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今回紹介いたしますのはこちら。

「のの湯」第1巻 釣巻和先生 原案協力・久住昌之先生

秋田書店さんの少年チャンピオン・コミックス・タップ!より刊行です。

さて、幻想的な絵柄で、様々な雑誌で活躍されてきた釣巻先生と、漫画原作をはじめとしてバンドやら作家活動やら幅広く活躍している久住先生がタッグを組んだ本作。
最近では「孤独のグルメ」で久住先生は大ブレイクを果たし、「花のズボラ飯」やら「野武士のグルメ」やらで大活躍されている久住先生が今回目を付けたのは……銭湯でした。
原案協力ということで、久住先生はあまりタッチされていなさそうではありますがそこはそれ、釣巻先生がしっかりと魅せる作品にしてくださっているのです!!


銭湯の脱衣所で、小さな男の子がはしゃいでいました。
お気に入りの戦隊もののまねをしているようで、タオルをマント代わりに、手拭いを武器がわりにして振り回しています。
すると、手から手拭いがすっぽ抜けてしまい……女の子の顔面に直撃してしまいます!!
女の子はその手拭いを顔から剥ぎ取り、男の子に近寄って、君の?と問いかけました。
男の子はじっとその手拭いを見つめたかと思うと、何も答えないまま、一緒に来ていたおばあちゃんを追って浴室のほうへと駆けていき……そのまま浴槽にダイブしていってしまいました!!
もちろん子供とはいえこれはルール違反!
おばあちゃんに飛び込むなと怒られてしまうのです。
ですが女の子はそんな男の子を見て、いいな、と漏らし……威勢よく扉を開けて湯船を望むのです!!
目の前に広がる「銭湯」ならではの光景。
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女の子は思わずうっとりとしてしまい……服を脱いだまま放りだしたことをすっかり忘れ、脱衣所にいたおばちゃんに注意されてしまうのです!
お風呂は逃げないからと諭された女の子。
割とこういうことを何度かしてしまっているようで、気を付けようと思っていたのにと自分の失敗を悔いながら入浴の準備。
服を片付け、入浴グッズ一式を携えて、洗い場へ。
頭からお湯をかぶり、準備は万端です!
先ほどの男の子が早くもお風呂に飽きたのか、100まで数えたら出ていいよというお約束を、5の次に100を数えるというズルで終わらせようとしたその横で……女の子は湯船につかりました。
はあ、と大きく恍惚のため息を上げ……
思わず
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生き返るー、と大きな声を上げてしまうのです!
そこかしこから漏れ聞こえる、吹き出す音。
音のここは、俺も生き返った!とはしゃぎだし……
さすがの女の子も、赤面して体を小さくするのでした!

お風呂をあがった女の子、商売用のコスチュームに身を包みました。
スポーティーな和装に着替えた後、彼女は洗面台の前に行って、ドライヤーにお金を投入。
髪の毛を乾かし始めるのですが……そこで、洗面台に貼ってあった賃貸の広告が目に飛び込んできました。
下宿スタイルで家賃4万円、風呂なし、トイレ共同、6畳間。
安いは安いのですが、あまり良い条件ではないような気がするのですが……そのあとについていた一文に、女の子の意識は全部持っていかれてしまうのです!!
銭湯入り放題。
……女の子は、まだお金入れたてのドライヤーを隣で髪を乾かそうとしていた女性に譲り、外へ飛び出していきます。
外に出ると、すぐにそのチラシにかかれていた番号に電話をかける女の子。
電話が相手に取られると、すぐに本題に入ります!
チラシを見てお電話しました、入居希望です!
……しばらくの沈黙。
不安になった女の子が、あの……と声を上げようとしたその時、向こうからこんな質問が返ってきました。
あなたさ、銭湯好き?
その質問に、女の子はすぐに答えるのです!
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はい、大好きです、と!!
すると電話口の向こうからは、大きな笑い声に続いて……いいわねあなた、名前は?という、入居OKととれるお返事が聞こえてきたのです!
はい、鮫島野乃(さめじまのの)、浅草で車夫をしてます!
ののは、ほおを紅潮させたままそう自己紹介をしたのでした!!


というわけで、車夫のののの毎日を描いていく本作。
ののさん、それはもう銭湯が大好き!
あまりに銭湯が好きすぎて、たくさん汗をかいた後のお風呂の快感を求めるあまりに車夫という仕事を選んだほどなのです!!
そんなののが、この銭湯入り放題という謎の条件の下宿に住み始め、その下宿に住んでいる女の子とともにお風呂に入ったり入らなかったりするお話が展開するわけです!
そのお話の都合上、大きな事件やら大イベントなんかはおこりようもありません。
お風呂をめぐってのちょっとしたアレコレや、お風呂の後のちょっとしたそんなことを情緒豊かに描いていくのです!!

女性陣が毎回必ずお風呂に入る物語の構成上、そっち方面目当てにお読みになる方もいらっしゃるでしょう。
実際登場する女性キャラは個性豊かで、体型から性格からバラバラ。
そんな彼女たちの体が惜しげもなく披露されますので、そっち方面でも満足できましょう!
ですが釣巻先生の絵柄がなせる技なのか、それともキャラクター性によるものなのか、それほどエロスエロスしておりません!!
そのため、女性の裸がバシバシ出るのに、そちら方面が苦手な方でも不思議と抵抗感ない、健康的な感じで楽しめる出来になっているのです!!

物語性がこれから後に強くなっていくかはわかりませんが、お風呂で幸せ気分になるののが拝めることだけは確実。
これからもその点では間違いなく楽しませてくれることでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!