今回紹介いたしますのはこちら。
「プリマックス」第1巻 原作・柴田ヨクサル先生 作画・蒼木雅彦先生
集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。
蒼木先生は02年に週刊少年チャンピオンの漫画賞を受賞してデビュー。
その後、秋田書店さんや竹書房さん、幻冬舎さんなどの様々な雑誌で、アクション、スポーツ、4コマ漫画、などなどの様々な雑誌で様々な作品を発表されています。
さて、本作は問答無用の筆力でテンションマックスの作画を見せてきた柴田先生が、初めて原作を手掛ける作品です。
その内容は、またまた新たなジャンル。
「カワイイ」をテーマにした、やっぱりハイテンションな作品となっています!!
眼鏡の小柄な少年、モン太。
茶髪のレスリング部、ツバメ。
切れ長の瞳の柔道部、竹雄。
幼馴染の三人は、その日も一緒に登校していました。
ですがその日、モン太は今までとは違う雰囲気で口を開きました。
僕たちは仲間だよね、だったらお願いを聞いてくれる?と。
なんとなく嫌な予感がしたのでしょうか、二人はどんな願いかも聞かずに「聞かない」と断言。
100面円くれたら何でも聞いてやるよ、と冗談めかして言うのでした。
100円ならどうだというモン太に、それなら100メートル肩車が精いっぱいだなと答える竹雄。
モン太は100円で肩車をしてもらいながら、聞き返すのです。
100万なら聞いてくれるの?と。
何でもやるよ、100万はすごいよ。
返ってきたそんな言葉を、モン太は反芻するのでした。
数日後。
竹雄とツバメは仰天することになりました。
モン太は茨城の山中にこもり、何とあの幻の珍獣・ツチノコを捕獲!!
懸賞金1億円をゲットしていたのです!!
で、100万円を差し出すモン太。
自分から言いだしたことですから、もうこうなってはお願いを聞かないわけにもいかないでしょう!!
二人は100万円を受け取り、そのモン太のお願いを聞くことにしたのです。
モン太のお願いというのは……
学園祭で、一緒に踊ってくれというものでした。
100万円と引き換えにしては、なんだか拍子抜けなお願いですが……
早速はじめよう、まずは自分が躍るからそれを覚えてもらう、と上着を脱いで踊りだしたのです。
ツチノコの感触だとか、1億円をどうするのかだとか、そんな話もまったくなく!
やがて踊りは終わったようです。
どう?やってみよう、一緒に!
目を輝かせてそう言うモン太に、もはや従うほかない二人。
しばらくモン太に倣って踊っては見るのですが……二人とも部活があるわけで。
モン太は部活に行くという二人の事情はわかったと素直に受け入れるのですが、終わるまで待ってるよ!と退かないところは頑として退かないのです!!
モン太の監視付きの部活を終えた二人。
部活でガンガン汗を流した後、結構激しい本気のダンス。
かなり厳しいスケジュールではありますが100万円をもらってしまったから仕方ないわけです。
学園祭までは残り13日。
日程もかなりタイトになってますし、三人はそれはもう必死になって練習していたのです。
そんな日々が続いてい週間ほどたった時のことです。
いつもの練習場所に向かっていく竹雄とツバメ。
ツバメは竹雄に100万円どうしたかと尋ねてきました。
まだもらって数日ですから、当然まだ使い方を考えているはず。
ツバメもそうで、その使い道の予定を聞こうと思ったのですが……竹雄はもうない、と即答したのです!
なんでも、父親の借金に充てたんだそうで……
ものすごい大借金のある竹雄の父、ポンと息子から「踊るからもらった」と渡された100万円でも、怪しむどころか助かったともらっていく状態なんだそうです。
なんだかものすごく追い詰められているッぽい竹雄の家ですが、竹雄本人はうちのことは気にするなとクールな表情を崩さないのです。
100万円ファンタジーも、リアルが一飲みだな……そう漏らすツバメに
突然、見慣れない女生徒が跳びついてきたではありませんか!!
彼女か!?と戸惑う竹雄ですが、ツバメに彼女なんていません。
その謎の女生徒はパッと離れたかと思うと、助走をつけて今度は竹雄に飛びついたではないですか!!
彼女!?と今度はツバメが思わず尋ねてしまいました。
ですが、もちろんそんななわけありません。
なぜなら彼女……いや、彼はモン太なのですから!!
モン太ってそう言うあれなのか?ともう戸惑うどころではない二人……
モン太は思わずテンション上がって抱きついちゃった、とのこと。
そして、こう続けるのです。
でも竹雄もツバメも僕みたいに変身するんだよ。
ハイ着替えて、僕みたいに。
……モン太が差し出した二つの紙袋には今モン太が着ているのと同じ女子の制服と、ウィッグが入っております。
あと1週間だから、本番使用で練習するよ。
こともなげにそう言ってのけるモン太。
しばらく固まっていた二人ですが、女装、というリアルを実感した瞬間、無理無理!!と大否定!!
