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今回紹介いたしますのはこちら。

「背すじをピン!と~鹿高競技ダンス部へようこそ~」第1巻 横田卓馬先生 

集英社さんのジャンプコミックスより刊行です。


横田先生は、09年にジャンプの漫画賞で佳作を受賞してデビュー。
その後、読み切りをジャンプ系列の雑誌で何度か発表しましたが、11年に月刊ヤングマガジンで「戦闘破壊学園ダンゲロス」の連載を開始しました。
3年半にわたるその連載をしながら、ジャンプ系列の雑誌やKADOKAWAさんの雑誌などでも短期連載などで活躍。
そして「ダンゲロス」の連載が終わって時間ができたのでしょうか、15年より本作の連載を開始します!

さて、本作はそのタイトルが示す通り、競技ダンスをテーマにした部活ものです。
代表作と言える「ダンゲロス」で、バトルの印象が強い横田先生が描く本作、連載となってどのような作品になっていくのでしょうか!?

4月。
高校生になった土屋は、体育館で行われる部活説明会に来ていました。
新たな出会いの季節に、緊張と期待がないまぜになった表情を浮かべていると……その時、靴音を響かせながら、体育館に入ってくる一組の男女が現れます。
映画やドラマなんかでしか見たことがないような、華やかなドレスと詰襟のシャツを着た彼ら。
ルックスも抜群で、その大人っぽさに「高校生」のすごさを感じる土屋。
彼女は自分に集まる下級生たちの視線を感じると、ニコッと笑って手を振ってくれます。
にわかに盛り上がる下級生たち、なんか夢が広がるとざわつくのです。
そうだ、自分も高校生になったんだ、いつまでも小学生の時のことを気にしてたってしょうがない!
そうやって自分を変える決意を新たにする土屋ですが、早速やらかしてしまいます。
人の流れに押されてバランスを崩し、転びそうになってしまい……その勢いで、近くにいた女子をつき倒してしまったのです!!
大慌てですいません、ごめん、大丈夫!?ボーっとしてて、と謝りまくる土屋。
ですが倒されてしまった女子は、にっこりしてこちらこそ、私ちっちゃくて目立たないから、と対応してくれました。
土屋が何と声をかけていいかわからずあわあわとしているうちに、彼女は友人に連れられて、ほんとに大丈夫です、と言い残して去っていってしまうのでした。

今のやりとりからも察することができるように、土屋は女子がちょっぴり苦手。
それは先ほどもちらっと彼の脳裏をよぎった、「小学生の時のこと」が原因なのです。
小学生の時、フォークダンスをしておりました。
男女で組になって順番に相手を変えていく形で踊っていたわけですが、土屋の相手に当時好きだった女子が回ってきたのです。
緊張とともにその手を取ったその時、彼女が声を上げました。
わ、びっくりした、手汗びっしょりじゃん。
ちょっと必死すぎ!
……笑顔で笑いながらそう言った彼女には、何の悪気もなかったのでしょう。
ですがそれは、好きな女子にそう言われてしまったショックで……土屋にとってはちょっとしたトラウマになってしまったのです。

それ以来、女子とちょっぴり距離を置いて過ごしてきた土屋。
今の今まで引きずるような大事件ではないことは土屋にもわかっているのですが、やっぱい苦手意識というのはぬぐいきれません。
しかもあんな失敗をしてしまって……
落ち込みながらトイレで小用を足していますと、そこに先ほど体育館に入ってきた男女のうちの、男性のほうが入ってきました!
その男性、なんだかちょっと怖い感じで土屋は少しおびえていたのですが、彼のほうから話しかけてきたのです。
いま何の部活の紹介をしていたのか?と聞かれ、空手部だと答えた土屋。
すると男性は、そろそろだな、さっさと席戻れよ、おもしれーもん見逃すぞ、と言って足早にトイレを去っていったのでした。

