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今回紹介いたしますのはこちら。

「オールラウンダー廻」第17巻 遠藤浩輝先生 

講談社さんのイブニングKCより刊行です。

さて、全日本大会で準決勝に臨む廻。
相手はほぼ全局面の技術で廻を上回っていると言ってもいい相手、香取です。
やはりピンチに追い込まれる廻ですが、得意の驚異的な粘りとひらめきを見せ、残り30秒の時点でついにバックをとったのですが……


ようやくバックを取ったものの、残り時間は30秒。
廻は素早く相手の首をとるのですが、香取もすかさず廻の足を払い、体制を崩します。
そのまま体制を逆転させ、今度は香取が上に!
素早く腕を取りに行くのですが、廻も体を回転させてすぐにそれをガード!!
またまた体勢を逆転させ、今度は廻が上に……と思いきや、今度は香取、廻を三角締めにとらえるのです!
しかしそこで廻も素早く体を動かし、三角を切り、サイドポジションへ移行……!!
目まぐるしく加算されていく、キャッチやポジションのポイント。
一体今はどちらのポイントがリードしているのか?
やっている当人はもちろんのこと、セコンドの面々もほぼ互角ではないかと言うくらいしかわからない状態になっていました。
お互い体力はほとんど限界。
腕も足も力が入らず、呼吸も激しくなっています。
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この時点での体勢は、廻有利でした。
ですがここで、香取が維持を見せるのです!!
勝つんだろ、と言うセコンドの檄に発奮し、ブリッジ!!
腕を差し込んで空間を作り、一気に立ち上がったのです!!
……ここで残り時間は15秒。
スタンドで組み合った形になった二人、バランスの崩し合いになります。
ここの攻防で勝ったほうがおそらく勝利する。
そう直感した二人は、最後の力を振り絞って必死にバランスの崩し合いを制そうとするのですが……
お互い限界に近い体力……その決着はすぐにつくことになりました。
宙に浮いたのは……
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廻!!
香取にテイクダウン、そしてサイドポジションのポイントが入ってしまい……!!
ポイントはこれでおそらく香取がリード。
体勢も完全に香取が有利で、これをはねのける体力もほとんど残っていません。
おまけに残り時間は10秒前後……!!
下馬評を覆し、快進撃を続けてきた廻。
ここでとうとう敗北を喫してしまうのでしょうか。
それとも……!?

一方、女子ライトヘビー級も決勝を迎えていました。
対戦するのは、マキと長峰。
前回二人が戦った時は、キックボクシングの試合でした。
その時は長峰が終始優位に試合を進め、追い詰められたマキが思わず反則になっていたひじ打ちを出してしまい、反則で決着と言う結末でした。
マキからすれば、あまりいい思い出のないその試合……今度こそ、リベンジと行きたいところです!!

180センチの長身キックボクサーVSハードパンチャー。
打撃の応酬になりそうな予感はありますが、この試合はあくまで総合格闘技。
打・投・極をどれだけバランスよく身につけ、それをうまくミックスできているかが勝負を決めるのです!!
関係者がかたずをのんで見守る中……ゴングが鳴らされます。
開幕、マキは左手をすっと前に伸ばしました。
試合開始直後にグローブを合わせるあれかと思い、長峰もそれに応えようとするのですが……
なんとマキは差し出されたその手をパッとはらい、
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すかさず左のハイキックを放ったのです!!
とっさにスウェイしてそれを避ける長峰。
すぐにマキは間合いを詰め、右のジャブで牽制、さらに踏み込んで左のミドル!!
まだまだ攻撃をつづけ、一気にペースを握ったのです!!
……正直を言えば、最初のグローブタッチするふりをして左のハイキックを放つという戦法は……ずるいです。
ですが、反則ではありません!
この一連の行動で、会場ではマキがヒールとして見られてしまったでしょう。
しかし勝負の世界は、結局は勝ったものの勝ちなわけで……!!
マキが立てていた作戦は、こんなものでした。
前回の戦いは、ローを狙った所にカウンターを打たれる、と言う戦法を取られて負けた。
今回は相手の脱根より上を狙って蹴り、相手の状態をうかせること!!
上体が浮いたパンチは当たっても効きません。
相手が右に回ろうとしたら、右のジャブを封じる……!
ヒールにはなったものの、ここまでの戦いはほとんど予定通り!!
このまま一気にペースを握ったまま攻め落としたいところですが……相手もそう簡単に勝負を決めさせてはくれ
ないでしょう!!
マキVS長峰、その戦いはまだ始まったばかりです!!


というわけで、白熱の二試合が収録された今巻。
廻と香取の戦いは、最後の一秒まで目が離せない、目まぐるしい攻防の応酬が繰り広げられます。
もはや限界を超えた中で、最後の10秒を迎えた二人の戦い。
こうなれば、勝敗を決めるのは精神力かもしれません。
息をのむラスト10秒、その結末は……!!

そして女子の戦いもやはりあっさりとは終わりません。
マキはその長身を生かした打撃、そして磨いたサブミッションという武器を持っています。
ですが長峰も、抜群の威力を持ったパンチに加え、レスリングの技術も備えていて。
何かチャンスがあれば、どちらも一気に勝負を決めらる力があるのです!
この流れのままマキが勝つのか、長峰が逆転をするのか……
この戦いも、最後の一瞬まで気が抜けなそうです!!

そんな二大バトルとともに気になるのは、廻とマキの関係でしょう!
なんだか順調にいい感じになっている気もするこの二人、今巻でも……!!
バトルのみならず、こっちのほうもクライマックスが近そうです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!