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今回紹介いたしますのはこちら。

「Ultra Battle Satellite(ウルトラ・バトル・サテライト)」第1巻 打見佑祐先生

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

打見先生は13年にジャンプの漫画賞を受賞しデビューした新人の漫画家さんです。
その後ジャンプNEXTやジャンプ本誌に読み切りを発表し、その読み切りを原型とした本作の連載を15年より開始、この度めでたく初の単行本刊行となりました!

さて、本作はジャンプでは比較的珍しいリアル路線のスポーツではない格闘ものです。
バトル漫画のイメージが強いジャンプですが、一方でなかなかエネルギー波的なものや特殊能力的なものの出ないリアル路線の格闘ものは大成しづらいようで。
今まで数々のリアル路線バトル漫画打ち切られてきたこのジャンプの地で描かれる本作は、よりリアルなバーリトゥード……「なんでもあり」の作品になっているのです!!


大規模な空手大会、その決勝戦。
対峙しているのは正統派イケメンといった感じの早川翔馬と、目つきの鋭いやんちゃ坊主といった風情の祭矢陣。
いい試合をしようぜと言う翔馬に、甘い、俺は殺す気でやるとやる気満々の陣。
陣はある事情のため、この大会の優勝賞金50万円がどうしても欲しいところ。
そんな彼をより一層鼓舞させるために、友人の武田は応援の女子を率いて応援&観戦してくれています。
呼んでねえと迷惑がる人ではありますが、そんな事情はお構いなしに試合は始まります。
盛り上がる中で始まる決勝戦、その結果は……!!

翌日。
武田は携帯で昨日の決勝戦の結果を報じるニュースを見ていました。
卑劣なる外敵、祭矢陣、頭突きで反則負け、勝った早川はプロ昇格決定……
殺す気でやると息巻いた結果がこれだよ!と罵倒される陣ですが、とっさになると頭突きが出るんだ、実際の件かとなれば反則なんてない、つまり喧嘩だったら俺のほうが上!と言い訳をなさっておりました。
とある事情によって大変お金が欲しい陣、働いたら負けだという持論のもと、賞金の出る格闘大会を求めて出場を繰り返しています。
が、そんな大会早々あるものではありませんし、何より反則負けという汚名が広まった彼が出場を許されるかというと……
あの大会で優勝していれば今頃賞金でたらふく飯を食っていたし、チャンピオンにまで上り詰めてがっぽり稼いでいたはずなのに!!
そんな怒りとともに、握力を鍛えるために握り続けていたゴムボールが破裂!!
その握力に驚く一同ですが、陣にとっては別の方向で問題です。
これじゃ猛練習にならない。
そういって、まだまだ絶賛授業中なのに学校をあとにしてしまうのでした!!

石段を駆け上がる陣。
駆け上がりながら舞い落ちる木の葉に向けて蹴りやつきを放ち、ついでに何が反則負けだ、要は喧嘩だろうが、喧嘩なら俺は負けん!と文句まで放ちました。
すると頭上から
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いいですねー、と言う声が。
会えて不安定な足場で突き蹴りの連打、路上での実戦を想定した訓練ですね、祭矢陣さん。
そう声をかけてきたのは、黒髪ロングの市松人形を抱えた女子高生。
彼女は陣と同じ学校の一年生、百地桜と名乗りました。
ももっちとでも呼んでください、と礼をする彼女……そう言えば、クラスの窓際にいつも座敷童がいたような……と、おぼろげながら同じクラスにいたことを思い出す陣。
ももっちは、あなたのいうとおり、本当の戦いには判定やルールなんてないとほくそ笑んだかと思うと、じきあなたのもとにも血を血で洗う闘争、真の最強と巨万の富に至る道への誘いが来る、と言い残して消えてしまいます。
ただただあっけにとられるだけの陣、あれは座敷童と言うより呪の市松人形だな、と苦笑するのですが……