ですがモン太はここで、非常に効果的な一手を打つのです。
その袋の底に、もう100万あっても?
………………竹雄の覚悟は決まりました。
ツバメも、結局もう100万円の魅力にはかなわず、やることに決めました。
この瞬間、二人の気づかないうちに始まってしまっていたのです。
この世界のどこかにある得体のしれない何か……「カワイイの星」を目指す、三人の果てしなき旅路が!!
というわけで、男子3人が女装してダンスを踊るという一風も二風も変わった作品となる本作。
ともすればアレな空気が漂ってしまう雰囲気のあるテーマではありますが、そこはおっぱい大好き柴田先生のこと。
主人公たちはあくまでもカワイイの星を目指すだけで、そっち方面にはいきません!!……今のところは!!
物語は2話までが序章的な形になっていまして、第3話から本格スタート。
ヒロイン(?)である女子、ワルコが登場し、メインキャラがそろってから一層エンジンがかかってきます!!
三人しか分からない、カワイイの星をめざし、わき目も振らずに邁進していくのです!!
……いや、わき目は、主におっぱい方面に、ふっていくのですが!!
基本はカワイイの星を目指して奮闘しつつ、いろいろとある日常生活を描いていくコメディとなっています。
そのセリフ回しやテンション、構成なんかはまさしく柴田先生の作品以外のなにものでもありません!!
ですが、柴田先生の絵柄はなんといいますか……ふとましいと言いますか、癖が強いと言いますか……とにかく、ご自身でも「カワイイの星」を描くのは難しいと思った、のかもしれません。
そこで(?)蒼木先生のシャープな絵柄で描かれる、スレンダーなカワイイキャラクターがドッキング!
新たな柴田先生ワールドが構築されたわけです!!
恒例のおまけ漫画もばっちり収録され、まさに充実の一冊となっている本作。
柴田先生いつものハイテンションコメディの面白さと、蒼木先生の表現するカワイイが合わさって、まさに必見の内容といえましょう!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
「プリマックス」第1巻 原作・柴田ヨクサル先生 作画・蒼木雅彦先生
集英社さんのヤングジャンプコミックスより刊行です。
蒼木先生は02年に週刊少年チャンピオンの漫画賞を受賞してデビュー。
その後、秋田書店さんや竹書房さん、幻冬舎さんなどの様々な雑誌で、アクション、スポーツ、4コマ漫画、などなどの様々な雑誌で様々な作品を発表されています。
さて、本作は問答無用の筆力でテンションマックスの作画を見せてきた柴田先生が、初めて原作を手掛ける作品です。
その内容は、またまた新たなジャンル。
「カワイイ」をテーマにした、やっぱりハイテンションな作品となっています!!
眼鏡の小柄な少年、モン太。
茶髪のレスリング部、ツバメ。
切れ長の瞳の柔道部、竹雄。
幼馴染の三人は、その日も一緒に登校していました。
ですがその日、モン太は今までとは違う雰囲気で口を開きました。
僕たちは仲間だよね、だったらお願いを聞いてくれる?と。
なんとなく嫌な予感がしたのでしょうか、二人はどんな願いかも聞かずに「聞かない」と断言。
100面円くれたら何でも聞いてやるよ、と冗談めかして言うのでした。
100円ならどうだというモン太に、それなら100メートル肩車が精いっぱいだなと答える竹雄。
モン太は100円で肩車をしてもらいながら、聞き返すのです。
100万なら聞いてくれるの?と。
何でもやるよ、100万はすごいよ。
返ってきたそんな言葉を、モン太は反芻するのでした。
数日後。
竹雄とツバメは仰天することになりました。
モン太は茨城の山中にこもり、何とあの幻の珍獣・ツチノコを捕獲!!
懸賞金1億円をゲットしていたのです!!
で、100万円を差し出すモン太。
自分から言いだしたことですから、もうこうなってはお願いを聞かないわけにもいかないでしょう!!
二人は100万円を受け取り、そのモン太のお願いを聞くことにしたのです。
モン太のお願いというのは……
学園祭で、一緒に踊ってくれというものでした。
100万円と引き換えにしては、なんだか拍子抜けなお願いですが……
早速はじめよう、まずは自分が躍るからそれを覚えてもらう、と上着を脱いで踊りだしたのです。
ツチノコの感触だとか、1億円をどうするのかだとか、そんな話もまったくなく!
