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今回紹介いたしますのはこちら。

「かみさまドロップ」第9巻 みなもと悠先生 

秋田書店さんの少年チャンピオンコミックスより刊行です。

さて、バンビが今までの周囲の言うなりだった人生を変える決意を決めた前巻。
ですが、同時にキケリキーも活動を活発にし始め、再びみことがそのアイテムに手を伸ばしてしまいます。
さらにキケリキーのアイテムをみことに進めていたリノは、世に名をとどろかすトップアイドルにしてキケリキーの広告塔、胡蝶であったことが判明。
一体このキケリキーとは、何が目的なのでしょうか……?


ある日、突然バンビに呼び出されたあすなろ。
であってみれば、バンビの様子は明らかに妙。
どこか目はうつろで……何より、突然会おうと言い出すなんてどういうことなのでしょうか?
何かあったのかと心配するあすなろですが、バンビはそれには答えずあすなろにもたれかかり、
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どこかに遊びに行こうか、といってきて……

あすなろとバンビは、遊園地に来ていました。
そこで二人は、ジェットコースターに乗ります。
あすなろはこういうのが大変苦手でげっそりするのですが、バンビは楽しそう。
バンビにジェットコースターのイメージはあまりありませんが、それでも彼女のお願いを断る手はないのです。
乗り終えてみれば、バンビも絶叫マシン系は初めてだとのこと。
でも、あすなろと一緒だったから、親と「あの人」の敷いたレールから踏み出す勇気をくれたあすなろが一緒だったから、また一歩踏み出せた、とバンビは笑うのです。
そして、次はあれに乗ろうとあすなろの手を引いて……
その思いは、あすなろも同じです。
一人だったら絶対に怖い乗り物になんて乗らないし、ちょっとでも嫌なことがあったらついいてないと文句を言っていたし、行列だってついてないから俺が来る前に人が並んじゃうんだと諦めて、並んでいる間の枠枠にも気づけなかっただろう。
隣に好きな人がいてくれるから自分は変わることができた。
そしてかわれたのは、エルやシロ、クロ、みことたち、皆のおかげだ。
あすなろは、みんなへの感謝で胸をいっぱいにするのでした。

いつの間にか、周りは夜になっていました。
二人は観覧車に乗って、夜景を眺めています。
気が付けば二人は自然と顔を寄せ合って外を見ていて……
それに気が付いた二人は、赤面して近づきすぎてごめんと慌ててしまいます。
その衝撃でゴンドラが少し揺れ、バンビが体勢を崩してしまいました。
そして
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座ったあすなろに、体を預ける形になって……!
ごめんと謝るあすなろ、すぐにいったん離れようとします。
ですが、バンビは……その体勢のまま動こうとしないのです。
あすなろの心臓は早鐘のようになり響き……バンビが何か言っていたのを聞きとることができませんでした。
ですが、その直後にバンビがつづけた言葉は聞きとることができました。
お願い、もう少し、このまま。
高鳴る二人の鼓動。
バンビは顔を上げ、あすなろの顔を見つめます。
二人の目と目が合い……そして、自然と二人を顔を寄せあい……唇と唇を……触れ合わせようとした瞬間、ゴンドラの扉が開かれてしまいました。
いいところで、一周して乗降場所に戻ってきてしまったのです……
係員だけでなく、順番待ちしていたいろいろな人にそのシーンを見られてしまった二人。
赤かった顔を逸そう赤く染めて、逃げ出すようにその場を離れるのでした!!

鈍いあすなろでも、だんだんわかってきました。
自分は文句なくバンビが好きだけど、ひょっとしたらバンビも自分のことが好きなんじゃないか?と。
その真意を確かめたいところですが、バンビはこの後やる花火大会が見たいとのこと。
ちょっと離れた場所に行くとすごくよく見えるのですが、人も来ない穴場ということで、飲み物でも買っていこうということになりました。
あすなろがひとっ走り言ってきて飲み物を買うことになり、駆けだしていきます。
その後姿を見送りながら、バンビは言うのです。
こんな風に遊ぶのも、今日が最後。
本当に、今日までありがとう、あすなろ君。

自動販売機でジュースを買っていたあすなろ。
そこに、二人の人物がやってきました。
まず彼に声をかけたのは……胡蝶でした。
偶然だといって声をかける彼女ですが、彼女の本性を知った今、それが軍善などではないことはわかります。
なにやら話しかけてくる彼女ですが、あすなろは無視してバンビのところに戻ろうとするのです。
が、そこに立ちはだかったもう一人の人物は……バンビの許婚、與でした!!
絶対的な「敵」であることを知っているあすなろは、それも適当に流して通り過ぎようとするのですが……與はそんなあすなろに対して、とんでもないことを言うのです。
その様子だと、万里は君に何も話していないようですね。
俺の人生ってついてないなぁ、君は何度もそう思ってきたんじゃないかな?
教えてあげよう。
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君の「運」を奪ったのは、橋姫万里だ。
……突然のその言葉。
この言葉は、何を意味しているのでしょうか。
いよいよ本作の数々の謎の中の最大の謎が明かされるときが来たのです!!


というわけで、大きく物語が動いていく今巻。
紹介した部分で明かされ始めている、あすなろとバンビの「運」についての問題以外にも、数々の動きが現れていきます。
キケリキーの、胡蝶の目的。
謎の多き会社であった、キケリキーを動かしている人物。
迷いさまようみこと。
普通の眷属ではない雰囲気を持っていた、シロの謎。
自分の心が理解できないエルのもとにやってくる魔の手。
数々の謎が明かされ、そして一気に展開していくドラマ!
あすなろ、エル、バンビ、みこと、そして與……
物語はとうとうクライマックスに突入したと言えるでしょう!!
最後の敵といって間違いのない與と、あすなろはどう対峙していくのか?
そしてバンビやエルの迷う心はどんな道へ向かうのか!?
これから先の展開から目が離せません!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!