家に帰ると、陣の姉である鈴がお帰りと言いながら飛びついてきました。
かと思うと、ご飯測って食べといて、お金は置いといたからと言って夜のお仕事へと出かけていきました。
その置いていったお金は……10円。
この姉の浪費癖によって、陣の経済状況はいつもかっつかつ!
アイツは俺を殺す気か!と毒づきながら冷蔵庫をあさろうとするのですが……その時、自分あての宅配便が届いているのに気が付きます。
開けてみると、中に入っていたのは携帯電話。
見かけない機種だなといじくりまわしていますと、いきなりその形態は動画を再生し始めました。
プロアマ問わず世界中の格闘家が集う究極の路上格闘中継、ウルトラバトルサテライト。
並み居る強豪を打ち倒し、ビッグマネーを手にしましょう!
……そんな胡散臭い映像ですが……このウルトラバトルサテライト、さきほどももっちの言っていた言葉のフラッシュバックする内容です。
真の最強と巨万の富……まさかなとと漏らす陣ですが、そこに武田から連絡が入りました。
なんとあの翔馬から言伝を頼まれたようです。
なんでも、ストリートファイトで世界中の格闘家と戦えて大金がもらえる話がある、あの性格じゃバイトとか無理だろうから教えてやろうと思って、とのこと……
それってもしかして、このウルトラバトルサテライトのことなのでしょうか!?
陣は武田とともに、とりあえずその待ち合わせ場所に向かうことにしたのです。

が、どうしたことでしょう。
待ち合わせ場所に翔馬はいないのです。
いつもならば30分前に姿を見せるほどの真面目さんなのに……とぼやいておりますと、なぜかそこにももっちが姿を見せ、ついてこいと言わんばかりの視線を送ってから歩き始めるのです。
追いかけてみると……そこにいたのはももっちではなく
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チャラそうな外見の男に、めちゃくちゃに痛めつけられている翔馬がいるではありませんか!!
ただ喧嘩で負けただけでは付かないような、文字通り「いたぶって」遊んでいたかのような傷だらけの翔馬……
どうやらこのチャラ男、一足早くウルトラバトルサテライトに参加した翔馬を思うさま痛めつけて楽しんでいたようです!
こいつマジでカスだった、とあざけるチャラ男を見て我慢できなくなった陣、すぐさま動き始めます。
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俺もこいつと契約すれば、てめえをぶち殺してもおとがめなしってわけだ!
チャラ男に教えられたとおり、認証カードを携帯に差し込んだ陣。
ですがその契約が完了したその瞬間、チャラ男は足で砂をかけて陣に目つぶし!!
戦いの準備もととなわないうちの奇襲、これによって翔馬もこの男にやられてしまっていて……!
いきなり始まったウルトラバトルサテライト。
ひそかにももっちも見守る中、劣勢で始まったこの戦い……果たして!?


というわけで、幕を開けた最強への道。
本作の売りはなんといいましても、主人公のストロングスタイルぶりでしょう!
「とっさに頭突きが出る」という言葉からもうかがい知れはするその何でもありぶりはここからが本番!!
基本的にジャンプ漫画の主人公というのは、卑怯な手は使わずに正々堂々戦うもの。
本作の陣も正々堂々戦いはするのですが、正々堂々と、卑怯な手もいとわずに使って戦っちゃいます!!
しかもこの後女性キャラとの戦いもあるのですが、その女性キャラ相手にも漫画の主人公には良くも悪くもありがちな女性には手を上げないとか手心を加えるとかといった気持一切なし!!
女性相手でも一切の容赦なしに、何でもありの戦いを繰り広げるのです!!
そして序章ともいえるこの第1巻で、陣の経済的な目標と、最強への道的な目標両方が確率。
最終目標が明示され、より一層これから盛り上がること間違いなし!!
さらに気になる存在であるももっちもその目的を明らかにしまして、彼女の活躍も期待できそう。
バトル面も個性豊かなキャラクター面も、これから先が気になる所ですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!