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今回紹介いたしますのはこちら。

「孔雀王ライジング」第6巻 荻野真先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。

さて、捨覚との退魔修行の旅を続けていた孔雀。
旅の中で成長していく孔雀ですが、その戦いの中で動き出す人形を作れる塗師、百緑と出会い……?


孔雀がいなくなったあとの裏高野。
修行仲間だった少年少女たちは、その日も修行にいそしんでいました。
ですがどうしても気が抜けてしまうときもあるわけで、座禅の時間に妙比はついうとうとしてしまい、嵐に激しい喝を入れられてしまうのです。
最近寝不足で、と言い訳をする妙比に、嵐は座禅中に寝るなしゃべるなとさらに突っ込みまくり!
そうこうしているうちに、流鳥もフラフラしていることに気が付いた嵐。
お前もだ!と喝を入れたのですが……そのまま流鳥は倒れ込んでしまうのです。
どうやら妙比のようにうとうとしたわけではなさそう。
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よくよく見てみると、顔色が真っ青ではありませんか!

すぐに治療役を呼び、流鳥は女人房で寝かされることになりました。
今考えてみると、最近の流鳥は様子がおかしかったとか。
昼間は暗い顔で落ち込んでいるし、夜は蒲団の中で泣いている……
そんな彼女のことが心配で、妙比は寝付けなかったのだそうです。
彼女がそんな状態になってしまったのはなぜなのでしょう。
いろいろと考えてみる一同ですが……どうやらそれは、先日届いた一通のエアメールにあるような気がします。
妙比がひそかにそのエアメールを頂戴し、中を呼んでみようとしたのですが、書いてあるのはインドネシア語。
妙比が読めるわけもありません。
ですが少年たちの中でぴか一の頭脳を持つ地卒はちがいました。
読めないことは読めないのですが、インドネシアはイスラム教だけど、もとはヒンドゥー教で神様も仏教と同じ、言語はマレー語やオランダ語に似ているから、辞書があれば意味くらいはわかるんじゃないか?と考えたのです!
地卒は早速寺の書庫で調べてみるのですが……
すぐに地卒は、血相を変えて一同の待つ駆け込んできました。
地卒が言うには……
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これは脅迫状で、脅しているのは流鳥の姉だというではないですか!!

夜になりました。
みんなが寝静まったころ、流鳥は一人布団を抜け出していきました。
妙比はそれに気が付き声をかけると、流鳥はトイレに行くとのこと。
妙比は自分もとそれについていくことにしたのですが……やはり流暢の様子は何かが変。
あたしたちはもう実の姉妹みたいなもんなんだから、心配事があるなら何でも話してね、と語りかけたものの……
流鳥はそれには答えず、ひそかにトイレから抜け出していたのでした!

宙量が向かった先にいたのは、腕が6本、足が触手のような形状になっている不可思議な怪物。
ですがそれを見て流鳥は、リリィ、とあのエアメールにかかれていた、彼女の姉の名前を呼んだのです!!
……思い出されるのは、過去の記憶。
誘拐組織に誘拐された流鳥とリリィでしたが、そこに国軍が救出ん来てくれました。
が、流鳥がまだ自分の姉がいる、姉は一人じゃ外に出られないから自分は一緒じゃなきゃだめだといったにもかかわらず、それを聞かず国軍の軍人は流鳥を連れていってしまったのです。
しかも直後、流鳥たちが囚われていた建物は炎上し、そこからリリィが出てくることはなくて……
流鳥は、一人で逃げたわけじゃない、今からでも約束は守る、あたしたちは一緒に生まれた姉妹なんだから、死ぬまで一緒だとルルィに近寄って行くのです。
そこに妙比がやってきました。
そいつはどう見ても魔仏か化物だ、信じちゃだめだ!!
そう言って自身の守り本尊を呼び出し、リリィに襲い掛からせます!!
さらに他の仲間たちも駆けつけ、一斉にリリィに攻撃を加えたのですが……なぜか一同の攻撃は一切そいつにあたらないのです!!
それはリリィの結ぶ印のせい。
インドの神、ウシャスの陽炎の印……仏教で言うところの、摩利支天隠形印の効果です。
が、リリィはそれに加え、蛇神ナーガの毒炎の印も結んでいるではありませんか!
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インドの神、ウシャス……そのもととなるアルナの印と、そのアルナの最大の敵であるはずのナーガの印。
その二つの神が一つの体に存在するなど、仏教世界では絶対にありえない!!
数の上で有利なはずの一同ですが、これによって一転大ピンチに。
流鳥は、一緒に行くからもうあたしの友達を傷つけないで、とリリィに縋りつきました。
そいつと一緒に行ったら、流鳥も魔仏になってしまう、と必死に止める一同ではありましたが……もう流鳥の意思は変わりません。
それでもいい、私とリリィ姉さんは一つの体を分け合った双子。
だから元通り一つになるだけ。
ありがとう皆、さよなら……
そういって、流鳥はリリィとともに飛び去ってしまったのでした……


というわけで、流鳥が裏高野を離れてしまう今巻。
このリリィの背後には、ある組織の野望が蠢いています。
それの組織の名は……六道会!!
そしてその組織は、流鳥のような子供たちを集めて、あるものを完成させること!!
ついに六道会の目的が今巻で明かされることとなるのです!!
続々と明かされていくその真相……パラレルワールド色が結構強かったこの作品ですが、どんどんと初代「孔雀王」とのつながりが見えてきます!!
つまりこのままいけばラスボスというか、六道会のボスとは戦わないまま本作は終わることになっちゃうわけですが……そのあたりはこの後の物語の展開次第でしょう!!
シリーズ同士のつじつまをかっちり合わせるほうではない荻野先生ですから、本作でもきっと思い切った展開をやってくれるはずです!!
実際、この後孔雀王や退魔聖伝で大活躍したあのキャラクターが登場し、それらの作品からはあまりイメージできない行動をとり始めます!
予測不可能の展開が連続する本作、これから先もきっと驚きの展開が用意されていくことでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!