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今回紹介いたしますのはこちら。

「絢爛たるグランドセーヌ」第4巻 Cuvie先生 

秋田書店さんのチャンピオンREDコミックスより刊行です。

さて、前巻でさくらとの勝負を終えた奏。
勝負には勝つことはできなかったものの、奏は多くのものを得ることができ、さくらとも仲良くなることができました。
ますますバレエへの情熱を高めた奏、今巻ではどのような成長を遂げるのでしょうか!?


英会話スクールで、英語を学んでいる翔子。
そこでは、英語で日常会話をして学ぶ形式となっているのですが……
その会話の中で、一緒に授業を受けていた藤田絵麻と言う少女もバレエを習っているということがわかりました。
ですが、絵麻はこんなことを言っていました。
バレエのレッスンにはいかなければいけなかったが、行く気がしなかった。
つかれていたし、眠かったから、と。
レッスンが終わった後、翔子はどうしても何故レッスンに行かなかったのかを尋ねずにはいられませんでした。
絵麻は悪びれもせず、小テストがあったし体育もあり、掃除当番まであってくたくただった、それにどうせ発表会のための振り写しで、自分の分は終わっていたから、と行かなかった理由を並べるのです。
上達のため一日一日が惜しい翔子からすれば、真面目にやっていないようにしか見えません。
やる気がないなら止めればいいのに、とつい本音で声を上げてしまうのですが、絵麻も翔子に負けないほどの喧嘩腰で返してくるのです。
やる気ないわけじゃないけど、できてることを何度も繰り返すのがたまに馬鹿らしくなる。
英会話のレッスンだって、挨拶ばっかり繰り返しても喋れない、それと一緒だと思わない?と。
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翔子はきっぱりと思わない、と返し……でも挨拶じゃ会話できないのは事実じゃん、と続ける絵麻を無視し、さっさと一人で帰ってしまうのでした!

後日、奏と翔子は「眠れる森の美女」の出演オーディションを受けることになりました。
周りの参加者たちはみな奏よりも年上で、おあーらと言いますかなんといいますか、そう言うものでうまい人ばかりだということが窺えます。
そんな面子の中に……あの絵麻がいるのを発見!
英会話教室での出来事を奏に打ち明けていたこともあり、二人は自然と彼女に目を向けてしまうのです。
やる気な下げだった彼女がオーディションを受けるなんて以外、ではありますが、身のこなしなんかから見て、実力はありそう。
ですがともかく今はそんなことを言っている場合ではありません!
二人は日頃のレッスンの成果を見せるために気を引き締めるのですが……
奏の真正面に絵麻がいたこともあり、どうしてもその一挙手一投足に目が行ってしまいます。
やはり上手で、基礎をおろそかにしていい加減にやっている、というわけではなさそうな腕前……なのですが、なんだかあまり楽しそうではありません。
しかしすぐに彼女の様子をうかがう暇はどこかへ行ってしまうことになるのです!
この審査、いつもやっている振付とは順番も違う複雑な動きしなければならず、集中しなければ間違ってしまう……!
奏はこれは大変だと内心大慌てをしてしまうのですが、絵麻はというと、その複雑な振り付けもすぐに覚え、難なくこなしているのです!

次の審査では、奏は二組目に踊ることになりました。
一組目の演技を見て、振り付けのおさらいができると胸をなでおろす奏でしたが、一組目には絵麻がいまして。
足を高く上げるきれいなポジションをとっていて、奏は思わず驚いてしまいます。
そして自分の番が回ってきました。
ミスもなく、最後まで気を抜かない、なかなかの演技ができたと思っていた奏。
ですが、三組目を見てみると、これくらいは楽勝な人ばかりでさらに驚かされてしまうのです!
さすがにうまい人が多いね、しっかり練習を積み重ねてきた先輩たちなんだ、と奏は翔子と話し合うのでした……

次の審査は、さらに難しいステップの審査です。
美味い人ばかりのハイレベルのこの審査、少なくとも振付を間違えないことだけは絶対条件といえましょう!
奏は二組目でよかったと改めて思い直し、一組目の演技を食い入るように見つめるのですが……その中で目を引いたのは、絵麻の演技でした。
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複雑な振り付けに戸惑う演者も多い中、絵麻は一回も間違えず、自信を持って踊っている……!
奏は、絵麻がその視線の気配に気が付くくらいものすごい集中力で彼女の演技を見つめるのです!!
その甲斐あってか、ステップは間違えず演技できた奏。
最後の最後に、自分の大好きなピケターンをすることになり、ここぞとばかりに見事な回転、そこからの高いジャンプを披露して見せました!!
その高さには、翔子や絵麻だけでなく、会場の人たち全員の目を引いたようで。
奏は上々の出来で審査を終えることができたのです!

審査を終えた後、トイレに行くから先に着替えていてと立ち去っていった翔子と別れ、奏は一人更衣室に向かいました。
すると、ちょうどその時に更衣室から絵麻が姿を見せたではありませんか!
思わず声を上げてしまった奏に対し、絵麻はさっきから何なんだと冷たい視線を投げかけてきます。
翔子に何を聞いたのかは知らないが、あんなふうにガン見される筋合いはないと思うけど……
そう言う絵麻に、奏は満面の笑顔で「ありがとう」と言いながら手を握るではありませんか!!
絵麻の振り付けを見られたおかげで間違えなかった、記憶力すごいね!とありのままの言葉とともに自己紹介をする奏。
ですが絵麻は、私なんかとよろしくしたら証拠に悪く思われないか?と尋ねてくるのです。
奏はと言いますと、翔子は不器用なだけで全然いやな人じゃないから大丈夫!とさらに笑顔。
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そんな敵意ゼロの笑顔を向けられた絵麻もつい笑顔を漏らしてしまい……ちゃんと手を握り返して、よろしくと言ってくれるのでした。

桜とは違うタイプのすごい子だと絵麻を称する奏。
彼女と一緒に踊れたらどんな舞台になるのか、どうか受かりますように。
奏はそう心の中で願うのですが……
とうとう届いた合否。
その結果は……!?


というわけで、新たなキャラクターが登場した今巻。
今巻は、いうなれば絵麻編とでもいうべき内容の物語となっています。
抜群の記憶力を持ち、その記憶力を活かして自信あふれる演技をこなして見せる絵麻。
その記憶力、そして難なくこなす身体能力と、彼女は天才と言っていい才能を持っているようです。
英会話教室で翔子に言い放った言葉も、天才ならばこその素直な気持ちだったのでしょう。
ですが、天才だからこそ陥りやすい罠というものもありまして。
今巻収録のお話では、そんな彼女の溢れる才能と抱えた問題、さらに意外な過去までもが語られます。
嫌な奴として登場した彼女に、どんな背景があるのか?
今巻を読みおれば、きっと彼女に対する印象もガラッと変わるはずです!!

そして彼女が登場したことによって、翔子や奏にも当然気持ちの動きが出てきます。
割とかっとなりやすい翔子が、ケンカ腰と言ってもいい態度をとる絵麻にどんな態度をとるのか?
そしてそれがどんな結果をもたらすのか?
高いラーニング能力を持つ奏は、彼女からも何かを吸収できるのか?
主役たちの動きにも注目です!!

さらに今巻のラストでは次につながる事件が起きてしまいます!
次々に起きるイベントで、読者を飽きさせないこのドラマ運び……!!
本作からはまだまだ目が離せなそうですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!