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今回紹介いたしますのはこちら。

「マレフィカールム Ops VIlla(オプス ヴィラ)」 伊藤真美先生 

ワニブックスのガムコミックスプラスより刊行です。

さて、その激しさと繊細さを併せ持つ絵柄で様々な作品を作り出してきた伊藤先生。
連載作品が中断することも多いものの、根強いファンを持つ伊藤先生ですが、90年代中盤あたりにはゲームのコミック版を多く描いてもいらっしゃいました。
本作は新声社さんから単行本が出てはいるのですが、その新声社さんがお倒れになったことや、版権が絡むことによってなかなか復刊などはされませんでした。
ですが、11年の「SUPER STREET FIGHTER II X HARD SPIN-OFF」の復刻に続き、昨年はヴァンパイア20周年ということもあってか、この度いよいよ新装再刊行!!
実は同人形式で07年に本作とほぼ同内容の単行本が発売されてはいるのですが……今回は正真正銘、許可をとっての商業単行本!
ヴァンパイア関連の短編を5編に加え、コミックゲーメスト誌で連載されていたウォーザードを収録されている本作。
今回はその中から、「ウォーザード」を紹介したいと思います!


大国グリーディア。
勇名をとどろかせるグリーディアの王、レオに忌まわしい呪いがかけられたことからこの大国は傾き始めることとなるのです。
その呪いは、その身を理性なき獣の姿へと変じるもの。
身も心も獅子となった王、レオをようやく探し出したグリーディアの賢者集は、その呪いを解くために命を懸けて120日の儀式を始めました。
100人の賢者が、視力を振り絞って行った解呪の儀式……
その儀式の効力により、レオは人間の体と、理性を取り戻すことができました。
ですが、レオにかけられた呪いはあまりにも強大で。
その頭は今だ獅子のまま。
100忍の賢者たちはみなその力を使い果たし、倒れてしまったのです。
意識を取り戻したレオに、賢者の最後の生き残りが語りかけます。
全ては我が国にヴァルダ帝国と名乗る軍国が攻め入ったことが始まり。
王が獣に変えられ国を追われ、その後民たちは帝国に支配され恐れおののく生活を送っている……
どうか我らの無念を晴らし、グリーディアの再興を……!
そう言って、賢者は倒れました。
そこでようやく、レオは気は付くのです。
自分を救うために、100人の賢者が斃れ……無残な亡骸を野にさらしていることに……

19歳の若さにして、すでに不世出の魔導学者として名をはせる女性、タバサ。
彼女は今年に入ってから、世界中を覆っている不穏な空気に気が付き、興味を抱いていました。
平静に考えて怒るはずもない、国家間の紛争が多発、そして世界中では異常現象が次々と巻き起こり……
何らかの強大な一つの力が、これらの惨事を人為的に引き起こしていたとしたら?
その強大な力を、調べずにはいられない!!
そう思う解いてもたってもいられなくなったタバサは、昼からの大事な会議をキャンセル!
愛猫にして使い魔のアルとイブンを連れ、旅に出てしまうのです!!
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私にわからないことがあってはならないのです。
そう言い残して……

また別の土地、武術の国・ゴラ。
他の土地で行われた武闘大会で優勝し、喜び勇んで帰ってきた少女、タオの目の前には信じられない光景が広がっていました。
黒煙を上げている村。
そこには誰ひとりとして村人は残っておらず……
村中を探し回っているとそこに現れたのは、一匹の半鳥半人の魔物!!
村を破壊したのはおそらくこの怪物の仕業でしょう。
タオは村の皆を返せ!と叫び、怪物に挑み掛かるのです!!

タオの前に突如現れた怪物。
これもタバサの言う、異常現象なのでしょう。
その異常現象は、国の民のために立ち上がったレオのもとにも訪れていました。
グリーディアに動乱あるとき姿を現すという伝説の巨竜・ハウザー。
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その伝説の存在であるハウザーが、レオの目の前に現れ、牙をむいたのでした!!

レオ、タバサ、タオ。
彼らはこうして戦いに巻き込まれていくことになりました。
ヴァルダ帝国はその時も空を飛ぶ船を駆って、様々な国の民を捕獲していました。
その指揮をとっているのは、重厚な鎧を身にまとった白銀の剣士、ブレイド。
彼は三人がこの帝国に近づこうとしていることに気が付いています。
我が帝国に近づかんとするものはいかような人間か?
笑止、とくと試させてもらうとしようぞ!!
絶対の自信をみなぎらせるブレイド。
果たして三人はこの動乱を巻き起こした元凶であるヴァルダ帝国にたどり着き、打倒することができるのでしょうか……!


というわけで、カプコンの隠れた名作格闘ゲーム、ウォーザードをモチーフにした作品を収録した今巻。
ウォーザードは対戦格闘ゲームでありながら、一人プレイでは使用キャラではない巨大なモンスターと戦っていく、対戦型アクションゲームでもある作品です。
さらにレベルアップやパスワード、隠し武器といった様々な要素を盛り込んだ意欲作だったのですが……人気はあまりなく、ついに家庭用移植もされないまま消えて行った作品になってしまいました。
ですが敵モンスターは8体も用意されていまして、その物語を漫画化するのはさすがにページ数がタイトだったようで。
この作品では、使用キャラの一人であるムクロのストーリーをばっさり切り捨て、物語をダイジェスト封にすることでまとめているのです!!
ダイジェスト風のストーリーとは言え、伊藤先生のダイナミックな作画による戦闘シーンはさすがの一言!
ストーリーもオリジナルではあるものの、原作の要素をしっかりと盛り込んだものに!
とくにエンディングはにやりとできる内容となっています!!

そして歩かに収録されたヴァンパイアがらみの短編も見逃せません。
伊藤先生のモリガンラブっぷりがあふれ出している本作収録作、モリガンがほとんどの作品で活躍!!
そんなモリガンを中心に、デミトリやジェダ、ガロンにドノヴァンといった面々の物語が描かれるのです!!

さらに今回注目したいのが、初回版についている付録の小冊子です!
「スターグラディエイターのおまけ。の本」と銘打たれている通り、非常に珍しい「スターグラディエイター」を題材にした漫画2編を収録されています!!
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何れもハヤトとジューンをメインに据えた作品となっていまして、数少ない(?)スタグラファンは感涙必至!!
おまけに挿入されているイラストには、おそらくさらにさらに珍しいスタグラ2キャラの集合絵がありまして……
カエデやらガンテツやらのイラストが拝めるだけでも必見、かもしれません!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!