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今回紹介いたしますのはこちら。

「刃牙道」第6巻 板垣恵介先生 

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックスより刊行です。

さて、現代に蘇った武蔵を狙い、グラップラーたちが闘志をみなぎらせている本作、
前巻では、独歩が武蔵と対決。
武蔵は独歩の実力を認めはするものの、結果としては圧勝。
独歩はヒキコモリ宣言とともに戦線を離脱……
代わりに次の対戦表明をしたのは烈だったのですが、何と烈は武器アリの勝負を申し出て!?


武器アリの武蔵と戦い、勝つために必要なこと。
それは、剣をどう防ぐか、です。
烈は克己の道場を借り、そこで訓練をすることにしました。
烈の特訓に付き合うのは、郭海王!
150近いとんでもない年齢にもかかわらず、最近は初登場時よりもむしろ元気になっている感のある郭、何と両手に刀を持ち、よどみない剣舞を見せたのです!!
飾り気なく、シンプルに人たちにすべてをこめる日本の剣技を「静」とするなら、躍動感あふれる流麗な中国剣技は「動」。
どちらが上かは別問題として、この郭の剣術も並ならぬ技術を確かに感じ取れるのです!
そんな郭はある故事を持ちだします。
攻めは鋭利に、受けは優美に。
蛇を仕留めようとする鶴の、嘴の攻撃と、たおやかな羽ばたきで蛇の反撃を避ける防御。
そこから生まれた言葉だというのですが……あれじゃダメ、と郭はおどけて見せました。
受けは優美に、というのが通じるのは徒手対徒手の場合のみ。
都留の羽ばたきでは、剣にはしとめられてしまうだろう。
そこから郭が授けたアドバイスは。こうでした。
羽毛になれ!
羽根のようになびき、郭の剣を受け切ったなら、武蔵とてきれぬ!
そう言いきる郭。
ということは、本気で切ってくるということなのでしょうか!?
烈は、練習の時点で大怪我どころか、それ以上のダメージを負うかもしれないこの提案を聞いて……こう答えるのです。
いつでも。

ぽたぽたとしたたり落ちる血液。
汗だくになった烈の体には、幾筋かの切傷が刻み込まれています。
ですがその傷はいずれもごく浅いもので、思い切り切りつけられたものだとはとても思えません。
そこに、郭のさらなる剣が浴びせかけられました。
超高速で薙ぎ払われるその一撃が、烈の体に触れたと思われたその瞬間!!
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烈の体は超高速で回転!!
固唾をのんで見守っていた克巳が、とうとう切られたかと錯覚してしまうほどのその斬撃でしたが、スタッと着陸した烈は……無傷!!
児の訓練を始めてこの攻撃は、わずか4発目。
一度目より二度目、二度目より三度目……一撃一撃で目に見えるほど進化を遂げていった烈、早くも郭の剣を無効化して見せたのです!!
羽根へとその体を変えて見せた烈、これで準備は万端!!
……かと思われたのですが……そこへ、思いもよらぬ来客がやってきたのです!
その軽業で、武蔵の刃と対峙する。
中国4000年、片腹痛い。
そんな言葉を場気掛けながら、クックと薄ら笑いを浮かべるその男……
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本部以蔵!!
そんな曲芸まがいの技で、本気で武蔵の剣を封じられると思うのか?
日本でこそ知る人ぞ知る格闘家である本部ですが、郭からすれば初対面の若僧。
さすがの郭は、本部が日本の古流柔術の使い手であることを人目で看破するのですが、だからと言って彼を認めるわけではないのです!
自分がお墨付きを出した「消力完成」に異議を唱えるのか、ん?
郭の表情は、すさまじい威圧感を感じるものに!!
完全に郭さん、怒っとります!!
が、本部は一歩も引きません。
無理もねぇ、中国だもんな、戦国の武をわかってねぇ。
対峙、すなわちどちらかの死。
いかに水準の低い立ち合いでも、その厳しさだけは確かだった時代。
勝ったり負けたりできる現代とはまるで次元が違う……旧式でやるしかねぇんだよ!!
雄たけびを上げる本部……ですが対照的に、烈のテンションは落ち着いたもの。
わかりました、で、私にどうしろと?
正直、烈は本部など眼中にないようです!!
が、本部はいつになく(?)強気。
勝負を降りろ、素手同士でも怪しいもんなのに、刀剣を帯びた宮本武蔵。機関銃を手にしたって勝ち目はねぇ。
武蔵は切れるぜ、銃も……羽根もだ。
侮辱は許さん、と徐々に怒りをあらわにしていく烈!
この私にどうしろと?と先ほどよりも幾分語気を荒げてそう尋ねると……本部は言うのです。
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この本部を、こえて行きな!!


というわけで、まさかの烈VS本部となった本作。
ネット界隈ではいろいろな意味で人気のある本部さんですが、戦績を振り返ってみるとそんなめちゃくちゃ弱いわけではない……気がします!
さすがに勇次郎相手には当たり前のように負けちゃいましたが、柳には完勝しています。
……金竜山のことは……忘れましょう!!
ですがなんだかんだ言って、板垣先生屈指のお気に入りキャラであり、人気も高い、作中トップクラスの実力の持ち主である烈には及ばないでしょう。
そのことは本部自身もわかっているはず。
ではこの本部の自信はどこから来るのでしょうか?
本部のこの自信の理由が明かされることになるのです!!

そんな本部の大活躍、烈の進化の裏では、武蔵の底知れなさも我が枯れていきます。
本作ではいまだヴェールに包まれている部分の多い、武蔵の剣。
素手でもバキをコロッとやっちゃう武蔵の本当の力とは……?
それが明かされる武蔵の次なる戦いは、目前まで迫っています!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!