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今回紹介いたしますのはこちら。

「アイアムアヒーロー」第18巻 花沢健吾先生 

小学館さんのビッグコミックスより刊行です。

さて、浅田教なる集団が幅を利かせるコミュニティで奮闘する中田コロリ編を描いていた前巻。
コロリ編でも異形のZQNや、ZQN化を乗り越えた比呂美のような女性の存在など、気になる要素が続々と登場しました。
今巻では再び英雄編に戻るようですが……?


通行止めになっていたらしい高速道路を自転車で走る英雄と比呂美。
その道路にはほかの道のような放置自動車などがほどんどなく、さらにそのおかげかZQNの姿もほとんどありません。
ですがこのままでは食料などの必要なものが切れてしまうでしょう。
二人は近くに電話ボックスを見つけ、中にあった電話帳で近隣の地図をチェック。
比較的近くにスーパーがあることを知り、そこに行ってみることにしたのです。

恐る恐るやってきてみると、そのスーパーは改装中だったようで、外観部分のほとんどがシートに覆われている状態になっていました。
ということは、ひょっとすると、中に人がいないかもしれない。
そう考え、英雄と比呂美はそーっとスーパーに近づいていき、扉の窓を少し割って開錠。
恐る恐る中に入りました。
するとどうでしょう、人気がないどころか荒らされた形跡一つないではないですか。
日本人の民度に感動する英雄ですが、それはつまり自分たちがその民度を下げる略奪者第1号だということ。
緊急時も緊急時ですから仕方がないわけですが……うしろめたさを感じながら、二人は物色を始めるのでした。

未成年ながらこっそりお酒をたしなんでいたという比呂美は、アルコールを物色。
あんまりたくさんは持っていけないから、度数の高いほうがいいかな?などと意ながら棚を見ていた比呂美ですが、そこで英雄がいないことに気が付きました。
その英雄はと言いますと……こういう状況に必要か?というものを物色しております。
それは……避妊具です。
まぁこういう状況だからこそ必要だともいえるかもしれませんが、英雄は万が一ということもあるし、でも相手は未成年だし、とぶつぶつ言ってなかなか手を伸ばしません。
やがて、いやだからこそ大人としてきちんと対応しなければ、と手を伸ばすのです!
が、その伸ばした先の商品が、先に延ばされた別の手が取ってしまいました。
また一人でしゃべってる、どうせ使うんでしょ?
そう言ってそれを手に取ったのは、比呂美だったのです。
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だったらたくさん持っていこ。
あたし初めてだからヨロシクね。

スーパーを出た二人は、海岸に向かいます。
海辺で飲むのも乙じゃない、ということになり、たまたま見つけた漁師小屋の屋根を借りることにしました。
英雄が銃を構えて安全を確認し、漁師小屋の隣にあった宴会場のようなもので酒盛りをすることに!
比呂美は結構いける口でして、グイグイとチューハイや日本酒を開けていきます。
英雄はその強さに驚きながらも追随するのです。
二人とも出来上がってきたところで、今までの異性経験に関しての話になってきました。
結構な可愛さなのに、比呂美は今まで男性経験がないとのこと。
よくは覚えていないものの、子供のころ、母親が当時の彼氏にひどいことをしていたらしいことにショックを受けた様で、男性が苦手になってしまっていたのです。
でも、比呂美は英雄のことを受け入れています。
英雄が男らしくないから……と言うのもなくはないのかもしれませんが……ともかく受け入れられているのですからよしとしましょう!
ですからファーストキスも英雄とのものが初めてなわけですが、それはそもそもそれ目的ではない人工呼吸ですし、英雄の意識もありませんでした。
そのことに不満を漏らすと、比呂美は真剣な顔になり、言いました。
そんなにしたいですか?と。
ちょっと間を開けた後、はっきり「したい」と答える英雄。
比呂美はそんな英雄に対し、覚悟はあるのかと聞いてきました。
覚悟、とは何だろうか。
ピンと来なかった英雄は、俺が比呂美ちゃんを守る的な?ということかと考えまして、いろいろと言葉を並べました。
正直この状況で守り切る自信はない、根拠がないのに自身だけをアピールする奴は嫌いだし、一部の女性はそれを受け入れちゃってがっかりすることもある。
でも俺は好きな女性には誠実でありたいと思う、そしてそれが相手に伝わると嬉しい!
そんな熱弁でしたが、比呂美が言っているのはそう言うことではないのです。
アルコール度数96の超ゴイスなお酒、スピリタスをあおって勢いをつけ、比呂美は言うのです。
チューしたら、感染するかもしれないんだよ。
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感染したら、小田さんみたいになるんだよ。
その覚悟ある?
……比呂美がこうして強いお酒をあおっているのも、消毒になったらいいなという淡い期待を込めてのことでした。
確かに今比呂美はこうして普通に暮らしていますが、一度半ZQNになった身。
ということはおそらくまだ体の中にウィルス的なものが残っているはずで、ちょっとした粘膜の接触でも感染しないとは言えないわけで……
そんな話を聞いて、英雄はどうするのでしょうか。
彼の返答は……

と、そんな彼らにとっての重大な会話をしているその時。
二人の気づかないうちに、とんでもないものが近づいてきていました。
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巨大な、巨大な……異形のZQNが……!


というわけで、二人の距離がより一層縮まった本作。
ですがそんな二人の間には大きな問題がいくつも聳え立っているのです。
それは比呂美の言うウイルスのこと、現在の世界の状況のこと、そして背後に迫る巨大ZQNのこと……
ビビりの英雄ですが、比呂美の告白を受けてもその距離を縮めることができるのでしょうか?
そして二人は結ばれることとなるのでしょうか。
極限状態ともいえるこの状況で、二人は……?

そして迫りくる異形のZQNも気になる所。
ほとんどZQNの姿が見えなかったところに現れた超巨大ZQN、その目的は一体?
ZQNの集合体であるらしいこの巨大ZQNですが、これがいるから周りにあまりZQNが見当たらなかったのでしょうか……?
どちらにせよ、これだけ巨大なZQNが近くにいては安心などできるはずもありません。
一刻も早く気付き、逃げなければならないところですが……そもそもこの巨大すぎるZQNから自転車なんかで逃げられるのでしょうか!
つかの間の平和から、やはりすぐに引き戻されてしまう恐怖の現実。
これからどうなってしまうのか、目を離すことはできませんね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!