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今回紹介いたしますのはこちら。

「ブラッククローバー」第1巻 田畠裕基先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。

田畠先生は01年に週刊少年ジャンプの月例賞で審査員特別賞を受賞後、04年に手塚賞の佳作を受賞してデビューした漫画家さんです。
読み切りの発表を経て12年に初連載「ハングリージョーカー」を連載されますが、残念ながら半年ほどで連載終了。
そして15年より本作の連載を開始しました。

さて、本作は最近の少年誌、特にジャンプではあまり見かけなくなってきた剣と魔法のファンタジーものです。
最近少なくなってきたとは言え、漫画史の中では数多く存在するこのジャンルですが、本作の内容は……?


一輪の花をさしだし、シスターにプロポーズをする少年、アスタ。
ですがもはやその光景は恒例で、断られるのまで恒例となっています。
それでもめげず、すぐさま再告白、さらに断られ……と繰り返していくうちに、シスターはとうとう耐えきれなくなり、上空から巨大なパンチを降らせる魔法で突っ込みを入れてしまいました!!
それでもまだ再告白をしようとするアスタですが、そこに今度は突風の魔法でのツッコミが入ります。
そのツッコミを入れたのは、アスタの親友でもあるイケメンのユノ。
アスタがユノに、何で邪魔をするんだと切れますと、ユノは冷静にうるさいし背が低いし落ち着きがないし包容力がない、おおよそ女性にもてる要素がないから、と言い切るのです!

そんな性格もあって、村の子供たちからも割とバカにされているアスタ。
ですが彼がバカにされている最も大きな理由はそこではないところにありました。
この世界では、ほとんどの人間が大なり小なり魔力を有しています。
アスタくらいの年になれば、簡単な魔法の一つや二つ使えて当然……なのですが。
なんとアスタ、何一つ魔法が使えないのです!何一つ!!
一方のユノは、洗濯物干しやらまき割りやらを魔法でちゃちゃっと済ませてしまうほど魔法を使いこなしています。
実はユノとアスタ、同じ日に同じ教会の前に捨てられていて、それからずっと兄弟のように育てられてきた関係。
似たような環境で、似たような時間、似たようなことをして生きてきたはずなのに、この差は一体!?
ユノは才能とたゆまぬ努力、と答えるのですが……アスタだってたゆまぬ努力は欠かしたことがありません!
……魔法が使えない関係上、肉体訓練専門ではありましたが……

そんなアスタには、夢があります。
魔法騎士団に入り、いつか「魔法帝」になること。
……かつて、人間は魔神によって滅ぼされそうになったことがありました。
その危機を救ったのは、たった一人の魔導士。
魔導士は「魔法帝」と呼ばれ、伝説になり……
今でも魔法帝は、称号として優れた魔力を持つ者に受け継がれているのです。
ですが、魔力の片りんすら見えないアスタが本当に魔法帝になれるのでしょうか?
基本的に魔法帝になるのは、生まれつき魔力の高い王族や貴族ばかり。
到底その目はないようにも見えますが……アスタはまだ希望を捨ててはいないのです。
15歳になった後の3月。
全国各地で、近隣の15歳の若者を集め、持ち主の魔力をたかめる「魔導書(グリモワール」を与える授与式が行われるのです。
魔法帝を夢見つづけ、ひたすら鍛錬をつづけ……その時はやってきました。
集結した若者の手に次々と収めていきます。
分厚かったり、大きかったり……千差万別の魔導書の中で、ひときわ目を引くのは……ユノのものでした!!
光り輝くその魔導書に記されているのは……四つ葉のクローバー!!
初代魔法帝も授かったという、とんでもない力が秘められた、「幸運」の紛れ込んだ魔導書……!!
俺は、魔法帝になる。
ユノのその言葉は、周囲をどよめかせ……そして、沸き立たせるのです!!
魔力の高いものなんていないとまで言うものもいるこの辺境の地から、魔法帝と同じ魔導書を持つものが現れた!!
盛り上がる中、アスタはと言いますと……なんと、彼のもとにだけ魔導書が現れもしないのです!!
待ち望んでいた魔導書は手に入りすらしなかった。
……そんな状況でも、アスタはめげません!!
待ってろ、すぐに追いつく、俺はお前のライバルだからな!!
ユノにむかってそう高らかに宣言するのですが、周囲からは魔導書もないくせにと笑われ放題。
そして当のユノはというと……
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ありえねー、と言い残し、去っていってしまうのでした……