やがて踊りは終わったようです。
どう?やってみよう、一緒に!
目を輝かせてそう言うモン太に、もはや従うほかない二人。
しばらくモン太に倣って踊っては見るのですが……二人とも部活があるわけで。
モン太は部活に行くという二人の事情はわかったと素直に受け入れるのですが、終わるまで待ってるよ!と退かないところは頑として退かないのです!!
モン太の監視付きの部活を終えた二人。
部活でガンガン汗を流した後、結構激しい本気のダンス。
かなり厳しいスケジュールではありますが100万円をもらってしまったから仕方ないわけです。
学園祭までは残り13日。
日程もかなりタイトになってますし、三人はそれはもう必死になって練習していたのです。
そんな日々が続いてい週間ほどたった時のことです。
いつもの練習場所に向かっていく竹雄とツバメ。
ツバメは竹雄に100万円どうしたかと尋ねてきました。
まだもらって数日ですから、当然まだ使い方を考えているはず。
ツバメもそうで、その使い道の予定を聞こうと思ったのですが……竹雄はもうない、と即答したのです!
なんでも、父親の借金に充てたんだそうで……
ものすごい大借金のある竹雄の父、ポンと息子から「踊るからもらった」と渡された100万円でも、怪しむどころか助かったともらっていく状態なんだそうです。
なんだかものすごく追い詰められているッぽい竹雄の家ですが、竹雄本人はうちのことは気にするなとクールな表情を崩さないのです。
100万円ファンタジーも、リアルが一飲みだな……そう漏らすツバメに
突然、見慣れない女生徒が跳びついてきたではありませんか!!
彼女か!?と戸惑う竹雄ですが、ツバメに彼女なんていません。
その謎の女生徒はパッと離れたかと思うと、助走をつけて今度は竹雄に飛びついたではないですか!!
彼女!?と今度はツバメが思わず尋ねてしまいました。
ですが、もちろんそんななわけありません。
なぜなら彼女……いや、彼はモン太なのですから!!
モン太ってそう言うあれなのか?ともう戸惑うどころではない二人……
モン太は思わずテンション上がって抱きついちゃった、とのこと。
そして、こう続けるのです。
でも竹雄もツバメも僕みたいに変身するんだよ。
ハイ着替えて、僕みたいに。
……モン太が差し出した二つの紙袋には今モン太が着ているのと同じ女子の制服と、ウィッグが入っております。
あと1週間だから、本番使用で練習するよ。
こともなげにそう言ってのけるモン太。
しばらく固まっていた二人ですが、女装、というリアルを実感した瞬間、無理無理!!と大否定!!
ですがモン太はここで、非常に効果的な一手を打つのです。
その袋の底に、もう100万あっても?
………………竹雄の覚悟は決まりました。
ツバメも、結局もう100万円の魅力にはかなわず、やることに決めました。
この瞬間、二人の気づかないうちに始まってしまっていたのです。
この世界のどこかにある得体のしれない何か……「カワイイの星」を目指す、三人の果てしなき旅路が!!
というわけで、男子3人が女装してダンスを踊るという一風も二風も変わった作品となる本作。
ともすればアレな空気が漂ってしまう雰囲気のあるテーマではありますが、そこはおっぱい大好き柴田先生のこと。
主人公たちはあくまでもカワイイの星を目指すだけで、そっち方面にはいきません!!……今のところは!!
物語は2話までが序章的な形になっていまして、第3話から本格スタート。
ヒロイン(?)である女子、ワルコが登場し、メインキャラがそろってから一層エンジンがかかってきます!!
三人しか分からない、カワイイの星をめざし、わき目も振らずに邁進していくのです!!
……いや、わき目は、主におっぱい方面に、ふっていくのですが!!
基本はカワイイの星を目指して奮闘しつつ、いろいろとある日常生活を描いていくコメディとなっています。
そのセリフ回しやテンション、構成なんかはまさしく柴田先生の作品以外のなにものでもありません!!
ですが、柴田先生の絵柄はなんといいますか……ふとましいと言いますか、癖が強いと言いますか……とにかく、ご自身でも「カワイイの星」を描くのは難しいと思った、のかもしれません。
そこで(?)蒼木先生のシャープな絵柄で描かれる、スレンダーなカワイイキャラクターがドッキング!
新たな柴田先生ワールドが構築されたわけです!!
恒例のおまけ漫画もばっちり収録され、まさに充実の一冊となっている本作。
柴田先生いつものハイテンションコメディの面白さと、蒼木先生の表現するカワイイが合わさって、まさに必見の内容といえましょう!!
今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!
コメント
コメント一覧 (3)
入れてみました!!
だから意見しました。
参考にしてくれてありがとうございます。