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今回紹介いたしますのはこちら。

「ももいろ討鬼伝 モモタロウくん」第2巻 鷹岬諒先生 

小学館さんのコロコロコミックスより刊行です。

さて、秘宝・きびだんごの力を使って鬼退治をする少年・34代目モモタロウ。
ですがそのきびだんごは、赤鬼族の姫である魔美が食べてしまい、彼女のおなかの中へ。
それ以来モモタロウは、魔美のおなかに手を当てることでキビダンゴの力を取り出し、悪さをする鬼たちを退治していくことになるのです。
そんなモモタロウの周りには、彼に惹かれる女の子たちが集まってきまして。
彼女たちと一緒に、大変ながらも楽しい毎日を過ごすのですが……?


午前2時。
草木も眠る丑三つ時。
自室で眠りこける魔美ですが、そんな彼女の傍に見慣れない人影が立っています。
その人影は……お前の丹田に宿るきびだんごを奪いに来てやった、と言いながら、何やら怪しげな薬を取り出すのです。
そしてその薬を魔美の口に流し込むと……

魔美の悲鳴を聞きつけ、部屋に飛び込んだモモタロウ。
すると、そこではとんでもないことが起こっていたのです!!
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魔美のおなかの中から、キビダンゴが浮かび上がってきている……!?
そして、そのきびだんごを、魔美の部屋に侵入していた謎の人物が……食べてしまうではありませんか!
するとその人物、きびだんごを食べた魔美のように、みるみると成長していき……
そこで彼女は正体を明かしました。
あたしは栄光ある青鬼族の第一王女、完全無欠の「マロン」よ!!
そう大見得を切るマロン!
一方の魔美は、きびだんごを取り出されて以前の年相応の少女の姿に戻ってしまった……どころか、なんか以前よりも子供っぽくなっているような……?
列島種族にはその程度の体がお似合いだと笑うマロンですが、どうやら魔美と彼女は幼馴染のようです。
幼稚園のころから付き合いがあるようなのですが……仲良しというわけではなく、その頃からずーっと喧嘩しっぱなしの、ライバルのような関係なんだそうで。
鬼族にもいろいろな種族がありまして、中でも最大勢力の赤鬼族とNo2だった青鬼族はとりわけ仲がよろしくなく、種族的にもライバル関係と言えるのです。
そんな彼女、ここで魔美からキビダンゴを奪い、魔美と差をつけつつ、さらなる青鬼族の勢力拡大を狙ったのでしょう。
絶大なる力をもつきびだんごを狙う鬼というのは結構いるようです。
本作でも幾度となくモモタロウや魔美を狙う鬼がいましたが、このマロンはそんな鬼たちとはちょっぴり違うようでして。
モモタロウは邪魔だから殺す、というほかの鬼のようなことはしないのです。
なぜならマロンはキビダンゴについて研究済みで、その力を自在に操れるのはモモタロウだけしかいないということを知っているのですから!
だから、とマロンはモモタロウにとんでもないことを言い出します。
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おまえはあたしと結婚して、青鬼族の仲間になるのよ。
そう言うとマロンは、約束の口づけを……と、早速モモタロウにくちづけを迫ってくるのです!!
と、それは寸前で魔美に食い止められました。
マロンに渡すくらいならいっそのことあたしが今殺す!などと物騒な物言いをする魔美。
それを見て、野蛮な赤鬼族らしいと一瞥するマロン。
どうやらマロン、今日のところは目的達成ということで引き上げていくようです。
が、次こそモモタロウには青鬼族の仲間になってもらう、と言い残して……

お医者さんに見てもらったところ、魔美は別に健康上の問題はないようです。
そして、あの薬はやはり、きびだんごを体外に出してしまう効能があるらしいこともわかります。
幸いあの薬がまだ残ったままの容器をマロンが置いていってくれましたので……今度はこの薬をマロンに飲ませればキビダンゴを取り戻せるはずだ、と一同は判断。
ですが青鬼族は用心深く、そう簡単に薬なんて飲ませられないだろう、とのこと。
何とか薬をなませなければ……と作戦あきぎを始める一同ですが、すっかり子供の姿になってしまった魔美は蚊帳の外にされてしまいます。
仲間はずれにされた形になった魔美は、もう涙目。
ですが魔美が何よりも気にしていたのは、また別の部分なのです。
今までモモタロウは、魔美のことを守ってくれていました。
が、それは魔美というよりも、きびだんごを守っていたのではないだろうか?
きびだんごがなくなった自分のことを、モモタロウは守ってくれるのか……?
いたたまれなくなった魔美は、その場から駆け出して行ってしまうのでした。
追いかけようとするモモタロウですが、他の女性陣からは止められてしまいます。
もうきびだんごを持っていない上、本来対立しているはずである鬼の彼女を守ってあげる必要はない。
「桃太郎」としてふさわしい行動をとるべきだ……
モモタロウは、全員に責められ、押し黙ってしまうのですが……
ほどなく、魔美の悲鳴が聞こえてくるではありませんか!!

マロンです。
マロンが魔美を捕え、人質としてモモタロウに出てくるように迫ったのです!!
しかも大勢の青鬼を引き連れ、出てこなければ魔美を始末した上に病院を襲うと言い出して……!!
こうなっては、マロンの前に出ていくしかありません。
私を助けに来てくれたのね、喜ぶ魔美ですが……モモタロウはここでまさかのセリフを言うではありませんか!!
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魔美、おれはモモタロウなんだ。
きびだんごを亡くした、ただの赤鬼のお前を、守ることなんてできない……
……呆然とする魔美。
まさかモモタロウは魔美をあきらめ、人々を守るためにマロンの軍門に下るのでしょうか!?
それとも……!!


というわけで、とんでもない事件が巻き起こる今巻。
物語の鍵でもあった、魔美の体内のきびだんごが奪われ、しかもまた別の女性に食べられてしまう……
本来的である赤鬼の彼女を守る必要は確かに無いのですが、ここで投げだすというのもモモタロウらしからぬ発言。
メインヒロインであるはずの魔美とモモタロウの間に生まれつつある亀裂は、どうなっちゃうのでしょうか!?
果たしてこの大事件、どのような決着を見るのでしょう!?

そしてこの他にも注目のエピソードが用意されています!!
由緒正しい(?)児童向けお色気ハーレムマンガである本作、またまた新たなヒロイン候補が登場するのです!!
今までのヒロインたちの中で最年長となる頭脳派の眼鏡枠担当のDr.来智、そして意外にいなかった妹系キャラ枠となるフランが登場!!
来智さんはそのキャラ特性上、出番が結構あるのですが……フランは……鷹岬先生自身が「ロリっ娘には興味がない」とのことで、今後の出番は読者の応援次第とのこと!!
彼女が気に行った読者の方々は、熱い思いを鷹岬先生に届けるしかありませんよ!!!!

ちなみに、もサービスシーンはもちろんたっぷり収録!
モモタロウが小さくされてしまって女性陣のあんなところにはさまれることになってみたり、透明になってしまい、どうしようもない事情によって女性陣の入浴している温泉に突入してみたり……
さらに、なんと14Pもの大ボリュームでお送りする描きおろしのおまけ漫画では、モモタロウと魔美がいっしょにひとつの布団に入って……!?
今巻もいろいろ見どころ満載です!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!