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今回紹介いたしますのはこちら。

「ミルモ様が見てる」第2巻 ねこ末端先生 

KADOKAWAさんの電撃コミックスNEXTより刊行です。

さて、隣の家に住んでいる幼馴染のマキが、自分の部屋に勝手に入ってきて漫画を読んだりゲームをしたり、だらだらする……などという、まるで漫画のような日常を過ごしていた祐一。
ですがそんな毎日をかき乱す存在である、しゃべる猫(らしきなにか)、ミルモをマキが拾ってきます。
自分が喋れることを祐一にだけ明かしたミルモは、マキが気になっていながらも特に何もしない祐一をつっついたり引っ掻き回したりして楽しんでいるようですが?


自分の部屋で携帯ゲーム機で遊んでいたマキ。
ですが順調には進んでいなかったようで、どうしても倒せない敵と出会い、詰まってしまいました。
そこでいつものように窓を開け、隣の家のベランダにに飛び移り、祐一の部屋に入っていくのです、が。
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そこはもぬけの殻……
祐一は父の出張についていっていて、京都へ行っていたのです!

その日はミルモを抱いてモヤモヤをごまかしていたマキ。
ですが翌日、祐一からかかってきた電話で……切れちゃいました。
親父の仕事が長引いてるみたいだし、俺もこっちで見たいものがあるからまだ帰らない。
そんな言葉に、なぜかマキさんは話が違う!と切れまくりなのです!
学校はどうするのか、祐一のバカ!と冬休みだということも忘れて罵倒の言葉を投げかけて電話を切るのでした。
マキはその身を煮えたぎらせる怒りのままに、お母さん、今日は寿司を食べに行こう!!とお勝手に踊り込みます。
が、突然そんなことを言われても急に外食なんていけるもんじゃありません。
すでに鮭を焼いてしまったあとですし……
みんなで仲良くお食事、という気分にはなれないマキ、ご飯を自分の部屋に持ってきてもらい、一人で食事。
ですがそんなことをしても、彼女の気持ちは一向に晴れないのです。

翌日。
その日も祐一からは帰ってこないよという電話がやってきます。
ですが幸いその日はお友達の規子が泊まりに来る日。
寂しいからずっと泊まっててもいいよ、とマキは大歓迎するのです。
合唱部に所属している規子、練習があるのでさすがに明日には帰らなくてはいけないのですが……
それはともかく、二人は一緒にお風呂に入ったり、おしゃべりしたりして楽しむのでした。

ところがそのお喋りの内容と言いますと、祐一のことばかりです。
一日で帰ってくるって言ったのに、ゲームの攻略も聞けないし、昨日の面白いテレビの話もできないし、うっかりドーナツ二人分買っちゃって一人で食べたし……
黙って聞いていた規子ですが、パジャマに着替えた後にとうとう突っ込んでしまいました。
マキは本当に祐一くんが好きなんだね、と!!
真っ赤になって否定するマキですが、規子は誰がどう見たってそうとしか見えない、とほほ笑みます。
そして祐一君いなくて寂しかったんだね、とマキの頭をなで、私を祐一君だと思っていつものように飛び込んできていいよ!!と胸を差し出すのです!!
そんなことやったことないんだけど、言うマキに、規子はさらに爆弾発言をブッこんできました。
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祐一くん、私に頂戴って言ったらどうする?
男の子の中では祐一が一番好きだという規子に、マキは男の趣味が悪いなどと強がりを言うのですが……
規子は、マキのえっちな体つきを毎日見てて少しも手を出さないのはヘタレすぎかなとも思うけど、と祐一をちょっと落とした後、本題に入るのです。
祐一くんを頂戴って言うのは冗談として。
私は祐一くんもマキも好きだし、二人が両想いなのもわかってるし、ちゃんとくっつけてあげたいなって思ってるんだ、と。
そんな親友の言葉を聞いても、マキの中では結論が出ないのです。
好きかどうかなんて、よく分かんないもん。
祐一だってどう思ってるか……
うつむき加減でそうつぶやくマキ。
規子は、おっぱいでも触らせて上がれば確実に落ちるだろうからそこは心配いらないんじゃない?とつ明かすのですが……

翌朝、早々と部活に行くため帰っていった規子。
今日は帰ってくるよね、と思っていたマキですが……その日に至っては連絡すらありませんでした。
そして、さらに祐一が帰ってこないまま2日がすぎてしまい……
電話もなぜかつながらず、マキはなんだか心配になってしまいます。
たまらずお母さんに昨日から連絡が取れないんだけど、事故とか事件に巻き込まれてるんじゃないかなと相談。
ですが、祐一のお父さんはなかなかしっかりした人物のようで、あの人と一緒なら大丈夫よとお母さんはなだめてくるのです。
確かに、仮に何かあればもっとまわりが騒がしくなっているでしょうし、そもそもお隣さんに毎日連絡しなきゃいけない決まりなんてありませんから……
ですがマキはすっかり取り乱してしまっています。
祐一があたしの声を二日も聞かずに平気なわけない!と謎の理屈でその慰めを振り払い、もういい!と部屋に戻っていってしまうのでした。

部屋に戻ると、不安はさらに大きくなってしまいます。
思い出されるのは、幼稚園時代から今に至るまで増え続けている、祐一とのたくさんの楽しい思い出……
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何で、何で帰ってこないのぉ……
いろいろな思いがこみ上げ、とうとうマキは大粒の涙をぽろぽろとこぼしてしまい……
そんな彼女を見かねたのでしょう。
とうとうヤツが、マキの前で口を開いたのです!!
やれやれまったく……情けない主人だな。
このタイミングでとうとう人の言葉を話せることを明かしたミルモ!!!
果たしてその目的は!?


というわけで、クライマックスを迎える本作。
良くも悪くも「いい関係」であったマキと祐一ですが、その関係が変化するきっかけとなるのがまさかの主人公不在というイベントでした!!
果たして口を開いたミルモによって、二人の仲は進展するのでしょうか!?
それともミルモらしく引っ掻き回すだけ引っ掻き回すのでしょうか!?
その先には……なんだかいい感じのラストシーンが待っていますよ!!

そんな一連のラストのイベント以外にも見所はばっちりです!!
祐一にひそかに思いを寄せる、クラスメイトの宍戸さんのイベントや、祐一と規子がデート的なことをするイベントなどなど見逃せないお話を収録!!
海やプールの出ない水着回や、お風呂上がりのマキさん、いっしょにとれーにんぐなマキさんと言ったサービスシーンも満載で、マキや規子の体を活かした(?)シーンもばっちりです!!
さらに描きおろしのおまけ漫画は8Pにも渡る大ボリュームで本作のその後が明かされます!
あの後宍戸さんや規子はどうしているのか?マキと祐一の中は?そしてミルモは……?
そんな気になるあれこれが描かれる必見の内容となっていますよ!!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!