それでもめげないアスタ。
もう一年でも二年でも頑張って、絶対に魔導書を手に入れ、ユノに追いついてやる!!
そう意気込んでいると、ちょうどその時、授与式のあった建物の前に立ち尽くすユノの姿が見えました。
そして、そのユノが突然何者かに襲われる姿も!!
どうやらその名にものかは、元魔法騎士団のようです。
授与式を隠れ見ていて、非常に珍しい四つ葉のクローバーの魔導書を奪い、金に換えようとしているようです!!
元魔法騎士団というだけあって、その実力は相当なもの。
ユノを縛る魔法の鎖は、不意をつかれて食らったとはいえ、ユノに身動き一つ許さないのです!!
それをみて黙ってはいられないのがアスタ!!
さっそく駆けつけるのですが、あっさりとその鎖に打ちのめされてしまいました。
体を鍛えたくらいじゃ、魔導士にはかなわないのか……
そんな考えがよぎるアスタに向かって、男は衝撃的な事実を告げてくるのです!!
俺はこの鎖で触れたものの魔力量を知ることができるんだが……お前には
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魔力が一切ない!
……どれだけ努力しても、無駄。
ユノのような才能あふれるものをライバル視するなんてとんでもないことだった。
俺なんて目障りなだけだったんだろう。
絶望に打ちひしがれるアスタを、さらに男は追い打ちしてきます。
お前はこの世界じゃ何にも出来やしない、みじめな生まれながらの負け犬なんだ。
……もはや反論する気力すらわかないアスタ。
生まれて初めて、その脳裏に諦めるという言葉がよぎろうとしたその時のことです。
誰が負け犬だ。
そいつは、アスタは俺のライバルだ!
幼いころからアスタと一緒に育ってきたユノ。
ユノがここまで成長できたのは、アスタが決してあきらめずに食らいついてきたから……!!
その言葉を聞いたアスタに、再び投資が湧き上がってきました。
まだだ!
そう言って立ち上がろうとしたアスタの前に、一冊の……真っ黒な魔導書が姿を現します。
得体のしれないその魔導書から飛び出てきたのは、またも得体のしれない真っ黒な剣!!
それを見てユノはにやりと笑うのです。
やっぱりな、アスタが選ばれないなんて、ありえねー。

クローバーの葉にはそれぞれ、誠実、希望、愛、が秘められている。
4枚目の葉には、幸運が宿る。
そして……5枚目には
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悪魔が住む!!
アスタの真っ黒な魔導書には、汚れのせいで見づらくはあるものの……確かに5枚葉のクローバーが記されていて!?
果たしてこの魔導書は……県は一体何なのでしょうか!?
どちらにせよ、アスタに普通ではない力が宿ったのは間違いなさそうです!!


というわけで、幕を開けるファンタジーアクション。
天才のユノと、才能はゼロながら不屈の闘志で立ち上がり続けるアスタ。
このライバルであり親友でもある二人を中心に物語は進んでいくのです!
ユノの才能が並ではないことはもうよく分かりましたが、やはり気になるのはアスタの力。
本来とはかけ離れた方法で、そして魔力を持たないにもかかわらず魔導書を手に入れた……
ユノとともに捨てられていた、という事実からも考えて、この主役二人が何らかの普通でない血筋なのは間違いないでしょう!!
その謎が明かされるときは来るとすれば、それはおそらく物語の節目となるのでしょうか?
何故アスタは魔導書を手に入れられたのか、ユノに眠る魔力の源泉は?
様々な謎が秘められている本作の今後が楽しみですね!!

さらにこの後、魔法帝を目指して新たな道へ進むことになる二人。
魔法帝になるという果てしない夢をかなえるためには、さらなる実力アップと、それを知らしめる評価を得る必要があります。
まず魔法騎士団に入るのは絶対条件。
ですがただなんでもいいから入ればいい、というわけではないようで!?
主要キャラが続々登場し、物語の準備が整うことになるこの第1巻。
本格始動となる第2巻からは、個性豊かなキャラクターたちの活躍も期待できそうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!