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今回紹介いたしますのはこちら。

「終末の天気」第2巻 原作・作元健司先生 漫画・津覇圭一先生 

講談社さんのヤンマガKCより刊行です。

さて、謎の存在から要る人間と要らない人間を選べ、と申しつけられた黒川。
対象に向かって指をさし、バンと言うことでこの世界から消すことができるようになった黒川は、ムカつく奴や嫌いなやつをどんどん消していきます。
が、ミスをして彼女になりかけていた女性、サヤまでもを消してしまいました。
自暴自棄になった黒川は、手あたり次第バンして行くのですが、その時突然真っ白な世界に連れていかれてしまいます。
そこには自分が消したはずの人間がみんなそろっていて……
黒川は、要らない人間を消していたのではなく、実はバンによって要る人間100人を選んでいたのです!!


消えて行った100人は、続々と目を覚まし始めました。
その中には、一番最初に消してしまった坂東も含まれています。
それを見て、黒川はあることに気が付きました。
ここには自分が消してしまった人間がいる……と言うことは!!
必死に駆け回って探し回ると、予想通り彼女はいました。
ニコニコと笑顔を浮かべながら、座っているサヤが!!
彼女を見た瞬間、黒川は涙を浮かべ、本当によかったと彼女をしっかり抱きしめます。
そこまではよかったのですが……問題はそこからです。
いきなり、
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「しよう」と彼女に迫ったのですから!!

俺はもうサヤを話したくない、だからここで身も心も全部結ばれちゃおう。
そう迫る黒川ですが、さすがのサヤもオッケーとはいきません。
私たちまだ付き合ったばかりだし、シャワーもないし、みんなに見られちゃってるし……
いろいろ並び立てて拒否するサヤなのですが、黒川はそんなの大丈夫だと言い出します。
俺はね、全知全能の神なんだ。
こいつら全員、ここから消してあげるよ。
黒川は次々と周りの人間を指さしながら、バンバンと叫びまくるのですが……
誰も消えません。
それもそのはず、すでに黒川はこの世界にいる人間100人を選び終わっているのですから!!
その直後、周囲の人間は黒川に気が付き、一斉に飛び掛かってきました。
ここに来る直前に黒川はやたらめったら消していました。
それを見て通り魔だと認識されていまして……もみくちゃにされ、取り押さえられる黒川。
また俺は、サヤとのあれにたどり着かないのか!?
そんなどうしようもない欲望がとん挫するかしないかと言うその時です。
突然、聳え立っていた巨大な柱時計が鳴り響き、そしてその上に立っていた謎の男が話し始めました。
あの、バンの力を黒川に与えた謎の男が!!

みんな起きた?これから大事な話を始めるよ?
世界のおわりと、方舟について。
謎の男は、そこからまるで神話のような話を始めます。
今から七日後、永遠にやむことのない雨が降り始める。
そしてやがて、すべてのものが海に還るんだ。
しかし、君たちは選ばれた100人だから、船に乗れる権利がある。
そう言って、人々の中に降り立ってきた謎の男。
そんな謎の男に、いかにもといった格好の金髪の男が、てめえが俺らをこんなとこに連れてきたのかよ、と因縁をつけてきました。
すると謎の男は、金髪の男に一枚の紙片を差し出してきました。
方舟乗船券、7日後。
そう書かれた紙を渡しながら、これチケット、もうすぐ世界は終わっちゃうけど、船に乗る乗らないは自由だから。
そう理解の難しい説明を続ける謎の男に、金髪の男はなめんなよ!と言いながら食ってかかり、胸ぐらをつかんで締め上げます!!
謎の男は、暴力反対!といった直後、暴力には
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くるりんぱっ!と言い……男の首を後ろに折り曲げてへし折り、殺してしまったのです!!
金髪の男に駆け寄って、泣き始める彼の彼女らしき女。
謎の男はその女に歩み寄り……怖かったねー、よしよし、とあやし始めたかと思うと、彼の分が一枚余ったからチケットを二枚上げようと二枚の紙片を手渡します。
その後もどんどんとチケットを渡していく謎の男。
目の前で起こったとんでもない出来事に、人々は言われるがままにチケットを受け取るだけ……
バンの力をもらった黒川には、この男の言うことが出任せではないことがわかります。
まだ経験もしてないのに、世界が滅ぶなんて……
あまりの障壁に崩れ落ちる黒川ですが、すぐにもう一つの事実に気が付いて立ち直ります。
チケットがもらえれば、俺もサヤも助かるんじゃないか?
そうなれば、俺土佐や意外はほとんど一掃されて、新世界のアダムとイブになれるじゃないか!!
生き残った俺たちで、また新しい世界を作ればいいんだ!!
そう考えた黒川。
謎の男は黒川に気づいて、選抜お疲れ、隣の女の子も分も、チケット2枚ね、とチケットを差し出してきたのですが……
ここに来て、また彼らしいクズ部分が顔を出してきてしまいました。
このチケット、ネットオークションで高く売れるじゃないか!!
これから滅びる世界のお金をがっぽり手に入れてどうするというのでしょうか……
全く短絡的な彼、謎の男に選別に協力したんだから、ご褒美の一つもあっていいだろう、もっとチケットをくれよ、とねだったのです!!
すると謎の男は言いました。
お前がめついな、がめつい奴には上げない、女にも。
そのまま黒川にチケットを上げず、他の人に配ってしまう謎の男。
慌てて黒川は今のは取り消すから、チケットをくれと縋りつくのですが……
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欲しけりゃ誰かにもらえ、でなきゃ奪えよ。
謎の男にそうきっぱりと言われてしまうのです!!
すぐさま黒川は、自分の分のあまりチケットをもらった中年男性にそれをよこせと飛びつこうとしたのですが……その瞬間、一斉にその場所から100人の人々の姿が消えて行ってしまうのです!!
どうやら、消された時の場所に戻されてしまう様子……!
もちろん黒川の手にチケットはありません。
ちょっと待て、俺、チケット……!!
そんな叫びもむなしく、黒川の姿もその場から消えてしまったのでした……


というわけで、物語が本格開幕する今巻。
今までは、世界から要らない人間を消していたつもりだった黒川ですが、ここで逆に要る人間を消していたことが判明します。
そして、黒川が選んだ人間に合計100枚のチケットが渡ったわけです。
ここで問題なのは、黒川が選んだ100人の大半は、彼が気に入らなくて消した存在……つまり、彼に取って好意的でない、言ってしまえば敵と言っていい存在なわけです。
そんな彼ら、今でこそあの光景は夢だったと思っていますが……このチケットの持つ不思議な力を目の当たりにし、本当の出来事だと知れば……チケットを自分のために使うため、略奪しようと考えるかもしれませんン!!
残り時間は7日間。
このチケットをめぐる争奪戦が、始まらないわけはないのです!!

そして、更なる問題なのが、この主人公である黒川なる男のクズっぷり!!
もうどこに出しても恥ずかしいほどのクズっぷりでして、この後も自分がチケットを手に入れるため、サヤを助けてそのあとに至るためにいろいろととんでもないことをしでかします。
正直この主人公もハッピーエンドを迎えていい人材とは思えないのですが……
いったいこの後どのような物語になっていくのか!?
酷い目にあってほしいような、改心してほしいような、クズのまま生き延びてほしいような……複雑な思いを抱きながら先の展開を待つことになるでしょう!!


今回はこんなところで!
さぁ、本屋さんに急ぎましょう!!