その面白いものというのは、どうやら競技ダンス部の部活紹介のようです。
さっそくあの二人が壇上に出てきまして、某大ヒット外国アニメ映画のテーマに乗って踊り始めました。
最初はベタな選曲だなどと言いながらなんとなくみていた生徒たちでしたが、きょくが進み、盛り上がりっていくにつれてそのすごさに惹きこまれていくのです!
流れるような美しさと、切れのいい鋭い動き。
それだけでも惹きこまれるというのに、壇上から降りて、生徒たちに紛れていた競技ダンス部の別のメンバーを壇上に上げるというサプライズ的な演出も見せてさらに盛り上げまくり!!
土屋もその迫力に驚き、
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ダンスって、すごい、以外の言葉にならないほどの感動を感じてしまうのです!

その日から始まった、仮入部期間。
1週間の間にいろいろな部活を体験してみて、入部する部活を決める期間なのですが……先ほどの説明会で踊り終わった後、ダンス部の男性のほうが言ったあるセリフによって、競技ダンス部の部室は男子であふれかえっておりました!
それは、「入部すれば女子にボディタッチし放題だ」というもの……
若き青少年である新入生には殺し文句となりまして、土屋も友達たちに誘われるままダンス部にやってきたのです。
が、その退去してきた男子たちはあっという間に蜘蛛の子を散らす陽にいなくなってしまうことになります。
突然土屋の背後に現れ、手を取り、足を取り、競技ダンスとはこういうものだと熱く語りながら振り回した挙句、全員私が手取り足取りみっちりしごいてあげる!とハートマーク付きのセリフ出迎えてくれた……がっちりした体格のアフロでたらこ唇な部長、
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土井垣のインパクトによって!!!
結局その場に残ったのは、土井垣によって手取り足取りされたことによって半ばノックアウトされていた土屋と……
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あの、土屋が付き倒してしまった小さな女子、亘理だけでした。
正直土屋も二がたかったのですが、良く残ってくれた戸田歓迎してくれた土井垣たちを前にしてはなかなかやっぱりできませんとは言いだしづらく。
さらに、早速ダンスの男女の組「カップル」ができたという響きにもちょっとときめいてしまい、とりあえず体験入部をすることにしたのです。
競技ダンス部へようこそ!
そう言って、二人を招いてくれる土井垣と、競技ダンス部の副部長の理央。
なんだか流されるままにやってきてしまった土屋ですが……とにかくこうして、彼と競技ダンスは出会ったのです!!


というわけで、競技ダンスというジャンプ系列では非常に珍しい題材を選んだ本作。
主人公となる土屋と亘理は、それはもう素人も素人ということで、初心者からの成長物語となっていきます。
昨今の少年漫画では、才能あふれる主人公がどんどんと頭角を現していくストーリーがメインストリームとなっていますが、本作は全く逆!
最初のステップどころか、姿勢の段階からじっくりとステップアップしていく作品になのです!!

どういった成長物語ですと、どうしてもお話的に地味になってしまいがち。
ですが本作では上級生たちがトップクラスの実力を持っていまして、そちらのほうで派手なダンスやはいればルナ練習を見せることでカバーしています!
それだけではなく、それぞれ非常に個性が強く、物語に良いアクセントをつけてくれるのです!
さらに少年漫画らしく、ライバル的ポジションになるかもしれないキャラクターも登場。
今のところはその実力の差がありすぎてライバルとは到底言えませんが、今後の成長に連れてそっちの要素も充実させてくれることでしょう!!

そして忘れてはいけないのが土屋&亘理にもきっちり見せ場があるということ!!
亘理は思わず応援したくなるものすごい頑張り屋さんな姿を見せてくれますし、lヘタレ感がすごく強い土屋も主人公としての?)意地を見せてくれます!!
つまり、登場するキャラクターすべてが個性的かつ感情移入できる造形になっているというわけです!!

ちなみに気になる単行本第2巻は、12月発売と1・2巻が2か月連続刊行!
気になる続きもすぐに読むことができますよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!