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今回紹介いたしますのはこちら。

「男塾外伝 紅!!女塾」第1巻 原案・宮下あきら先生 作画・サイトウミチ先生 

日本文芸社さんのニチブンコミックスより刊行です。

サイトウ先生は12年に、「お気の毒ですが、冒険の書は魔王のモノになりました」の作画担当としてデビューした漫画家さんです。
同作は現在も連載されておりまして、日本文芸社さん系列の雑誌をメインに活躍されております。

さて、本作はタイトル通り男塾シリーズの一つで……登場キャラのほとんどが女性という作品です。
男塾と言えば、女性っ気のない男くさい作品の代表格。(「極!!」はそうでもありませんが)
それがサイトウ先生と言ういわば萌え系の漫画家さんと融合し、どのような作品へと変貌するのか?
その衝撃の内容は……


西暦20XX年。
活気を失った日本のとある場所にある「女塾」では、ひときわ大きな声がとどろいておりました。
どうやら今ここでは、始業式が行われるところの様子。
ですが、始業式でまず行われたのは教官による塾生たちへの修正でした!
最初に呼び出された塾生、松尾はトイレで口ずさんでいたラブソングを聞かれており、女塾で認められていない歌だと竹刀で罰し橋たたかれちゃいます。
そして、次に呼び出された田沢は、可愛らしいウサちゃんパンツを所持していたのがばれて鉄拳制裁。
ふんどし以外の下着の着用は厳禁だから、というのが理由だそうで……
休み明けで弛んでいる、と怒りをあらわにする教官、鬼モミアゲは、気合いを入れなおしてやるとばかりに叫ぶのです。
本日は、女塾名物「直進行軍」をとり行う!

そんな喧噪を心地よさそうに聞いている男がいました。
見事な禿げ頭と、筋骨隆々の体躯を持つその男は、背後に立つ新入生に語りかけているようです。
いよいよ三年目になるかのう、この女塾も。
今から30年前、日本男児は死んだ。
先の第3次世界大戦で、某国は恐ろしい兵器を使いおった。
「日本男児弱体化爆弾」、通称「男爆」じゃ。
……その男爆というのは細菌兵器だそうで、男たちの遺伝子を書き換えて戦う意思や立ち上がる心を奪ってしまったのだとか。
ここぞとばかりに襲い掛かってきた侵略者ですが、その最近の効果を男気でねじ伏せ、玉砕覚悟で戦った最後の日本男児たちのおかげでからくも独立国としての面目を保つことができたのだそうです。
しかしいまや日本には「男」はいなくなってしまいました。
そこで彼は考えたのです。
消えた日本男児の代わりを務められる、屈強な「日本女子」の軍隊を作り上げよう、と!!
ですがそんな彼の言葉を聞いて、新入生はつまらなそうに言うのです。
日本男児の代わり?
あんたが目指しているのは、そんなちゃちなものなのかい?

鬼モミアゲの式で行われている直進行軍。
男塾に明るい方ならば説明するまでもない、ただひたすらまっすぐに行進を続けるという地獄の訓練です。
その地獄たるゆえんは、どんな障害物があろうとも避けて通ることが許されない、というもの!
行く手に壁があれば破壊し、川があれば泳ぎ渡り、銭湯の男湯があろうとも構わず乱入し、電信柱があればよじ登る……
いくらなんでもトンデモすぎるこの訓練、田沢と松尾は文句たらたら。
何が真の大和撫子をしく制する私塾だ、やっぱり夏休みにバックレておけばよかった、今からでも遅くはないんじゃないか?
そんな話をしながらもようやくゴールとなる女塾にたどり着いた塾生たち。
ところが、その女塾の門の前に一人の女子高生が立ちはだかっているではありませんか!
なんだあの女子高生は、どこの制服だ?
戸惑う塾生たちですが、鬼モミアゲは全く動じず!
無視して進め、と怒鳴りつけるではありませんか!!
教官に逆らえばあとでどんな目にあわされてしまうかわかりません。
やむなく塾生たちは突進を再開!!
そこをどけ、女子高生!どうなっても知らんぞ!!
そう言ってつっこんでいくのですが……!
何十人もいる塾生の突進を、
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その女子高生はたった一人で受け止めたではありませんか!!
そのパワーは尋常ではなく、塾生がどれだけ押し込んでもびくともしないのです!!
そしてその女子高生が気合いを入れるとともに力をこめると……塾生たちは全員投げ飛ばされてしまいました!
どうした、直進するんだろ?これじゃああんな塾ってのも大したことないな。
沿う彼女が言いかけたその時です。
鬼モミアゲが、なんと拳銃を取り出してだらしないぞと登場したのです!!
先ほど鋼板絵頂戴したというその拳銃……鬼モミアゲさん、もうなんか完全に切れてしまったようで……
よくも当塾を愚弄したな、他校生でも構わん、大和魂の修正を受けてもらおう!
そういって、まさかのガチンコで発砲を行ったのです!!!
が、なんということでしょう。
彼女は日本刀を取り出し、弾丸を真っ二つに斬って見せたではありませんか!!
そして素早く距離を詰め、鬼モミアゲのおなかに日本刀の柄で一撃、一発でノックダウンさせたのでした!!
さらに彼女は、大見得を切ってこう叫ぶのです。
何人がかりでもいい、児の私を殺せたら、お前らの大和魂を認めてやる!!
ですがその直後、それを上回る大声で怒鳴る人物が姿を現しました。
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わしが男塾兼女塾塾長、江田島平八である!!!
そう……齢150を超えるという今もなおバリバリで健在の、江田島塾長です!!
江田島塾長は見ました。
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その女子高生……剣桃子を護る、強き猛き日本男児の姿を!!


というわけで、まさかの未来のお話である本作。
外伝ということで、パラレルワールドなのかもしれませんが……何にせよ、「魁」「暁」の後の話であることは間違いないようです!
この主人公となる桃子は、あの桃や獅子丸の子孫……と言うことになるのでしょうか?
それは今後の展開で明かされることになる、のかもしれません!!

この第1話を見てなんとなくお判りでしょうが、本作は「魁」の物語をなぞっていく感じのお話になっていきます。
この後、富樫や極小路、椿山といったレギュラーキャラだったり後々忘れられていったりしたキャラクターたちの女性版キャラが続々登場。
「油風呂」や「九九八十八」という名シーン、名台詞(?)をしっかりと踏まえつつ、本作ならではのオリジナル名物や、一ひねり効いた展開が用意されています!!
綾小路は「魁」ではいやいや男塾に来ていましたが、「紅」では自分から喜んで女塾に入る理由なんかがしっかりあったり、大変かわいそうな目にあってしまったピーちゃん(こちらではピーコちゃんですが)もいい感じで活躍したりと、男塾ファンならばおっと思う仕掛けもたっぷり!!
細かい小ネタや、現代でのリメイクならではのギャグも用意されており、見どころ満天ですよ!!

さらに今巻のラストでは、あの人気キャラ達も姿を見せ始めます。
あの男くさい作品をどういじくりまわしてお話を進めていくのか?
今後がいろいろな意味で楽しみです!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!