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今回紹介いたしますのはこちら。

「がっこうぐらし!」第7巻 原作・海法紀光先生 作画・千葉サドル先生 

芳文社さんのまんがタイムKRコミックスより刊行です。

さて、思い出深い母校を巣立ち、進学……大学を目指すことになったゆきたち。
その道中でも様々な出来事が起き、すでにりーさんの精神は限界を迎えようとしていました。
そんな中でりーさんが出会った、るーちゃん。
るーちゃんの存在が、りーさんにとっての救いとなればいいのですが……


緊張の旅路の末、ようやく目的としていた聖イシドロス大学にたどり着いた一同。
ですが、その大学で待っていたのは思いがけない手荒い歓迎でした。
塀を乗り越えて大学敷地内に入ったところ、突然茂みから武装した男が姿を見せ、威嚇!
さらに事情も聞かないまま、ボウガンを放ってきたのです!!

まっすぐにりーさんのほうへ飛んでいくボウガンの矢。
りーさんはとっさにるーちゃんをかばうのですが、そのままでは矢が突き刺さってしまうでしょう。
そこでくるみがとっさに愛用のシャベルを投げつけ、矢を叩き落としました!
とりあえずの難を逃れることはできたものの、だからと言って依然危機を脱したわけではありません。
ボウガンを放った男は、今の行動で一同がゾンビではないことはわかったようでです。
ですがその上で次の矢をつがえ、あいつらじゃなくても「なりかけ」かもしれないだろう!とボウガンを向けるのです!!
確かに今、くるみの腕には痛々しい包帯が巻かれています。
それを見ればゾンビに噛みつかれたと思ってしまっても無理はありません。
さらに言えば、実際くるみは噛まれてしまっているわけです。
その言葉は、くるみの動きを止まらせ、冷や汗をにじませるのに十分なものでした。
ようやく見つけられた安全と思われる場所、そして生存者……そんな状況で、こんな言葉をなげかけられるとは。
そんな希望が見えた直後の絶望で、いち早く動いたのはゆきでした。
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もう行こう、いじめかっこわるい!
……確かに男の態度を見る限り、交渉の余地はなさそうです。
大人しく出ていけば何もしないということを確認し、一同は大人しくその場を立ち去るのでした。
そして……その様子を、敷地の愛の建物の一室から、何者かがうかがっていたのです。

先ほどの小競り合いの時に、地面ではねたスコップがかすってけがをしてしまったりーさん。
その治療を行い、今後のことを話し合います。
くるみはせっかく見つかった生存者ですから、話し合いくらいはしたいともう一度大学を尋ねてみることを提案。
るーちゃんを狙うような奴らと話し合いなんてできるわけない、と反対しますが、それならば、と他の皆をるすばんにしてみーくんと二人だけで交渉に行くことになりました。
ところが、しばらくして帰ってきたくるみとみーくんの様子は明らかに異常!
走って何かから逃げてきているようで……
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その後ろには、フルフェイスのヘルメットをかぶった二人の男が追いかけてきているのです!!
事情は分からないものの、危険なのは間違いありません。
二人が車に乗り込んだらすぐに出発したのですが……その男たちも近くに車を用意していたようで、それに乗り込んで追いかけてくるのです!
とにかく逃げるしかありません。
クラクションを鳴らしながら接近してくるその車……ぼやぼやしていると、こちらの車にぶつかってきそうな勢いです!
慌てふためく一同ですが、そんなときゆきが鳴り響くクラクション以外に何か音がしていることに気が付きました。
耳を澄ましたみーくんは、それがラジオから出ていることに気が付きます。
音量を上げていくと……ラジオから聞こえているのは人の声。
それはこんなことを言っています。
ねぇ、キャンピングカーの人、聞こえてる?
危なくなったら裏門に来て、待ってるよ!
……突然言い渡されたその言葉。
誰がそんなことを言っていて、その真意が何なのかはわかりません。
ですが今は、とにかくそれに従うしかなさそうです!!
必死に運転しながら裏門のほうに行くと……
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そこには、3人の女性が手を振りながら待っていました。
そしてゆき達の車が敷地内に入ると、素早く閉門、鍵を変えてしまいます。
それを見た男たちの車は……静かに踵を返し、去っていったのでした。

助けてくれた彼女たちは、「サークル」にようこそ、と快く一同を迎えてくれます。
眼鏡をかけたサークルの代表、トーコ。
活発な印象を受けるポニーテールのアキ、工作が得意だというロングヘアのヒカ。
この他にもう一人いるというサークルの面々は、非常に友好的。
この大学にも当初の予想通り、太陽電池や温水設備がある様で、この場にとりあえず落ち着くことができそうです。
ですが……先ほどの男たちは何なのでしょうか。
トーコによれば、彼らは「武闘派」。
安住の地か、そうでなくとも腰を落ち着けられる拠点になるかと思われたこの大学も、やはり問題を抱えているようです。
はたしてゆきたちは、この大学でどんな出来事に出会うのでしょうか。
運命の時は、確実に近づいています……!


というわけで、大学編が本格開幕となる今巻。
あの文書に記載されていた以上、予想はされていたものの、やはり設備の整っていた大学。
しかもこの大学は、あの高校のように限られた場所で息をひそめるような生活ではなく、敷地の中の大部分からゾンビを排除することができているようです。
一気に数を増やすキャラクターたちですが、やはり問題は武闘派。
サークルの面々と学園生活部が出会ったことで、それぞれが新たな情報をつかみ、この世界にあふれるゾンビの謎を考察する余裕などが生まれることも今巻での大事なファクターでしょうが、何よりも何をしでかすかわからない武闘派が危険です。
サークルとは争っているわけではないそうなのですが……

そして今巻の後半では、驚きの事実が明かされ、そして次なる激動の予感が描かれています。
思いがけない場所で、みーくんが聞いてしまった息をのむ真実。
そして、大学の中に動乱が巻き起こる前兆!
次なる目標や、りーさんの精神状態など、それ以外にも気になる要素が満載で、ますます目の離せない内容となっています!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!