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今回紹介いたしますのはこちら。

「ジョジョリオン」第11巻 荒木飛呂彦先生 

集英社さんのジャンプ・コミックスより刊行です。

さて、謎のフルーツ、ロカカカを追っていたつるぎと康穂は辛くも岩人間・愛唱を倒すことに成功しました。
岩人間、ロカカカ、憲助……とにかく謎ばかりが深まっていく中で、定助が次に出会うのは……?


康穂やつるぎと合流することができた定助。
ロカカカの鉢植えが隠してあると思しきスタジアムにすぐにでも向かいたいところですが、久しぶりにあたためか定助と康穂は何か……いちゃついております。
が、そんなとき、定助は視界の端で何か、ちかちかと光るものがあることに気が付いたようです。
そちらのほうを見てみると……何か、見覚えのない女性がこちらを見つめながら、缶で光を反射させて合図を送っているではありませんか。
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なにやら焼き鳥を食べながらこちらの様子をうかがっていた彼女ですが、定助が彼女に気づいたと見るや、口をパクパクさせて声に出さずこういうのです。
あ、と、で、ね。
そのあとには、凍えながらしっかりと声に出して、定助をこう呼ぶのです。
セッちゃん。
その女性は、確かに定助の顔を見て「セッちゃん」と呼びました。
ということは、彼女は……定助を、定助の過去を知っている!?
定助が何よりも求めている、自分の過去。
それを知られるとするとなれば、もういてもたってもいられません!
今までの和やかムードはどこへやら、定助はもうその女性のことが気になってしまい……
康穂に、見当もつかない、でも気になることができたから、またあとで会おう、とだけ言い残して、彼女を追うのです。

彼女は、物陰から定助を手招きします。
彼女は康穂が付いてきていないことを確認し、親しげに定助に話しかけてくるのです。
心配した、やっと会えたわ、携帯どうした?すごく探したよ。
「そう言うお前は誰だ?」……そう尋ねるのは簡単です。
ですが、相手が自分のことをどれくらい知っているのか、そもそもどういう関係なのか……何も知らない現状、自分から余計な情報を与えないほうがいい、そう考えた定助は、自分が記憶を失っていることすら隠すことにしました。
自分が記憶がないことを知れば、相手がどう出るか予測もつかないですし、なにより彼女の様子は少しおかしいということもあります。
どこかおどおどしていて、何かを警戒している感じ。
もしかしたら、逃げてしまうかもしれない、と考えたのです。
とにかく今は、彼女の知るすべてを聞きだすことが先決。
とりあえず、いろいろあったから今は携帯を持ってない、とあたりさわりのない情報から与えてみます。
すると彼女も、自分もいろいろあった、札幌からやっと戻ってこれて、会えてうれしい、と言ってくるのです。
次に定助、どうやって俺のことを見つけたんだと聞いてみます。
するとなんでも、駅前をぶらついていたら偶然見つけたんだ、とのこと。
でも最初は全然分からなかった、雰囲気ずいぶん変わったね、まるでアイツみたいだ、とつづける彼女。
そのあとに続いた言葉を聞いて、定助の顔色は変わるのです!
あたしアイツ大嫌いだ、船乗りで医者のアイツ……まるで、「吉良吉影」みたいなカッコウ。
このタイミングで、出てきた吉良の名前!!
思わず変わった定助の表情を見て、彼女もまた表情を変えます。
でもやっぱり違う、服装だけじゃなく、目や雰囲気が前とは……
やばい、失敗した、あんたセッちゃんじゃない!!
すぐに踵を返し、走り去ろうとする彼女!!
このまま彼女を帰すわけにはいかないでしょう。
自分のことだけではなく、吉良吉影のことまでも知っている、
自分の求めるものに直結する存在なのですから!!
定助はとっさにスタンドを発動!
シャボンで光を屈折させ、彼女のポケットにつっこまれていたICカードの名前を確認!
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待て、「カレラ」、君は間違ってない、俺だ!と、彼女の名前を呼んだのです!!
すると彼女……ぴたりと足を止め……やっぱりセッちゃんだ、と定助に抱き付いてきたのです!!
なんでも彼女のことを「カレラ」と呼び捨てにするのは「セッちゃん」だけなんだそうで……その偶然の一言で、彼女はようやく定助を本当の「セッちゃん」と認めてくれたようです。
が、問題はそこから。
カレラは定助のことを好きなようで、康穂と仲良くしているのが気に入らない……だけならばまだいいものの、性格に問題大あり。
今はお金がないから貸してくれないか?と、好きなはずの相手から悪びれもせずお金を借りようとするのです。
定助も居候のみですから、そんなにお金を持っているわけではありません。
これで良いか、と手持ちの5000円を差し出しますと、彼らはひったくるようにそれを奪い取り……
昔ベロチューしたじゃん、あたしと。
いやしなかったっけ?
と、よく分からない言葉を発し、フラフラとどこかへ……
定助は記憶こそないものの、彼女とそう言う関係ではない、と確信が持てています。
こういう女性を好きにはならない。
絶対にそれだけは確かだと思ってはいるものの、こう面と向かって言われると……
カレラはそのまま姿を消し……ません。
近くの焼鳥屋へ向かうと、いきなり天主を恐喝し始めたのです!!
てめえのところの焼鳥に毛が入っていた、と。
その焼き鳥……つくねには何の問題もないように見えます。
ですが、触ってみろ、とカレラに手首をつかまれるままに店主がつくねに手をふれると、
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そこに突然、今までは確実に無かった髪の毛が、つくね埋め込まれた状態で姿を現したのです!!
これは……スタンド能力!!
そうやって店主から、「返金と罰金」をせしめたカレラ、今度こそ今夜の宿へ……と思いきや、なんと定助から借りた金と先ほどの金でパチンコをやり始めるではありませんか!!
……いったい彼女、何者なのか。
そしてそんな彼女と付き合いのあったらしい自分は、何者なんだろうか。
定助の心の中に、不安が渦巻くのです!!


というわけで、あまりにも気になる新キャラクターが登場する今巻。
今までの「ジョジョ」史上、いや、荒木先生史上初めてかもしれない「ダメ人間」キャラであるカレラ。
正直あんまり付き合いたくない相手である彼女ですが、過去の定助は確実に彼女と何らかの親交があったわけです。
定助はなんとかこのカレラから、自分の情報をうまいこと引きだすことができるのでしょうか?
そしてその情報を知ることで、何を得ることができるのでしょうか!?
今巻で、今まで謎だったアレがとうとう判明!!
物語の真相に、着実に近づいていますよ!!

そしてこの後、久々に定助自身のバトルが開幕。
今回のバトルも、第8部らしい一風変わった能力を持つ敵との戦いとなります。
カレラという大問題児を抱えながら、戦わなければいけない今回の敵とは!?
バトルのほうも必見の内容となっています!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!