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今回紹介いたしますのはこちら。

「続ハーメルンのバイオリン弾き」第6巻 渡辺道明先生 

林檎プロモーションさんのココカラコミックスより刊行です。

さて、バラライカによってハーメルがフルートと出会わず、魔王として君臨している世界に叩き落とされたトロン、コルネット、クラーリィの三人。
三人は元の歴史に近づけるため、様々な行動を起こします。
クラーリィはフルートの姿に変身してハーメルと接触を試み、トロンとコルネットはモンスターの姿に化けて超獣王ギータの居城へ飛び込んだのでした!


コルネットの調合した薬でモンスターに変身した二人。
カッコイイ悪魔のようなモンスターになるかと思っていたトロンですが、変身した姿は……ケストラーたちと戦った時、コルネットがなってしまった口がいっぱいある団子に顔と手足だけが生えているアレみたいな姿です。
ちゃんともとに戻るんだろうな、といぶかしがりながら城を歩いていますと、突然魔物から声をかけられてしまいます。
お前ら、見ない顔だなとにじり寄ってくるその魔物、なんだかとても大きくて強そう!!
やばいと冷や汗を垂らす二人ですが、その魔物も何万という数のいる超獣軍のすべてを知りつくしているわけではさすがにありませんで、見かけないやつがいても別におかしくないかと納得してくれました。
どこへ行くんだとすごんできますので、思わずこの超獣軍のを率いるギータ様に会いたいと答えますと……西棟6階の領主の間にいるぜ、と素直に教えてくれました。
当面の危機が去ったうえ、無駄にうろついて不審に思われることもなくなった二人、これで安心してギータのもとへ行ける、と思われたのですが……
ここでコルネットは自分の隠していた思いを吐露し始めます。
命の危険を冒してまで魔の城へと飛び込んだのは、兄クラーリィが心配だというのもあるが……ハーメルとフルートが元の関係に戻ってほしいという思いが一番だ、と。
なぜならコルネットは、当初ハーメルに思いを寄せていて、フルートのために身を引いたのですから!
表面にこそ出していなかったものの、やはりそう簡単に割り切れるものではなかったのでしょう……
あまりコルネットのイメージではない、いじらしい姿を目にしたトロン。
トロンはそんなコルネットを見て……

と、そんなことをしているうちにギータのもとまでたどり着いていました。
ギータは通信装置らしい大きな球体の前で何やら話をしているようです。
物陰に隠れて様子を見ていると……会話している相手は、本来の歴史ではいなかった男、ベースJr。
無傷でコンアモーレ王国を陥落させ、さらにフルート(に変身したクラーリィなのですが)を手に入れるとはさすがだとギータを褒めるベースJr。
ですがそんなとき、突然ベースJrの背後でとんでもない出来事が起こるのです。
心臓が痛い、と絶叫しながら、大魔王となったハーメルが乱入!!
その苦しさのあまり、周囲のものを破壊しながら暴れまわるのです!!
ベースJrは、指を鳴らします。
すると、魔物たちが、100名の人間を引き連れて現れ……ハーメルはその人間たちの生命エネルギーを吸い取っていったではありませんか!!
命乞いの声も、神への祈りも届きません。
やがて100人の人々はすべてを吸い取られたミイラのようになって息絶え……その命の決勝を、赤い液体にしてベースJrが注射器に充填。
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それを注射することで、ようやくハーメルは落ち着くことができたのでした。

一部始終を見ていた二人の顔面は蒼白。
人の命を何とも思わず、ただの餌のように貪りつくす。
これではまるで……あの最悪の大魔王、ケストラーと変わらないではありませんか!!
この光景を見たトロンは強く思うのです。
こんなとんでもない魔物になっているなんて……フルート姉ちゃんには会わせられない!!
そして同時に、コルネットも固くこう思ったのです。
こんな恐ろしい化け物になっているなんて……フルートお姉さまに会わせなくては!!
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180度違う思いを、同時に口走ってしまった二人。
となれば当然、どうしてそう思ったのかを聞かないわけにはいきますまい。
完璧に魔族になってしまっていて、人間の命を一日に何百人も吸い取ってしまっている。
そんなハーメルにフルートを会わせてしまったら、食われてしまうに違いない!
そう主張するトロンなのですが、コルネットはだからこそ会わせなければならないというわけです。
ああなったハーメルを人間に戻せるのは、聖女の力を持ち、そして異世界でもきっとハーメルと愛の力で結ばれているはずのフルートだけだろう!と。
そんなうまくいくわけないだろう、ガキかと完全に喧嘩腰のトロンに、コルネットもガキはそっちだろうがと二人は大げんかを始めるのですが……
忘れてはいませんでしょうか。
ここは超獣軍の魔城。
さらに……ギータのすぐ傍だということを。
あなたたち、何を騒いでいるのです?こんなところで。
気が付けば、ギータは二人のすぐ横に立っていました。
そしてこうつづけるのです。
何か探っていたんじゃないでしょうね、本部との連絡を盗み聞きしていたんじゃないでしょうね。
その時点で重罪……
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首を、飛ばしますけどねぇ。
……とんでもない光景を見た直後もたらされた、とんでもない大ピンチ!!
果たして二人はこの場を乗り切ることができるのでしょうか……!?

というわけで、コンアモーレ編がどんどんと盛り上がっていく今巻。
今巻では、紹介した部分でもお分かりになりますように、トロンとコルネットのコンビを中心にして物語は進んでいくことになります。
トロンとコルネット、お互い性格は近いものがある二人ですが……それだけにやっぱり衝突も多いわけで。
こうしてピンチを招く要因となってしまったわけです!!
さらにこの後もピンチ続き。
戦闘能力が低いわけではない二人ですが、だからと言ってギータを相手に真っ向勝負勝負を挑めるほどかと言いますと……厳しいものがある、と言わざるを得ないでしょう。
この後二人にどのような試練が降りかかるのか、それをいかにして潜り抜けるのかから目が離せませんね!!

そして二人の関係の進展にも注目です。
前作のラストで描かれたその後で、なぜか結婚していた二人。
おそらくその時はアニメオリジナル要素のパロディ的なギャグだったその様子ですが、この前作の直後を描く物語で、二人がどうしてそこに至ったのかが描かれるのかもしれません!!
メインのストーリーの展開と同時に、こちらも要注目ですね!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!