係構築は、のぞむにどんな感情を生むのでしょうか。
どこか冷めたところのある彼に、いつもとまた違う心の動きが現れるのか……?
今巻の後半は物語は思わぬ方向へ。
これから先どんなお話になっていくのか、予想不能の展開となっていくのです!!

そんなのぞむの気持ちの動きが本作の最大の焦点なわけですが、各キャラの魅力も忘れてはいけないところ。
クールビューティーと思わせておいて、実は意外にキュートなところもたくさんある希美、そして積極的なんてもんじゃないめばえ。
とくにめばえさんはものすごい勢いで読者サービスをしてくれます!!
にもかかわらず一回もすっぽんぽんにならないのは……趣味!?
さらにそんなエロス要素だけではない底知れない部分もありまして、彼女のこれからの動きも気になる所なのです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!