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今回紹介いたしますのはこちら。

「黒田さんと片桐さん」第3巻 nini先生 

集英社さんのヤングジャンプコミックス・ウルトラより刊行です。

さて、ウルトラジャンプ編集部の内情を、セレブ編集黒田さんと、オタク編集片桐三の二人を中心にして描いていく本作。
趣味は対照的ながら、なんだかんだと似たもの同士な二人は今回どんな姿を見せてくれるのでしょうか!?


ある日のことです。
唐揚げなんかが大好きな片桐さんが、今日は妙にヘルシーなお弁当を食べていらっしゃいました。
どうしたのかと黒田さんが尋ねてみますと、週末に結婚式におよばれしていて、気を付けないと服が入らなくなりそうだから、と節制しているのだそうです。
ちなみに先週も結婚式に呼ばれていたんだそうなので、その時の感想を聞いてみる黒田さん。
なんでも、軽井沢の白樺林の中にチャペルがある、さわやか~な感じの式だったとか。
ガラス張りの天井やベンチで、柱が白樺を模したものになっている上、小鳥のさえずりは聞こえるという、杜の中にいるような感覚を覚えるステキなシチュエーション。
さらにバイオリンやフルートの演奏もステキで、天気のよさもあり最高にロマンチックな式だった……
オタク的なイメージの強い片桐さんではありますが、そんなおしゃれ感強い式でも素敵だと感じる歓声を持っていらっしゃるご様子。
あらステキ、あこがれちゃうわね、と漏らす黒田さんに、片桐さんも同意!
私も幸せそうな新郎新婦を見ていたら、結婚式をやりたくなって、と言い出します。
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……甲冑で!
先ほどまでのおしゃれな流れから一転して出てきた彼女らしい発言。
なんでも結婚式ってだいたい一生に一度やるかやらないかだし、せっかくなんだからやりたいことをしたいとのこと。
甲冑結婚式というのは結構例がある様で、調べてみると大体男性が甲冑、女性が内掛けなんだそうです。
ですが、女性も甲冑を着ている場合もあったから、ぜひ自分は二人で甲冑を着たい!と力説。
甲冑自体はレンタルで10万円で、ドレスとそれほど変わらないものの、調べてみると安いのもあるし、買うというのもアリではないか?
ドレスも一度しか着ないし、サイズもあるから娘が生まれたとしても着れるとは限れない。
その点甲冑ならサイズはどうとでもなるし、いざ合戦になってもいつでも出陣できる!!
とまぁ、彼女なりの理屈を繰り広げるのです。
さらに、いきなりかっ流で出ても出オチになりかねないから、お色直しで再登場するときに入口にかがり火をたいて、馬のいななきとともに登場!というのもたまらないだろう!
興奮する片桐さんはまだまだ語り続けますが、さすがにこれには片桐さんも同意不可能。
結婚式で花嫁が泣くのはついついもらい泣きしちゃうけど、それは全く泣けないとあきれるのでした。

その後も日本刀でのケーキカットも欠かせないと鼻息を荒げる片桐さん。
他にやりたいことはないのか、という黒田さんの質問に、じゃあ聖闘士星矢風はどうかと言い出しました。
OPテーマに合わせて走って入場とか、神父の代わりにアテナがいて跪くとか、各テーブルが12宮になっているとか、いろいろ言う片桐さんですが、なんといっても決め手は誓いのキスのシーンだとか。
女性聖闘士は、素顔を見られたら相手を愛すか殺すしかないから、キスのシーンで初めてマスクをとって、そこで相手に永遠の愛を誓うんだ、と夢見がちな表情で言うのです。
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が、それだと列席の人たちも殺すか愛さなきゃいけないじゃないか、と突っ込まれるのですが!!

じゃあ黒田さんはどんな死期がいいんだ、と今度は逆に質問する片桐さん。
待ってましたとばかりに彼女は語り始めます。
軽井沢とか海外でリゾートウェディングも素敵だし、でもどうせならちょっと変わった式にしたいとも思う。
フランスで挙式とか、古城での結婚式もロマンティックだけど、和風の白無垢とか大振袖もいい、日本ならではのものだし……
そう言いだす彼女に、片桐さんはそれじゃあお互い和風でやりましょう、私は甲冑で黒田さんは白無垢で!と興奮するのです、が……
黒田さんはここで冷静に言うのです。
盛り上がっといてあれだけど、これはたから見たら大分寂しい会話じゃない?
確かに二人とも、結婚を予定する相手すらいない状況。
耳が痛いと悶絶する片桐さんに、黒田さんはとりあえず、相手から探しましょう、と励ますのでした。

そんなこんなで盛り上がっていた二人ですが、ある日のことです。
黒田さんが編集部に来てみますと、片桐さんの姿が見えません。
その翌日も彼女の姿はなく、風邪でも引いたのかと心配していますと……
編集長はこんなことを言い出すのです。
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片桐さんね、なんかコーテク(片桐さんの大好きなゲーム会社)さんに雇ってもらえることになったから、転職するってやめてしまったんだよ。
……思いがけないその言葉。
あの片桐さんが、いない……?
自分に一言もなく、何の相談もなくやめていった……?
だしぬけに降りかかった出来事に、いつもクールな黒田さんも……!?


というわけで、いよいよ最終回を迎える本作。
果たしてこのまま片桐さんと黒田さんは離れ離れになってしまうのでしょうか?
らしくなくおセンチになる黒田さんにもたらされる、驚きのフィナーレを見逃すなかれですよ!!

そんな最終回を迎える本作ですが、それ以外のお話は通常営業。
集英社の第4編集部謝恩パーティーに参加し、黒田さんの女子力を見せつけられる会、片桐さんが運動不足を痛感しシェイプアップとパワーアップを目論むお話、黒田さんが片桐さんのおうちにお泊りするお話、女性陣の休日の過ごし方を描くお話……
様々なお話で、片桐さんと黒田さんの個性を発揮しまくってくださいますよ!!
その分(?)いつにもまして仕事風景が少ないような気もしますが……
普段はきっとバリバリ働いてらっしゃるんですよ!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!